子宮頸がんステージⅠ「症状から治療までの包括的なガイド」

女性なら誰でも発症する可能性がある子宮頸がん

子宮頸がんとは、子宮の入り口付近(子宮頸部)に発生するがんです。
一般的ながんとは異なり、若年層で発症する割合が高く、日本では毎年1万人以上の女性が子宮頸がんと診断され、毎年約3千人が子宮頸がんによって亡くなっています。
子宮頸がんの大半は、性交渉によってヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することが原因で起こります。
HPVは一般的なウイルスであり、男女関係なく誰でも感染するリスクがあります。
通常であれば、体内から自然にウイルスが排除されますが、稀に排除されず感染が長期間継続すると、異形成といわれる前がん病変が起こり、そこから数年以上かけて子宮頸がんになります。
この記事では、子宮頸がんの初期段階であるステージⅠ期の治療法などを解説します。

子宮頸がんのステージⅠ期とは

子宮頸がんは、進行度によってステージⅠ期~Ⅳ期に分類されます。
数字が大きくなるにつれてがんが進行していくことを意味するため、ステージⅠ期とはがんの初期段階のこととなります。
子宮頸がんのステージⅠ期とは、浸潤がんが子宮頸部に限局している状態ですが、ⅠA期、ⅠB期の2つに分類され、そこから更にⅠA1期、ⅠA2期、ⅠB1期、ⅠB2期、ⅠB3期に細分化されます。
それぞれの詳細は以下となります。

●ⅠA期:顕微鏡でのみ診断できる浸潤がんのうち、間質浸潤が5mm以下のもの。浸潤している部位の表層上皮の基底膜から計測して5mm以下のもの。静脈・リンパ管に浸潤があってもステージに影響しないもの。
●ⅠA1期:間質浸潤の深さが3mm以下のもの。
●ⅠA2期:間質浸潤の深さが3~5mm以下のもの。
●ⅠB1期:子宮頸部に留まっている浸潤がんのうち、浸潤の深さが5mm超のもの(ⅠA期を超えるもの)。
●ⅠB1期:最大腫瘍径が2cm以下のもの。
●ⅠB2期:最大腫瘍径が2~4cmのもの。
●ⅠB3期:最大腫瘍径が4cmを超えるもの。

子宮頸がんの症状と診断方法

初期の子宮頸がんでは、自覚症状がほとんどありません。
子宮頸がんが進行してステージⅠB期以上となると、おりもの(帯下)の変化や、月経以外の不正な出血、性交時の出血、下腹部の痛み、骨盤の痛みなど感じるようになります。
これらの症状が見られる場合、速やかに婦人科を受診してください。
また、子宮頸がんの疑いがある場合、初期検査として子宮頸部細胞診が行われます。
細胞診によって前がん病変やがんが疑われる場合は、コルポスコピーという拡大鏡で観察して、異常な部位が見つかれば組織を採取して組織診(生検)を行います。
組織診を行うことでがんかどうかが確定診断され、がんであった場合は、内診や画像検査を追加で行い、がんの拡がりなどを調べます。

子宮頸がんステージⅠの治療法とオプション

子宮頸がんの治療には、手術、放射線療法、化学療法などがあり、単独、もしくは組み合わせて行います。
また、子宮頸がんでは、がんになる以前の高度異形成といわれる前がん病変から治療を行います。

ステージⅠA期の治療

前がん病変からⅠA期の治療では、子宮の入り口付近だけ部分的に切除する子宮頸部円錐切除術を行います。
子宮頸部円錐切除術の目的は、診断または診断と治療となります。

ステージⅠA1期では、血管やリンパ管などへの侵襲(脈管侵襲)が陽性の場合、子宮摘出と骨盤リンパ節の摘出を行います。
脈管侵襲が陰性の場合は2つに分類され、子宮頸部円錐切除術で切り口のがん細胞が陽性であれば単純子宮全摘出術を行います。
子宮頸部円錐切除術で切り口のがん細胞が陰性であれば、単純子宮全摘出術、または妊娠を希望する場合は子宮摘出をせずに厳重管理が行われます。

ステージⅠA2期では、脈管侵襲が陽性の場合は、子宮摘出と骨盤リンパ節の摘出、または放射線治療を行います。
脈管侵襲が陰性の場合は、子宮摘出と骨盤リンパ節の摘出を行います。

ステージⅠB期の治療

ステージⅠB1期では、広汎子宮全摘出術、または根治的な放射線療法が推奨されます。
また、骨盤神経を温存した手術も考慮されます。
妊娠を希望する場合は、広汎子宮頸部摘出術と骨盤リンパ節郭清が検討されますが、十分な配慮が必要となります。
ステージⅠB2期では、広汎子宮全摘出術、または根治的な放射線療法が行われます。
ステージⅠB3期では、広汎子宮全摘出術、または同時化学放射線療法が行われます。
また、ステージⅠB期は、再発リスクに応じて術後補助療法として放射線療法、または同時化学放射線療法が行われます。

子宮頸がんの原因と予防

子宮頸がんの主な原因はHPVの感染ですが、それ以外にもいくつかのリスクファクターが存在します。
喫煙は子宮頸がんの発症リスクを増加させる要因であり、免疫不全や遺伝的な要因も関与する可能性があります。
また、子宮頸がんの予防には、ワクチン接種や定期検診が必要となります。
HPVワクチン接種は特に若い女性において感染の予防に効果的であり、積極的に推奨されます。
そして、定期検診(子宮頸部細胞診やHPV検査)を通じて、早期の段階で異常を検知し、治療を開始することが可能です。

子宮頸がんステージⅠの生存率と予後

日本産科婦人科学会が、2020年に公表している子宮頸がんステージⅠ期の5年生存率は、ⅠA1期99.1%、ⅠA2期95.9%、ⅠB1期93.2%、ⅠB2期83.7%となります。
子宮頸がんの初期段階は自覚症状が少ない光免疫療法ですが、早期発見できれば治療によって高い生存率となります。

子宮頸がんステージⅠにおける手術と放射線療法の比較

ステージⅠ期の子宮頸がんにおいて、手術と放射線療法は一般的な治療法とされています。
手術は通常、がん組織を取り除くために行われます。
子宮頸部の摘出(子宮全摘)やリンパ節の除去が含まれ、この方法はがん組織の局所制御に優れています。
一方で、手術には手術に伴う合併症や回復期間があります。
放射線療法は、がん細胞を破壊するために放射線を使用する治療法で、手術が難しい場合やがんの再発リスクを低減するために選択されることがあります。
放射線療法の利点としては、手術を避けることができ、器官の機能を維持できることが挙げられますが、治療期間が比較的長いことが欠点とされます。

子宮頸がんの患者向けの生活スタイルのアドバイス

子宮頸がん患者は、治療中や治療後に健康的な生活習慣を取り入れることも大切です。
バランスの取れた食事は免疫機能をサポートし、適度な運動は体力を維持し、ストレス管理は心身の健康を促進します。
がん治療による身体的・精神的な負担に対処するために、適切な栄養摂取と運動を心がけましょう。
また、治療後も定期的な経過観察やフォローアップが重要となります。

子宮頸がんステージⅠにおける光免疫療法の適用

光免疫療法とは、がん細胞に選択的に集積させた後、特定の光を照射する事によって、がん細胞を攻撃します。
がん細胞を選択的に攻撃するため、正常細胞への影響が少なく、副作用が低減できる利点があります。
また、この治療法は標準治療と併用することで相乗効果を期待できます。
子宮頸がんのステージⅠ期に対しても、光免疫療法が有効な治療法の一つとなる可能性があります。
子宮頸がん治療において、標準治療以外の治療も検討されている方はお気軽にご相談ください。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。

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