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認知症・アルツハイマーを抱える方のがん治療
認知症・アルツハイマーの方のがん治療について
ご家族と一緒に考える外来です。
「年齢や認知症・アルツハイマーを理由に治療が難しいと言われた」「標準治療以外の選択肢を知りたい」などのご相談をお受けしています。
からだへの負担と、生活の質の両方を見ながら、現実的な治療の方向性を一緒に整理していきます。
標準治療が難しいケース
認知症・アルツハイマーが理由で治療を断られた
光免疫療法にも対応

こんなお悩みはありませんか?
認知症・アルツハイマーとがんの両方に向き合う中で、次のようなご不安を抱えてご相談に来られるご家族が多くいらっしゃいます。
- 認知症・アルツハイマーがあるため治療を断られた
- 抗がん剤や手術は負担が大きいと言われた
- ご本人が治療の説明を理解できるか不安
- 通院や副作用の管理に家族が対応できるか心配
- 進行がんで選択肢がないと言われた
ご本人とご家族の状況を丁寧に伺いながら、現実的な選択肢を一緒に整理していきます。
認知症・アルツハイマーの方のがん治療が難しくなる理由
認知症・アルツハイマーがあるからといって、必ずしもがん治療ができないわけではありません。ただし、次のような理由から、治療の進め方に工夫が必要になることがあります。
- 同意取得(インフォームドコンセント)が難しくなる
- 抗がん剤や手術の負担に耐えにくい
- 点滴・照射・通院などで混乱しやすい
- 副作用の訴えが遅れる可能性がある
当院で大切にしている方針
認知症・アルツハイマーのある方が、できるだけ穏やかに、納得感を持って治療と向き合えるよう、次のような方針を大切にしています。
1. ご本人の認知症・アルツハイマーの状態を丁寧に評価します
軽度・中等度・重度などの進行度や、日常生活の様子を確認し、どこまでご本人の意思を反映できるかを一緒に検討します。
2. 体への負担が少ない治療を中心に検討します
- 外科治療が難しい場合 → 局所治療など、身体への負担を抑えた方法を検討します。
- 体力が低い場合 → 副作用の少ない治療を選択肢としてご提案します。
- 進行がんの場合 → がんを小さくすることだけでなく、症状緩和や生活の質を守る方針も視野に入れて検討します。
3. 入院負担を減らし、通院中心で可能な治療を検討します
生活リズムや介護環境に配慮しながら、できるだけ入院期間を短くしたり、通院中心で行える治療を検討します。
光免疫療法を選択肢としてご提案できる理由
当院では、自由診療として光免疫療法を取り扱っており、標準治療が難しい方の「選択肢のひとつ」として検討される場合があります。医療法・薬機法に配慮し、治療効果の断定は行わず、次のような特徴をお伝えしています。
- 体への負担が比較的少ない治療であると考えられている
- 抗がん剤のような全身的副作用が少ないとされている
- 高齢・認知症・アルツハイマーの方でも受けやすいケースがある
- 通院での治療が可能な場合がある
- 生活の質を保ちながら治療に取り組めることがある
当院で受けられる治療の特徴
- 認知症・アルツハイマーの方の治療方針に慣れた医師・看護師が対応
- ご家族との十分な面談時間を確保
- 生活状況・介護環境まで含めて治療計画を立案
- 状況に応じて緩和ケア主体の方針も提示
- 遠方の方や付き添いが難しいご家族向けに説明方法を工夫
治療を行うまでの流れ
初めてのご相談でも、今何をどう決めていけばよいかが整理できるよう、段階的に進めていきます。
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1. ご家族からのお問い合わせお電話やお問い合わせフォームから、現在の状況やお困りの点をお聞かせください。ご本人とご一緒でなくても、ご家族だけのご相談も可能です。
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2. 初回相談(医師面談)認知症・アルツハイマーの状況、がんの進行度、これまでの治療歴、ご家族のサポート体制などを丁寧に確認します。
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3. 治療方針のご提案標準治療の可否、負担の少ない代替治療、自由診療としての光免疫療法など、いくつかの選択肢を整理しながらご説明します。
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4. ご家族と一緒に最終判断ご本人の生活や価値観を踏まえながら、ご家族と一緒に治療方針を決めていきます。すぐに決められない場合は、一度持ち帰って検討していただくことも可能です。
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5. 治療開始(必要に応じて通院中心)決定した方針に沿って治療を開始します。通院頻度や付き添いの有無についても、事前に分かりやすくご案内します。
よくあるご質問
認知症・アルツハイマーが重度でも治療できますか?
他院で断られた場合でも相談できますか?
痛みはありますか?
通院は付き添いが必要ですか?
治療適応についてのご注意
がんの種類や進行度、全身状態、認知症・アルツハイマーの程度などを総合的に判断したうえで、医師が個別に治療方針をご説明します。
自由診療の治療については、公的医療保険の適用対象外となるため、費用面も含めて事前に十分なご説明を行い、ご理解をいただいたうえで進めていきます。





