CTC検査についての詳細説明

About CTC inspection

CTC検査とは

CTC(循環腫瘍細胞)検査は、血液中に存在するがん細胞を検出し、がんの早期発見や治療効果のモニタリングに利用される検査方法です。
CTCは、原発腫瘍から血流に流れ出す腫瘍細胞であり、血液検査を通じてその存在を確認することでがんの進行度や再発リスクを評価します。

CTC検査とは
CTC検査とは

CTC検査の利点

利点 説明
がんの早期発見 血液中に少量のCTCが存在する段階で検出することができ、従来の画像診断よりも早期にがんを発見する可能性があります。
治療効果の評価 化学療法や放射線療法、手術後のCTC数の変動をモニタリングすることで、治療がどれだけ効果的かを判断することができます。治療効果が不十分であれば、治療法の変更や追加の治療を検討するための指針となります。
再発リスクのモニタリング 治療終了後も定期的にCTC検査を行うことで、再発の兆候を早期に発見し、迅速な対応が可能になります。

CTC検査の特徴

特徴 詳細
非侵襲的 血液採取だけで済むため、患者様への負担が少なく、繰り返し行うことが可能です。
高精度 特殊な検出技術により、血液中の極めて少量のがん細胞も高精度で検出できます。
動的モニタリング 定期的に検査を行うことで、がんの進行や治療効果を継続的にモニタリングできます。

CTC検査の適用対象

CTC検査は、以下のような患者様に特に有用です。

対象者 詳細
がんのリスクが高い人 家族歴や遺伝的要因からがんのリスクが高いとされる人に対して、早期発見の手段として利用されます。
治療中のがん患者様 化学療法、放射線療法、免疫療法などの治療効果を評価するために使用されます。
治療後の再発リスクがある患者様 治療が終了した後も、再発リスクをモニタリングするために定期的な検査が行われます。

検査方法と特長

がんが非常に小さい段階(0.1cmや0.5cm)でも、血液中の循環腫瘍細胞(CTC)を検出することで、微小ながんの発見が期待できます。
CTC検査は、早期発見や治療効果のモニタリングにおいて非常に重要な役割を果たします。
従来の検査とCTC検査を組合せることにより、 診断の補助になり得ます。

検査方法と特長
検査方法と特長

検査方法 特長
PET-CT検査 部位を特定できる
CT検査 1cm以上のがんを形態学的に特定できる
X線 2cm以上のがんを形態学的に特定できる
MRI 1cm以上のがんを形態学的に特定できる
CTC検査 1cm以下のがんの存在を検出

CTC検査の流れ

CTC検査は、以下の手順で行われます。
CTC検査の流れ
CTC検査の流れ
詳細な内容は以下をご参考ください。

プロセス 詳細
血液採取 腕の静脈から少量の血液サンプルを採取します。通常、10ml程度の血液が使用されます。
細胞分離 採取した血液サンプルから赤血球や白血球を除去し、CTCを濃縮します。これにはフィルタリング技術や遠心分離法が用いられます。
細胞検出 濃縮されたサンプルに対して、蛍光標識や免疫染色を用いてCTCを検出します。これにより、がん細胞特有のマーカーを持つ細胞を特定します。
分析と結果報告 検出されたCTCの数や特徴を分析し、結果を報告します。この情報は、医師による診断や治療方針の決定に役立ちます。

CTC検査へよくあるご質問

CTC検査の目的は何ですか?

CTC検査では、血液中にどれだけCTCがあるかを調べます。
がんのリスクを知ったり、 治療がどれだけ効いているかを調べることができます。

原発巣は分かりますか?

CTC検査では原発巣を特定することはできません。

CTC検査のメリットは何ですか?

採血のみで継続的なモニタリングが可能です。

CTCが検出されたらどうすればよいですか?

CTCが2個以上発見された場合は、臨床症状を観察し、従来の画像検査またはバイオマーカー検査等 を組み合わせることにより、 がんの有無、 原発巣を特定していくことが推奨されます。

検査費用

検査の種類 費用(税込)
CTC検査1回 50,000円

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