光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、がん細胞に集まった薬剤へ近赤外線を照射することで、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。
薬剤ががん細胞に集まりやすい性質を利用し、照射によって活性酸素を発生させることで、がん細胞を内側から攻撃することを目的としています。
東京がんクリニックでは、以下のようなお悩みをお持ちの方からのご相談も承っております。
- 再発・転移があり、治療の選択肢を探している方
- 標準治療との併用を検討されている方
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膵臓がんのステージ1は、がんが比較的小さく、遠くの臓器への転移や一定範囲のリンパ節転移が確認されていない段階です。一般に手術を中心とした治療を検討できる可能性がありますが、ステージ1であれば必ず手術できる、手術だけで再発しないという意味ではありません。画像で分かる病期と手術後の病理検査で分かる病期が異なる場合もあります。この記事では、ステージ1の分類、症状や検査、治療の流れ、予後の数字を見るときの注意点、診察で確認したいことを患者様とご家族向けに解説します。
膵臓がんステージ1とは

膵臓がんの病期は、原発腫瘍の大きさや周囲への広がりを示すT、リンパ節転移を示すN、遠隔転移を示すMの組み合わせで判断します。日本膵臓学会の分類とUICC分類があり、同じ「ステージ1」でも用いた分類によって細かな定義が異なるため、診断書に記載された分類も確認することが大切です。病期全体の位置づけは、膵臓がんのステージとは?病期ごとの特徴と治療の考え方でも解説しています。
ステージ1は遠隔転移が認められない段階
ステージ1では、肝臓、肺、腹膜、骨などへの遠隔転移は認められません。日本膵臓学会の膵癌取扱い規約第8版に基づく分類では、がんが膵臓内にとどまり、領域リンパ節への転移がない状態のうち、腫瘍の大きさなどからステージ1Aまたは1Bに分けられます。
UICC第8版でもステージ1Aと1Bがありますが、主に腫瘍径に基づくT分類を使います。患者様自身で分類表だけを見て病期を決めることはできません。造影CTなどの画像所見、病理診断、手術所見を踏まえ、担当医に自分のT・N・Mと使用した分類を確認してください。
ステージ1Aと1Bは腫瘍の大きさなどで分かれる
一般にステージ1Aはステージ1Bよりも腫瘍が小さい区分です。ただし、腫瘍径だけで手術の難しさや治療後の経過が決まるわけではありません。膵頭部、膵体部、膵尾部のどこにあるか、門脈や主要な動脈との位置関係、全身状態、持病なども治療方針に影響します。
また、画像検査では確認できなかった小さなリンパ節転移や周囲への広がりが、手術後の病理検査で見つかることがあります。その場合、臨床病期ステージ1と説明されていても、病理病期がステージ2以上へ変わることがあります。診断時の病期と術後の病期を分けて理解しましょう。
病期と切除可能性は別の視点で判断する
膵臓がんでは病期に加え、手術でがんを取り切れる見込みから「切除可能」「切除可能境界」「切除不能」に分けます。ステージ1の多くは切除可能と判断されますが、腫瘍と血管の位置関係や本人の体力・臓器機能によっては、直ちに手術へ進まない場合があります。
「ステージ1だから手術できるはず」と決めつけず、切除可能性の判定、手術を勧める理由、術前治療を行う目的を担当医へ確認します。必要に応じて、膵臓がんの診療経験がある医療機関でセカンドオピニオンを受ける方法もあります。
膵臓がんステージ1の症状と診断

ステージ1は病変が比較的小さいため、症状がないまま検査で偶然見つかることがあります。一方、症状の強さだけで早期か進行しているかを判断することはできません。膵臓の場所や胆管との位置関係によっては、小さな病変でも黄疸などが現れる場合があります。
初期には症状が目立たないことがある
膵臓がんでみられる症状には、みぞおちや背中の痛み、食欲不振、体重減少、黄疸、尿の色が濃くなる、便が白っぽくなるなどがあります。糖尿病を新たに発症した、血糖の管理が急に悪化したことが検査のきっかけになる場合もあります。
これらは膵臓がんだけに特有の症状ではありません。しかし、黄疸がある、痛みが続く、意図せず体重が減るなどの変化があれば、早めに医療機関へ相談します。急に黄疸が強くなり、発熱や腹痛を伴う場合は、胆管炎などの可能性もあるため速やかな受診が必要です。
造影CTやMRIなどで広がりを調べる
膵臓がんが疑われると、血液検査、腹部超音波、造影CT、MRI・MRCP、超音波内視鏡などを組み合わせます。画像検査では病変の大きさと位置、血管との関係、リンパ節、肝臓や肺などへの転移の有無を確認します。CA19-9などの腫瘍マーカーも参考にしますが、数値だけで診断や病期は決まりません。
病理診断が必要な場合は、超音波内視鏡で膵臓を観察しながら組織や細胞を採取する検査などが検討されます。手術前にどの検査が必要かは病変の位置や治療計画によって異なります。検査目的、結果が治療選択にどう影響するかを確認しましょう。
治療前と手術後で病期が変わることがある
治療前の画像などから判断するものを臨床病期、手術で切除した組織を詳しく調べて判断するものを病理病期といいます。画像では見えない微小な広がりが病理検査で分かることがあるため、両者が一致しないことは珍しくありません。
手術後は、腫瘍の大きさ、周囲への浸潤、リンパ節転移、切除断端、がん細胞の特徴などが病理診断報告書に記載されます。この結果は再発リスクの評価や術後補助化学療法の計画に関わります。結果を受け取ったら、診断時から何が変わったのかを担当医に説明してもらいましょう。
膵臓がんステージ1の治療法

ステージ1で切除可能と判断された場合、手術を中心に薬物療法を組み合わせる治療が検討されます。治療の順番や薬の種類は、病状、体力、持病、施設の方針などにより異なります。治療前には、目的、期待できる効果、主な副作用、手術後の生活への影響を確認します。
切除可能なら手術を中心に検討する
がんが膵頭部にある場合は膵頭十二指腸切除術、膵体部・膵尾部にある場合は膵体尾部切除術が主に行われます。病変の位置や広がりによっては膵全摘術が必要になる場合もあります。どの術式でも、がんと周囲のリンパ節を切除し、取り切ることを目指します。
膵頭十二指腸切除術では膵臓だけでなく、十二指腸、胆管の一部などを切除して消化管をつなぎ直します。膵体尾部切除術では脾臓を一緒に切除することがあります。膵液漏、感染、出血、胃内容排出遅延、糖尿病、消化吸収の低下など、術式ごとの合併症と対応を確認します。
手術の前後に薬物療法を行うことがある
切除可能な膵臓がんでは、手術前の補助化学療法と、手術後の補助化学療法が検討されます。術前治療には画像で見えないがん細胞への早期治療などの目的があり、術後治療には再発の可能性を下げる目的があります。実際の薬剤や期間は、最新の診療ガイドライン、病理結果、体調に基づいて決めます。
吐き気、食欲低下、骨髄抑制、しびれなど、起こり得る副作用は薬によって異なります。副作用が強い場合は、支持療法、薬の減量、休薬などを検討できるため、我慢せず医療者へ伝えます。自己判断で治療を中止せず、継続の利点と負担を話し合いましょう。
術後は栄養・血糖・体力の回復も支える
手術後は一度に食べられる量が減る、下痢や脂肪便が起こる、体重が減る、血糖値が変動するといったことがあります。少量ずつ回数を分けて食べる方法、膵消化酵素薬、栄養補助、糖尿病治療などを、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士と相談します。
体力の回復には時間がかかり、術後補助化学療法との両立が課題になることがあります。退院前に、食事、運動、創部の管理、発熱時の連絡先、仕事へ戻る目安を確認します。無理に以前と同じ生活へ戻そうとせず、体調に応じて活動量を調整してください。
ステージ1の予後と診察で確認したいこと

ステージ1は膵臓がんの中では比較的早い段階ですが、治療後も再発する可能性があります。予後の数字だけで自分の経過を決めつけず、手術所見や病理結果、治療への反応、全身状態を含めて担当医から説明を受けることが大切です。
生存率は個人の余命を示す数字ではない
病期別生存率は、過去の一定期間に診断された集団の結果をまとめた統計です。集計された年代、病期の分類、治療を受けた施設、患者様の年齢や状態などにより数値は変わります。治療の進歩が直近の数字に十分反映されていない場合もあります。
そのため、5年生存率がそのまま個人の「あと何年」という余命を意味するわけではありません。統計を見るときは、実測生存率、相対生存率、純生存率のどれか、手術例だけの集計か、臨床病期と病理病期のどちらかを確認します。
経過観察では画像・血液検査・症状を確認する
治療後は、診察、血液検査、腫瘍マーカー、CTなどを組み合わせて経過を確認します。検査の間隔は、手術からの期間、病理結果、受けた治療、体調などによって異なります。腫瘍マーカーの変化だけでは再発と断定できず、画像や症状と合わせて判断します。
黄疸、続く腹痛や背部痛、食欲低下、意図しない体重減少などがあれば、次の予約日を待つべきか治療施設へ連絡します。経過観察は再発の確認だけでなく、栄養状態、血糖、手術後の症状、心身のつらさを支える機会でもあります。
当院への相談では手術と薬物療法への不安を確認する
当院にはステージ1に限らず、切除可能と説明された膵臓がんについて、手術の負担が心配、術前の抗がん剤治療を受けるべきか、年齢や体力を考えると別の選択肢はないか、というご相談があります。実際には、ステージ2で術前治療と手術を提示されたものの、手術を希望せず別の治療を探しているという相談も寄せられています。
相談時には、造影CTなどの画像、病理結果、T・N・M、切除可能性の判定、予定している術式、術前治療の内容、肝臓・腎臓の機能、持病、本人が大切にしたい生活を確認します。ステージだけで代替治療の適否や効果を判断することはできません。
手術への不安が強い場合は、手術を受けないと決める前に、手術の目的、合併症、術後の生活、薬物療法だけを選んだ場合に予想される経過を主治医へ確認します。標準治療以外の治療を検討するときも、標準治療を中断する不利益、科学的根拠、副作用、費用を比較し、主治医と情報を共有することが重要です。
隣接する病期については、膵臓がんステージ2とは?症状・治療法・予後の考え方、膵臓がんステージ3とは?症状・治療法・予後の考え方、膵臓がんステージ4とは?治療選択肢と生活への向き合い方で解説します。膵臓がんステージ1では、病期だけでなく切除可能性と全身状態を確認し、手術前後の治療、術後の生活、経過観察までを一続きの計画として理解しましょう。

【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。



