大腸がんステージ3とは?症状・治療法・予後の考え方

CANCER TREATMENT

光免疫療法というがん治療の選択肢

現在のご状況に応じたご相談を承っております。

TREATMENT OVERVIEW 治療概要

光感受性物質と光照射による反応を利用した治療

当院の光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、病変部に光を照射することで生じる光化学反応を利用し、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。

病変の位置や深さ、これまでの治療内容、全身状態などによって、治療の検討内容は異なります。当院では画像や検査資料を確認し、患者様の現在のご状況に応じて適応を個別に判断しています。

CONSULTATION CASES

このようなご相談を承っています

  • 再発・転移があり、現在の治療とあわせて別の選択肢も検討したい

  • 手術・薬物療法・放射線治療など、標準治療との組み合わせを相談したい

  • 副作用や体力面に不安があり、今後の治療方針を整理したい

  • ご高齢や持病、全身状態を踏まえて治療の可能性を相談したい

  • 緩和ケアを含む説明を受け、ほかの選択肢についても情報を得たい

  • 患者様ご本人に代わり、ご家族や身近な方から相談したい

治療の適応について

光免疫療法は、すべての患者様に適応となる治療ではありません。現在受けている治療や治療スケジュールも確認しながら、患者様のご状況に応じて検討します。

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大腸がんのステージ3と診断されると、「リンパ節転移があると治らないのか」「手術後の抗がん剤は必要なのか」「仕事を続けながら治療できるのか」と不安になる方もいるでしょう。ステージ3は、がんが大腸周囲のリンパ節へ転移している一方、肝臓や肺などへの遠隔転移は認められない状態です。切除可能であれば手術による根治を目指し、再発の可能性を下げるために術後補助化学療法を行うことが推奨されます。この記事では、ステージ3の分類、症状と検査、手術と薬物療法、予後、治療後の生活を患者様向けに解説します。病期全体については、大腸がんのステージと治療の考え方も参考にしてください。関連する情報として、ステージ1ステージ4もあわせて確認してください。

大腸がんステージ3とは

大腸がんステージ3で周囲のリンパ節に転移している状態を示す図

ステージ3はリンパ節転移が認められる状態

大腸がんのステージ3は、がん細胞が大腸周囲の所属リンパ節へ転移している状態です。リンパ節は体内の免疫に関わる小さな組織で、リンパ液の通り道にあります。がん細胞がリンパ管へ入り、近くのリンパ節に到達するとリンパ節転移と判断されます。転移したリンパ節の位置や個数は、ステージ3の細分類や再発リスクを考える重要な情報です。画像検査だけでなく、手術で切除したリンパ節の病理検査によって最終的に確認します。

遠隔転移は認められない

ステージ3ではリンパ節転移がありますが、肝臓、肺、腹膜など離れた臓器への遠隔転移は認められません。遠隔転移が確認された場合は、原則としてステージ4に分類されます。治療前には胸部・腹部・骨盤部のCTなどを行い、遠隔転移の有無を調べます。ただし、画像では確認できない微小ながん細胞が残る可能性があります。そのため、目に見えるがんを手術で切除した後に、再発予防を目的とする薬物療法を行うことが検討されます。

ステージ3A・3B・3Cの違い

ステージ3は、がんが大腸壁のどこまで深く広がっているか、転移したリンパ節がいくつあるか、どの位置にあるかを組み合わせて3A、3B、3Cに分けられます。一般に、転移リンパ節が多い場合や、がんが大腸壁を越えて周囲臓器へ広がっている場合ほど分類が進みます。ただし、深達度が浅くても転移リンパ節数によって分類が変わるため、単純に「3Aなら軽い」とは言い切れません。T分類、N分類、病理所見を合わせて確認しましょう。

ステージ2・ステージ4との違い

ステージ2では、がんが大腸の壁を越えて広がっていても、所属リンパ節への転移はありません。ステージ3では所属リンパ節への転移が認められますが、遠隔転移はありません。ステージ4では肝臓や肺、腹膜などへの遠隔転移が確認されます。数字が一つ違うだけでも治療の目的や組み合わせが変わります。ステージ2との違いを詳しく知りたい方は、ステージ2の状態と治療判断もご覧ください。

臨床ステージと病理ステージが変わる場合

治療前の内視鏡検査や画像検査から予測する病期を臨床ステージ、手術で切除した組織を顕微鏡で調べて決める病期を病理ステージと呼びます。CTで腫れていたリンパ節にがん細胞がなく、病理診断でステージ2になる場合があります。反対に、画像では正常に見えた小さなリンパ節から転移が見つかり、ステージ3になることもあります。術後の治療方針は病理診断を重視して決めるため、診断が変わった理由も主治医に確認しましょう。

ステージ3でも根治を目指せる可能性がある

リンパ節転移があると聞くと治療が難しいと感じるかもしれませんが、ステージ3は遠隔転移がなく、切除可能であれば根治を目指した治療が行われます。基本的には、がんを含む腸管と周囲のリンパ節を手術で切除し、術後補助化学療法を組み合わせます。ただし、治療結果は病変の場所、広がり、リンパ節転移数、病理所見、体の状態などによって異なります。根治の可能性だけでなく、治療の負担や生活への影響も含めて相談することが大切です。

大腸がんステージ3の症状と検査

症状記録や血液検査、CT画像で大腸がんステージ3を確認する様子

ステージ3でも症状がない場合がある

ステージ3でも、自覚症状がほとんどないまま見つかることがあります。リンパ節転移は通常、痛みやしこりとして本人が気づけるものではありません。便潜血検査をきっかけに内視鏡検査を受けたり、別の病気の検査で偶然見つかったりする場合があります。症状の強さとリンパ節転移の有無は必ずしも一致しません。「元気だから進行していない」とは判断できないため、検査で示された病変の広がりや病理結果を確認することが重要です。

血便や便通の変化

大腸がんでは、便に血が混じる、便が細くなる、下痢と便秘を繰り返す、残便感がある、排便回数が変わるなどの症状がみられることがあります。痔などの良性疾患でも似た症状は起こるため、症状だけで大腸がんかどうかを判断することはできません。血便や便通の変化が続く場合は、消化器内科などへ相談しましょう。突然大量に出血する、ふらつきが強いなどの症状がある場合は、早めの受診が必要です。

腹痛やお腹の張り、腸閉塞の症状

がんによって腸管が狭くなると、腹痛、お腹の張り、便やガスが出にくいといった症状が現れます。狭窄が強くなると腸閉塞を起こし、激しい腹痛、繰り返す嘔吐、排便と排ガスの停止などが起こることがあります。腸閉塞や大腸の穿孔を伴う場合は、緊急手術や人工肛門の造設を先に行うこともあります。症状を我慢していると全身状態が悪化する可能性があるため、強い症状があるときは予定の診察日を待たず医療機関へ連絡してください。

貧血や体重減少、疲れやすさ

病変から少量の出血が続くと、鉄欠乏性貧血になり、息切れ、動悸、めまい、顔色の悪さ、疲れやすさが現れることがあります。右側の結腸がんでは、目に見える血便よりも貧血が発見のきっかけになる場合があります。食欲の低下や体重減少がみられる方もいます。ただし、これらの症状は他の病気でも起こります。血液検査だけで原因を決めず、必要に応じて大腸内視鏡検査や画像検査を受けることが大切です。

大腸内視鏡検査と病理検査

大腸内視鏡検査では、病変の位置、大きさ、形、腸管の狭さを直接確認し、組織の一部を採取します。採取した組織を病理検査で調べ、がん細胞の有無や組織型を確認します。ただし、内視鏡で採取できるのは病変の一部であり、リンパ節転移を確定する検査ではありません。ステージ3の最終診断には、手術で切除したがんとリンパ節の病理検査が重要です。検査全体の流れは、大腸がんの検査方法も参考になります。

CT・MRI検査でリンパ節や遠隔転移を確認する

CT検査では、がん周囲の広がり、リンパ節の大きさ、肝臓や肺などへの転移の有無を確認します。直腸がんでは、骨盤MRIを行い、直腸壁の外への広がり、周囲組織やリンパ節との位置関係を詳しく調べることがあります。必要に応じて超音波検査やPET検査などを組み合わせます。ただし、リンパ節の大きさだけでは転移を確定できません。複数の検査結果を総合し、最終的には病理検査で判断します。

手術後の病理検査で確認される項目

手術後の病理検査では、がんの深さ、転移リンパ節の個数と位置、切除断端、リンパ管・静脈への侵入、組織型などを確認します。調べたリンパ節の総数も、病期を正確に判断するための情報です。これらの結果から3A、3B、3Cのどれに該当するかを決め、再発リスクや術後補助化学療法の内容を検討します。病理診断書を受け取り、T分類、N分類、検索リンパ節数、転移リンパ節数、断端の状態を説明してもらうと理解しやすくなります。

大腸がんステージ3の治療法

大腸がんステージ3の手術から術後薬物療法、定期検査までの流れ

手術でがんと周囲のリンパ節を切除する

切除可能なステージ3では、がんを含む腸管と、転移の可能性がある周囲のリンパ節を手術で切除することが基本です。リンパ節郭清には、がんが広がっている可能性のある組織を取り除く目的と、病期を正確に判断する目的があります。切除後は残った腸管をつなぎますが、病変の位置や緊急性によっては人工肛門が必要になります。手術方法と切除範囲は、病変の位置、広がり、全身状態、過去の手術歴などを踏まえて決めます。

結腸がんと直腸がんで治療方法が異なる

結腸がんでは、病変を含む腸管と栄養血管、周囲のリンパ節を切除する手術を行い、その後に術後補助化学療法を検討します。直腸がんは骨盤内にあり、肛門や排尿・性機能に関係する神経との距離が近いため、より詳細な治療計画が必要です。直腸がんでは局所再発を抑える目的で、手術前に薬物療法や放射線治療を組み合わせる場合があります。治療順序は病変の高さや広がり、医療機関の方針によって異なります。

腹腔鏡手術やロボット支援手術の考え方

大腸がん手術には、開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術があります。腹腔鏡やロボット支援手術は傷が比較的小さく、術後の痛みや回復面で利点が期待されますが、すべての病変に適するわけではありません。周囲臓器への広がり、腸閉塞、過去の手術による癒着などを考慮し、安全性と根治性を優先して選びます。手術方法だけでなく、執刀チームの経験、開腹手術へ変更する可能性、合併症についても確認しましょう。

人工肛門が必要になる場合

ステージ3だから必ず人工肛門になるわけではありません。必要性は、がんの位置、肛門からの距離、腸管を安全につなげられるか、腸閉塞や穿孔の有無などによって決まります。直腸がんでは、つないだ部分を一時的に守るため、一時的人工肛門を造ることがあります。肛門に近い病変では永久人工肛門が必要になる場合もあります。手術前に、一時的か永久的か、閉鎖できる見込み、装具の扱い、仕事や入浴への影響を説明してもらいましょう。

術後補助化学療法を行う目的

手術で見えるがんを取り切れても、検査では確認できない小さながん細胞が体内に残り、後に再発する可能性があります。術後補助化学療法は、こうした微小ながん細胞に働きかけ、再発の可能性を下げることを目的に行います。ステージ3で、術後の回復状態や臓器機能が保たれている場合に推奨されます。ただし、効果と副作用のバランスは個人で異なるため、再発リスク、体力、持病、希望を踏まえて治療内容を決めます。

主な抗がん剤治療と治療期間

術後補助化学療法では、フッ化ピリミジン系薬剤を単独で使う方法や、オキサリプラチンを組み合わせる方法などがあります。内服と点滴を組み合わせる治療もあり、通院頻度や生活への影響が異なります。治療期間は6カ月が一般的ですが、再発リスクや選択する治療によって3カ月が検討される場合もあります。薬の名称だけで判断せず、自分の再発リスクで期待される利益、治療期間、副作用、通院方法を確認しましょう。

抗がん剤による副作用への対応

副作用は薬によって異なり、吐き気、下痢、口内炎、食欲低下、血球減少、感染症、手足の皮膚症状、末梢神経障害などが起こることがあります。特にオキサリプラチンでは、冷たい物に触れたときのしびれや、治療を重ねて続くしびれが問題になる場合があります。症状を我慢すると回復に時間がかかることもあるため、早めに医療者へ伝えてください。休薬、減量、薬の変更、支持療法によって、安全に治療を続ける方法を検討します。

高齢者や持病がある場合の治療選択

治療は年齢だけで決めるのではなく、日常生活の自立度、心臓・腎臓・肝臓の機能、持病、栄養状態、認知機能、服薬状況、家族の支援などを総合して判断します。標準的な組み合わせ治療の負担が大きい場合は、薬剤を減らす、単剤を選ぶ、投与量や期間を調整するなどの選択肢があります。再発予防の利益と副作用による生活機能の低下を比較し、本人が大切にしたい生活を医療者へ伝えながら決めることが重要です。

大腸がんステージ3の予後と治療後の生活

大腸がんステージ3の治療後に家族と散歩し日常生活へ戻る様子

ステージ3の予後と生存率の捉え方

ステージ3はリンパ節転移がありますが、遠隔転移はなく、手術と術後補助化学療法によって根治を目指せる段階です。生存率は、同じ病期の多くの患者を追跡した集団の統計であり、個人の余命や治療結果を確定する数字ではありません。統計が作られた年代、対象患者、治療法、相対生存率か実測生存率かによって数値は異なります。自分の見通しは、病理分類、体調、治療内容などを踏まえ、主治医から個別に説明を受けましょう。

ステージ3A・3B・3Cで予後が異なる理由

ステージ3A、3B、3Cでは、がんの深さとリンパ節転移の広がりが異なるため、再発の可能性にも差があります。一般に、転移リンパ節数が多い、主リンパ節まで転移している、がんが周囲臓器へ広がっている場合などは再発リスクが高くなります。ただし、分類だけで個人の経過を予測することはできません。切除断端、脈管侵襲、組織型、術後補助化学療法を完了できるかなども関係します。自分がどの分類で、何が判断材料になったかを確認しましょう。

再発しやすい時期と主な再発部位

大腸がんの再発は治療後の比較的早い時期に見つかることが多いため、一定期間は計画的な経過観察を行います。再発部位には、肝臓、肺、局所、腹膜、リンパ節などがあります。再発しても、場所や個数、全身状態によっては手術や放射線治療などの局所治療を検討できる場合があります。症状がない段階で検査により見つかることもあるため、再発を過度に恐れるのではなく、決められた通院と検査を継続することが大切です。

治療後に行われる定期検査

治療後は、診察、血液検査、腫瘍マーカー、CTなどの画像検査、大腸内視鏡検査を組み合わせて経過観察します。検査の種類と間隔は、病理ステージ、再発リスク、手術方法、体調、医療機関の方針によって異なります。腫瘍マーカーが正常でも再発を完全には否定できず、上昇しても再発とは限りません。複数の結果を総合して判断します。検査日程と体調の変化を記録し、気になる症状があれば予定日を待たず相談しましょう。

手術や抗がん剤治療中の食事

手術後は、食事量を少しずつ戻し、よくかんで食べ、水分を適切に取ります。切除した腸の場所によっては、便の回数が増える、下痢や便秘が起こるなどの変化があります。抗がん剤治療中は、吐き気、口内炎、味覚変化、しびれによって食事が取りにくくなることがあります。食べられる物を少量ずつ取り、体重減少や脱水が続く場合は医師や管理栄養士へ相談してください。特定の食品や民間療法だけで再発を防げるという根拠はありません。

仕事や日常生活との両立

復職や運動を再開する時期は、手術方法、合併症、仕事内容、体力、抗がん剤の副作用によって異なります。通院治療では仕事を続けられる方もいますが、投与日やその数日後に疲労や吐き気が強く出る場合があります。治療予定を職場と共有し、時差出勤、短時間勤務、在宅勤務、業務量の調整を相談する方法もあります。無理をして体調を崩さないよう、副作用が出やすい時期を記録し、主治医や職場と現実的な計画を立てましょう。

再発への不安や治療の迷いを相談する

「手術で取り切れたのに、なぜ抗がん剤が必要なのか」「副作用がつらくても続けるべきか」「検査のたびに再発が怖い」と感じるのは自然なことです。診察前に疑問をメモし、治療の目的、期待される利益、減量や休薬の基準、別の選択肢を確認しましょう。看護師、薬剤師、がん相談支援センター、心理職などへ相談することもできます。方針に迷う場合は、現在の治療を中断せず、セカンドオピニオンを利用する方法もあります。

当院に寄せられる相談

当院には、「リンパ節転移が何個あると再発リスクが高いのか」「3A・3B・3Cの違いを病理結果に沿って説明してほしい」「術後補助化学療法の種類や3カ月・6カ月の違いを知りたい」「しびれや倦怠感が強く、減量や休薬を相談してよいか迷う」「高齢や持病があり、治療の利益と負担を比較したい」「治療後のCTで影を指摘され、再発かどうか不安」といった相談が寄せられます。ご相談時には、病理診断書、手術記録、退院時の説明書、画像データ、血液検査結果、抗がん剤の治療計画、服薬一覧、副作用の記録を可能な範囲でご用意ください。当院では、現在の治療を否定するのではなく、病理ステージ、再発リスク、治療目的、期待される利益、副作用、生活への影響を整理し、主治医へ確認したい質問を一緒に明確にします。発熱、息苦しさ、激しい下痢、繰り返す嘔吐などがある場合は、相談予約を待たず治療中の医療機関へ連絡してください。

大腸がんステージ3についてのまとめ

大腸がんステージ3は、所属リンパ節への転移がある一方、遠隔転移は認められない状態です。切除可能であれば手術による根治を目指し、再発予防のために術後補助化学療法を組み合わせます。治療内容や期間は、3A・3B・3Cの分類、病理所見、体力、持病、生活への影響を踏まえて決めます。治療後は定期検査を継続し、副作用や生活上の困り事を早めに医療者へ伝え、納得できる治療計画を立てることが大切です。

  • ステージ3では大腸周囲のリンパ節転移を認めます
  • 遠隔転移はなく根治を目指した治療が行われます
  • 手術でがんと周囲のリンパ節を一緒に切除します
  • 術後補助化学療法は再発リスク低下が目的です
  • 治療期間は再発リスクや薬の種類で異なります
  • 治療後は定期検査と副作用の早期相談が重要です

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