ステージ3子宮頸がんの概要
子宮頸がんは、子宮の入り口部分である子宮頸部に発生するがんです。
ステージ3の子宮頸がんは、がんが子宮頸部を超えて周囲の組織やリンパ節に広がっている状態を指します。
このステージでは、がんはまだ遠隔の臓器には広がっていないものの、局所的にはかなり進行しているため、治療が困難になることがあります。
ステージ3に分類される子宮頸がんは、さらに細かく3A、3B、3Cに分けられ、それぞれがんの広がり方や影響を受ける組織によって異なります。
例えば、ステージ3Aではがんは子宮の下部まで広がっていますが、膀胱や直腸には達していません。
ステージ3子宮頸がんの症状
ステージ3子宮頸がんの主な症状には、不正出血、下腹部痛、排尿時の痛みや出血などがあります。
これらの症状は日常生活に影響を及ぼすことが多く、早期の発見と治療が重要です。
また、腰痛や足のむくみ、排便時の異常など、がんが周囲の組織に影響を及ぼしている兆候も見られることがあります。
これらの症状は、がんが周囲の神経や血管に圧迫を及ぼしていることを示唆している可能性があります。
早期発見が困難な場合も多いため、定期的な検診と自己観察が重要です。
診断方法
診断には、子宮頸部の細胞を採取するパップスメア検査、HPV(ヒトパピローマウイルス)検査、子宮頸部の組織を採取する生検などが用いられます。
また、MRIやCTスキャンを用いてがんの広がりを評価することもあります。
これらの画像診断により、がんの正確な位置、大きさ、周囲の組織への影響を把握することができます。
診断の過程では、がんの種類や進行度を特定するために、複数の検査が組み合わされることが一般的です。
これにより、最適な治療計画を立てるための重要な情報が得られます。
治療方法
ステージ3子宮頸がんの治療には、外科手術、放射線治療、化学療法が一般的です。
これらの治療は単独で行われることもあれば、組み合わせて行われることもあります。
治療計画は、がんの進行度、患者様の全体的な健康状態、個人の希望に基づいて決定されます。
外科手術では、がん組織を可能な限り取り除くことを目指しますが、ステージ3では周囲の組織への広がりがあるため、手術が困難な場合もあります。
放射線治療と化学療法は、がん細胞を破壊し、がんの成長を抑制することを目的としています。
手術が出来ない場合、光免疫療法の活用
光免疫療法は、手術が困難な進行がん患者様にも適応できる可能性があります。
特に、子宮頸がんのステージ3で手術が難しい状況の患者様にとって、この治療法が選択肢となり得ます。
光免疫療法とは
光免疫療法は、がん細胞に選択的に集積させた後、特定の光を照射する事によって、がん細胞を攻撃します。
がん細胞を選択的に攻撃するため、正常細胞への影響が少なく、副作用が低減できる利点があります。
手術が困難な場合の光免疫療法の利点
子宮頸がんステージ3の場合、腫瘍の位置や大きさによっては、従来の手術が難しいことがあります。
光免疫療法を用いることで、腫瘍を縮小させることが期待され、それによって手術が可能な状態にまで改善する可能性があります。
腫瘍が縮小すれば、手術による切除が目指せ、患者様の治療の選択肢が広がります。
5年生存率との関連
子宮頸がんステージ3の患者様で、光免疫療法後に手術が可能となった場合の5年生存率は、手術前の状態や腫瘍の反応によって大きく異なります。
一般に、手術によるがんの完全な切除が可能な場合、5年生存率は向上します。
しかし、具体的な生存率は患者様の年齢、全体的な健康状態、腫瘍の性質、および治療の応答に依存するため、個別の診断と専門医の評価が必要です。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。
ステージ3患者様の費用
当院へのご来院後、専門医による詳細な診察を行い、患者様の状態に適した治療プランを丁寧にご提案致します。
以下に一例を記載します。
治療方法 | 回数 | 費用 |
---|---|---|
高濃度ビタミンリポソーム点滴療法 | 1回 | 100,000円 |
光免疫療法 | 2回 | 500,000円 |
高濃度ビタミンリポソーム点滴 | 5回 | 500,000円 |
まとめ
光免疫療法は、ステージ3子宮頸がんの患者様で手術が難しい場合に、腫瘍を縮小させて手術ができる可能性があります。
この治療法はがん細胞に選択的に集積した後、特定の光を照射してがん細胞を攻撃し、正常細胞への影響を抑えることができます。
その結果、腫瘍が縮小し、手術による切除が目指せるようになり、治療の選択肢が広がることが期待されます。
また、光免疫療法後に手術が可能となった場合の5年生存率は向上する可能性がありますが、具体的な生存率は患者様の年齢や健康状態、腫瘍の性質により異なるため、個別の診断と専門医の評価が重要です。
【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。