光免疫療法というがん治療の選択肢
現在のご状況に応じたご相談を承っております。
光感受性物質と光照射による反応を利用した治療
当院の光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、病変部に光を照射することで生じる光化学反応を利用し、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。
病変の位置や深さ、これまでの治療内容、全身状態などによって、治療の検討内容は異なります。当院では画像や検査資料を確認し、患者様の現在のご状況に応じて適応を個別に判断しています。
このようなご相談を承っています
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再発・転移があり、現在の治療とあわせて別の選択肢も検討したい
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手術・薬物療法・放射線治療など、標準治療との組み合わせを相談したい
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副作用や体力面に不安があり、今後の治療方針を整理したい
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ご高齢や持病、全身状態を踏まえて治療の可能性を相談したい
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緩和ケアを含む説明を受け、ほかの選択肢についても情報を得たい
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患者様ご本人に代わり、ご家族や身近な方から相談したい
光免疫療法は、すべての患者様に適応となる治療ではありません。現在受けている治療や治療スケジュールも確認しながら、患者様のご状況に応じて検討します。
中枢神経系胚細胞腫瘍は、主に小児から若い世代の脳に発生する腫瘍です。なかでもジャーミノーマ(胚腫)は抗がん剤や放射線治療に反応しやすく、治癒を目指せる腫瘍です。一方、同じ胚細胞腫瘍でも種類によって治療は変わります。脳のどこにあるかだけでなく、組織の種類、腫瘍マーカー、脳や脊髄への広がりを調べることが、治療を選ぶ出発点になります。
中枢神経系胚細胞腫瘍とは
胚細胞は、将来、精子や卵子になる細胞です。中枢神経系胚細胞腫瘍は、胎児が育つ過程で脳などに残った胚細胞に由来すると考えられています。脳にできる腫瘍ですが、神経細胞そのものから発生する病気とは成り立ちが異なります。
発生しやすい場所には、脳の中央付近の松果体部や、ホルモンの調節に関わる神経下垂体部などがあります。病名に「胚」という字があっても、胎児だけに生じる病気という意味ではありません。原因を日常の生活習慣やご家族の行動に結び付けることはできません。
ジャーミノーマかどうかで治療の考え方が変わる
| 分類 | 治療を考える際の特徴 |
|---|---|
| ジャーミノーマ(胚腫) | 抗がん剤や放射線に反応しやすく、組織診断をもとに、これらを用いた治療を組み立てます。 |
| 非ジャーミノーマ | ジャーミノーマ以外の胚細胞腫瘍を含むグループです。含まれる組織の種類に応じて、手術・抗がん剤・放射線の役割が変わります。 |
異なる組織が混じっている場合もあるため、「胚細胞腫瘍」という病名だけでは治療法を決められません。説明を受ける際は、組織型が確定しているのか、追加検査が必要な段階なのかを確かめてください。
症状:頭痛だけでなく、多尿や成長の変化が手がかりになる
症状は病変の位置によって異なります。松果体部の病変では頭痛や吐き気・嘔吐、下垂体周辺の病変では視野の異常、多尿、食欲低下、成長の遅れなどが発見のきっかけになることがあります。ふらつきや手足の動かしにくさなど、神経の症状が出る場合もあります。
頭痛がなくても、「水を飲む量や尿の量が以前より増えた」「身長の伸び方が変わった」といった変化は診察で伝えてください。こうした症状にはほかの原因もあるため、それだけで脳腫瘍と判断せず、小児科や専門の診療科で調べる必要があります。
水頭症による急な悪化は早い対応が必要
腫瘍によって脳脊髄液の流れが妨げられると、脳室に液がたまる水頭症が起こることがあります。頭蓋骨の中の圧力が高くなり、頭痛や嘔吐、意識の変化につながります。急に強い頭痛が出た、繰り返し吐いて反応が鈍い、意識がおかしい場合は、速やかに救急受診してください。腫瘍の治療計画とは別に、先に緊急の処置が必要になる場合があります。
診断方法:画像・腫瘍マーカー・組織を合わせて判断する
MRIでは病変の位置と広がりを調べる
MRIは、腫瘍と周囲の脳の構造、病変の広がりなどを調べるために使います。緊急時には、短時間で撮影できるCTを先に行うこともあります。画像で胚細胞腫瘍が疑われても、似た画像を示す別の腫瘍があるため、画像だけで種類を断定できるとは限りません。
AFP・βhCGが正常でも腫瘍を否定できない
胚細胞腫瘍の一部では、AFPやβhCGという腫瘍マーカーが上昇します。血液や、必要に応じて脳脊髄液を調べ、診断の手がかりや治療への反応をみる指標にします。ただし、すべての胚細胞腫瘍で値が高くなるわけではありません。正常値だから病気がない、という読み方はできません。
腫瘍の一部を採取する生検では、組織を詳しく調べて種類を判断します。どの方法で組織を採取するかは、病変の位置や体の状態を踏まえて決めます。検査の目的と、合併症の可能性を含めて説明を受けておきましょう。
髄液を通じた広がりも治療範囲に関わる
一部の胚細胞腫瘍は、脳脊髄液を通じて脳や脊髄のほかの場所へ広がることがあります。これを播種と呼びます。必要に応じてMRIや髄液の細胞診などで調べ、その結果を放射線の範囲などの判断に役立てます。髄液を採取する検査は、頭蓋内の状態などを評価し、安全に実施できる時期や方法を医師が判断します。
治療方法:切除する量だけで治療効果は決まらない
脳神経外科、小児科・腫瘍を専門とする診療科、放射線治療科などが連携して治療を進めます。病理診断、腫瘍マーカー、播種の有無、年齢、神経やホルモンの状態を踏まえ、治療の組み合わせを決めます。
ジャーミノーマでは薬物療法・放射線治療が重要
ジャーミノーマは、抗がん剤や放射線で腫瘍の縮小が期待できるため、手術で広く取り除くことだけを目標にはしません。生検で診断をつけ、薬物療法や放射線治療へ進む計画が立てられることもあります。「全部取る手術をしない」と聞いても、治療を控えているという意味ではありません。
非ジャーミノーマでは、含まれる組織の性質や治療への反応などを踏まえ、手術も含めて方針を決めます。治療後に画像で病変が残っている場合も、その画像だけで効果がないと決めず、腫瘍マーカーや経過と合わせて評価します。
治療の強さと、その後の生活への影響を両方考える
放射線を当てる範囲や量、抗がん剤の内容は一律ではありません。腫瘍を抑える効果と、成長・ホルモン・認知機能などへの影響を考えながら計画します。治療前には「なぜこの範囲に照射するのか」「どの時点で効果を評価するのか」を尋ねると、治療の見通しを持ちやすくなります。
光免疫療法についてのご相談
当院では光免疫療法についてのご相談を受け付けています。現在の治療について理解を深めたい方や、ほかに考えられる方法を整理したい方は、まずご相談の目的をお聞かせください。
中枢神経系胚細胞腫瘍では、組織の種類によって有効な治療が異なります。光を用いる治療についても、病名だけで実施可能と判断するのではなく、病変の位置、薬剤や光を届ける方法、神経機能への影響、現在の治療計画を踏まえる必要があります。主治医から予定されている治療と照らし合わせながら、個別にお話しします。
画像や検査結果がお手元になくても、ご相談いただけます。分かる範囲で、診断名、これまでの治療、現在のお困りごとをお伝えください。資料があれば、MRI、病理結果、AFP・βhCGの経過、抗がん剤や放射線治療の記録が参考になります。詳しい検討に必要な追加資料は、ご相談の際にご案内します。
予後と生活上の注意:治療後も成長や学びを支える
見通しは、腫瘍の種類、広がり、治療への反応などによって異なります。ジャーミノーマとそれ以外の腫瘍をまとめた生存率だけでは、ご自身の経過は判断できません。画像や腫瘍マーカーの変化と合わせて、担当医から説明を受けましょう。
治療後は再発の有無に加え、成長やホルモン、視力・聴力、記憶力・集中力などを長期的にみていきます。影響が治療直後ではなく、時間がたってから現れることもあります。定期通院は、病変が小さくなった後の生活を支えるためにも必要です。
復学や復職では、通院による欠席だけでなく、疲れやすさや作業に時間がかかることなども共有してください。学校や職場と調整し、休憩の取り方や学習・業務の負担を見直すことが助けになります。病院の相談支援窓口やリハビリテーションの担当者にも、具体的に困っている場面をお伝えください。
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参考文献
- 国立がん研究センター希少がんセンター「胚細胞腫瘍」 掲載ページ
- 国立がん研究センター がん情報サービス「脳腫瘍〈小児〉について」 掲載ページ
- 国立がん研究センター がん情報サービス「脳腫瘍〈小児〉 検査」 掲載ページ
- 国立がん研究センター中央病院 脳脊髄腫瘍科「診療について」 掲載ページ
- 国立がん研究センター がん情報サービス「脳腫瘍〈小児〉 治療」 掲載ページ
- 国立がん研究センター がん情報サービス「脳腫瘍〈小児〉 療養」 掲載ページ

【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。



