光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、がん細胞に集まった薬剤へ近赤外線を照射することで、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。
薬剤ががん細胞に集まりやすい性質を利用し、照射によって活性酸素を発生させることで、がん細胞を内側から攻撃することを目的としています。
東京がんクリニックでは、以下のようなお悩みをお持ちの方からのご相談も承っております。
- 再発・転移があり、治療の選択肢を探している方
- 標準治療との併用を検討されている方
- 抗がん剤治療の休薬中に相談先を探している方
- ご高齢などの理由で治療方針にお悩みの方
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膵臓がんのステージは、がんの大きさや周囲への広がり、リンパ節転移、離れた臓器への転移をもとに決まります。ただし、実際の治療方針はステージの数字だけではなく、主要な血管との位置関係から判断する切除可能性、患者様の全身状態、臓器機能なども含めて検討します。本記事では、ステージ0~4の特徴と、病期・切除可能性に応じた治療の考え方を解説します。
膵臓がんのステージはどのように決まるのか

膵臓がんのステージは、原発腫瘍、リンパ節、遠隔転移の3要素を組み合わせるTNM分類で判定します。日本では日本膵臓学会の膵癌取扱い規約またはUICCの分類が用いられるため、同じ患者様でも資料に記載された分類基準を確認することが大切です。
ステージはがんの進行範囲を表す
ステージは、がんが膵臓の中にとどまっているか、周囲の組織やリンパ節へ広がっているか、肝臓や肺など離れた臓器へ転移しているかを段階的に示したものです。一般に0期から4期までに分けられ、数字が大きいほど広い範囲へ進行していることを意味します。ステージは治療方針や見通しを考えるために重要ですが、患者様の状態を一つの数字ですべて表すものではありません。
TNM分類のT・N・Mを組み合わせて判定する
Tは原発腫瘍の大きさや周囲への広がり、Nは領域リンパ節への転移、Mは離れた臓器への転移を示します。CT、MRI、超音波内視鏡などの画像検査を用いて治療前の臨床ステージを判断し、手術を受けた場合は、切除した組織を病理検査で詳しく調べて病理学的ステージを判定します。そのため、手術前に説明されたステージと、手術後の病理結果に基づくステージが異なることがあります。
ステージと切除可能性は別の視点で評価する
膵臓の周囲には、上腸間膜動脈、腹腔動脈、総肝動脈、門脈など重要な血管があります。遠隔転移がなくても、がんがこれらの血管へどの程度接しているか、巻き込んでいるかによって、手術で安全かつ十分に切除できる可能性が変わります。そのため膵臓がんでは、ステージに加えて「切除可能」「切除可能境界」「局所進行切除不能」「遠隔転移あり」などの分類を用いて治療方針を考えます。膵臓がん全体の特徴は、膵臓がんの基本情報も参考にしてください。
膵臓がんのステージ0~4の特徴

各ステージは、腫瘍の大きさだけでなく、リンパ節や周囲組織、主要血管、遠隔臓器への広がりによって決まります。ここでは一般的な特徴を示しますが、細かな区分は使用する病期分類によって異なるため、診断書の記号を主治医へ確認してください。
ステージ0・1は膵臓内にとどまる段階
ステージ0は、がん細胞が膵管の上皮内にとどまり、深い組織へ入り込んでいない上皮内がんの段階です。ステージ1は、がんが膵臓内にとどまり、遠隔転移や領域リンパ節転移が認められない段階で、腫瘍の大きさなどによって細分されます。手術で切除できると判断される場合には、手術と周術期の薬物療法を組み合わせる治療が検討されます。詳しくは、膵臓がんステージ1で解説します。
ステージ2は腫瘍が大きい、または近くのリンパ節へ広がる段階
ステージ2には、腫瘍が一定の大きさを超えている場合や、近くの領域リンパ節へ転移している場合などが含まれます。遠隔転移は認められませんが、画像上の大きさやリンパ節の状態だけで手術の可否が決まるわけではありません。主要血管との関係、患者様の体力や臓器機能を評価し、術前薬物療法を含む治療計画を検討します。病期の特徴は、膵臓がんステージ2もご覧ください。
ステージ3は周囲への広がりが強い段階
ステージ3には、多数の領域リンパ節へ転移している場合や、膵臓周囲の主要な動脈などへがんが広がっている場合が含まれます。遠隔転移がなくても、血管への浸潤によって手術で完全に切除することが難しい場合があります。まず薬物療法を行い、必要に応じて放射線治療を組み合わせ、治療効果と全身状態を再評価することがあります。ステージ3の考え方は、膵臓がんステージ3で詳しく説明します。
ステージ4は離れた臓器への転移がある段階
ステージ4は、肝臓、肺、腹膜、骨など、膵臓から離れた部位への転移が認められる段階です。原発巣の大きさやリンパ節転移の程度にかかわらず、遠隔転移があればステージ4に分類されます。治療は薬物療法が中心となり、痛み、黄疸、食事の通過障害などに対する緩和ケアや支持療法を同時に行います。詳しくは、膵臓がんステージ4も参考にしてください。
同じステージでも病状や治療方針は異なる
同じステージの患者様でも、がんの場所、血管との接し方、転移の数や部位、遺伝子の特徴、年齢、持病、栄養状態、日常生活の自立度などは異なります。また、画像検査の結果や治療への反応によって治療方針が変わることがあります。インターネット上の体験談や統計だけで自分の状態を判断せず、どの分類を用いてステージが決まり、現在の治療目的が何かを主治医へ確認しましょう。
ステージと切除可能性に応じた治療の考え方

膵臓がんの治療には、手術、薬物療法、放射線治療、緩和ケア・支持療法があります。切除可能性、病期、患者様の全身状態を多職種で検討し、治療の目的と負担を確認したうえで、単独または組み合わせて行います。
切除可能な場合は手術と薬物療法を組み合わせる
遠隔転移がなく、主要血管への広がりが限定的で切除可能と判断される場合は、根治を目指す手術が治療の中心になります。日本では、手術前に薬物療法を行い、その後に手術、術後に補助化学療法を行う治療計画が検討されます。腫瘍の位置により膵頭十二指腸切除術や膵体尾部切除術などが選ばれますが、手術には合併症や術後の消化・血糖管理への影響があるため、患者様の体力や持病も含めて判断します。
切除可能境界では術前治療後に再評価する
がんが主要血管へ接しているものの、治療後に切除できる可能性がある状態は切除可能境界と呼ばれます。最初から手術を行うとがんを十分に取り切れない可能性があるため、薬物療法、または薬物療法と放射線治療を行った後、CTなどで病変と血管の関係、遠隔転移の有無、腫瘍マーカー、全身状態を再評価します。治療後に必ず手術を受けられるわけではなく、効果と安全性を踏まえて個別に判断します。
局所進行で切除が難しい場合は薬物療法が中心
遠隔転移はないものの、主要な動脈などへの広がりによって手術で完全に切除することが難しい場合は、薬物療法を中心に検討します。患者様によっては放射線治療を組み合わせることがあります。治療によって病変が縮小・安定し、遠隔転移がなく全身状態が保たれている場合は、手術の可能性を改めて検討することもありますが、すべての患者様が対象になるわけではありません。
遠隔転移がある場合は全身治療と症状緩和を行う
ステージ4では、膵臓だけを手術しても離れた部位のがんを取り除けないため、全身に作用する薬物療法が中心になります。使用する薬は、患者様の全身状態、肝臓・腎臓などの機能、年齢、病理検査や遺伝子検査の結果、これまでの治療歴を踏まえて選びます。黄疸には胆管ステント、消化管の狭窄には通過を確保する処置、痛みには鎮痛薬や神経ブロックなどを検討し、栄養支援や緩和ケアも治療と並行して利用できます。
治療中は画像検査と全身状態を定期的に評価する
治療開始後は、CTなどの画像検査、腫瘍マーカー、血液検査、症状、体重、食事量、副作用、日常生活の状態を確認します。腫瘍マーカーが上下しただけで治療効果を判断せず、画像所見や体調と合わせて評価することが大切です。副作用が強い場合は、薬の減量、休薬、支持療法、別の治療への変更などを主治医と相談します。
当院に寄せられる膵臓がんのステージに関するご相談

当院には、ステージ2・3・4と診断された患者様やご家族から、手術の可否、術前抗がん剤、血管への広がり、抗がん剤の負担などについて相談が寄せられています。実際の相談傾向をもとに、迷いやすい点と確認している資料を整理します。
手術予定が変わった場合や手術困難と説明された場合のご相談
膵臓がんステージ3の患者様では、術前抗がん剤の後に手術を行ったものの、血管への巻き込みが確認され切除に至らなかったケースや、画像検査で周囲血管への浸潤があり手術は難しいと説明されたケースがあります。「抗がん剤を続けた後に再び手術を検討できるのか」「現在の治療と併用して確認できる選択肢があるのか」と相談されることがあります。手術の可能性はステージ番号だけでは決まらず、血管との関係、治療への反応、遠隔転移、全身状態を専門的に評価する必要があります。
術前治療や治療負担に不安を感じる患者様もいます
ステージ2で術前抗がん剤と手術を提案されたものの、抗がん剤と手術の負担に迷う患者様や、ステージ3で高齢のため抗がん剤への不安が強い患者様から相談されることもあります。治療を受けるかどうかを急いで決める前に、標準治療の目的、期待できること、起こり得る副作用、治療を受けない場合の見通しを主治医へ確認することが大切です。年齢だけで判断せず、体力、持病、栄養状態、ご本人の希望を含めて検討します。
画像検査・治療歴・全身状態を確認します
ご相談時には、造影CTやMRIなどの画像検査、病理検査、血液検査、腫瘍マーカー、主要血管への広がり、転移の有無、これまでの手術や抗がん剤、放射線治療、副作用、肝機能、食事量、日常生活の状態、主治医から説明されている治療方針を確認します。自由診療を含む選択肢に関心がある場合も、現在の標準治療を自己判断で中断せず、主治医の方針を踏まえて検討してください。
膵臓がんのステージ―記事のポイント
- 膵臓がんのステージはT・N・Mを組み合わせて判定します。
- ステージの数字だけでなく、主要血管との関係による切除可能性が治療選択に重要です。
- ステージ1・2でも、腫瘍の位置や血管との関係によって治療計画は異なります。
- ステージ3では、血管への広がりやリンパ節転移の状態を踏まえて薬物療法などを検討します。
- ステージ4では薬物療法を中心に、症状への処置や緩和ケアを並行します。
- 画像検査、治療への反応、副作用、全身状態を継続的に確認することが大切です。
膵臓がんのステージは、がんの大きさ、リンパ節転移、遠隔転移をもとに決まりますが、治療方針には切除可能性と全身状態も大きく関係します。早期でも術前・術後の薬物療法を組み合わせることがあり、局所進行や遠隔転移がある場合は薬物療法、放射線治療、症状を和らげる処置を病状に応じて検討します。同じステージでも治療計画は異なるため、分類の根拠、治療目的、再評価の時期を主治医へ確認しましょう。

【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。



