光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、がん細胞に集まった薬剤へ近赤外線を照射することで、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。
薬剤ががん細胞に集まりやすい性質を利用し、照射によって活性酸素を発生させることで、がん細胞を内側から攻撃することを目的としています。
東京がんクリニックでは、以下のようなお悩みをお持ちの方からのご相談も承っております。
- 再発・転移があり、治療の選択肢を探している方
- 標準治療との併用を検討されている方
- 抗がん剤治療の休薬中に相談先を探している方
- ご高齢などの理由で治療方針にお悩みの方
- 緩和ケアを勧められ、他の可能性も検討したい方
- ステージに関わらず、今後の治療について相談したい方
がん治療の選択肢の一つとして、光免疫療法についてもご相談ください。
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肺がんと年齢にはどのような関係があるのか

「肺がんは何歳から増えるのか」「若くても肺がんになるのか」「高齢だと治療を受けられないのか」と気になる方もいるでしょう。肺がんは年齢が高くなるほど発症しやすく、国内では高齢の患者さんが多いがんです。しかし、若い世代に起こらないわけではありません。また、治療方針は年齢だけではなく、肺がんの種類やステージ、遺伝子の変化、肺機能、持病、日常生活の状態、本人の希望を総合して決めます。この記事では、肺がんと年齢の関係、年代別に確認したい特徴、検査や治療を選ぶ際の考え方を解説します。肺がんの種類や症状などを最初から確認したい方は、肺がんの基本情報も参考にしてください。
肺がんは高齢になるほど増える傾向がある
肺がんは、年齢が高くなるにつれて罹患率が上がる傾向があります。国立がん研究センターの全国がん登録に基づく統計では、若い年代よりも高齢の年代で多くみられます。日本肺癌学会の肺癌診療ガイドライン2025年版では、2019年の罹患年齢のピークは75〜79歳で、約半数が75歳以上だったと説明されています。この傾向には、加齢による細胞の変化に加え、喫煙や受動喫煙、職業上の有害物質、大気汚染などの影響が長い年月をかけて積み重なることが関係すると考えられます。ただし、年齢が高ければ必ず発症するわけではなく、喫煙経験がない人にも肺がんは起こります。
若い人でも肺がんになることはある
20代や30代の肺がんは高齢者に比べるとまれですが、可能性がゼロではありません。若い患者さんでは、喫煙歴がなくても肺腺がんが見つかる場合があり、治療選択に関わる遺伝子変化を持つこともあります。ただし、「若い肺がんは必ず遺伝する」「遺伝子変化が必ず見つかる」とはいえません。長引く咳、血痰、息切れ、胸痛などがあっても、若いことだけを理由に肺がんを除外せず、症状の経過を医療機関へ伝えることが大切です。
年齢によって肺がんの症状が決まるわけではない
肺がんで現れる症状は、年齢よりも、がんができた場所、大きさ、気管支への影響、転移の有無などによって変わります。咳、痰、血痰、胸痛、息切れ、発熱、声のかすれ、体重減少などが代表的ですが、早期には症状がないこともあります。高齢者では息切れや食欲低下を「年齢のせい」と考えやすく、若い人では咳を「風邪が長引いているだけ」と捉えやすいため注意が必要です。症状だけで肺がんかどうかを判断することはできないため、変化が続くときは検査を受けましょう。
肺がんのリスクは年齢だけでは判断できない
肺がんの発症には、年齢のほか、喫煙、受動喫煙、家族歴、職業上のばく露、慢性閉塞性肺疾患や間質性肺炎などが関係します。なかでも喫煙は重要なリスク要因ですが、たばこを吸わない人にも肺がんは発症します。そのため、「若いから大丈夫」「禁煙しているから肺がんではない」と決めつけることはできません。一方、リスク要因があるだけで肺がんと診断されるわけでもありません。症状、診察、画像検査などを組み合わせて判断します。
肺がんと年齢を年代別に確認する

20代・30代の肺がん
20代・30代の肺がんは少ないものの、発症することはあります。患者数が少ないため、診断までに時間がかかったり、仕事、結婚、妊娠・出産、育児と治療の両立が課題になったりすることがあります。画像で肺に異常が見つかった場合は、肺がんだけでなく、感染症や良性腫瘍なども含めて調べます。肺がんと診断された場合は、組織型を確認し、非小細胞肺がんでは遺伝子検査やPD-L1検査など、治療選択に必要な検査を検討します。将来の妊娠を希望する場合は、治療開始前に妊孕性への影響と保存方法を相談することも重要です。
40代・50代の肺がん
40代・50代では、若い世代より肺がんの発症が増えてきます。仕事や子育て、親の介護を担う年代でもあり、通院や入院による生活への影響が大きくなることがあります。治療を決める際は、病状だけでなく、休職制度、傷病手当金、高額療養費制度、家族の支援状況も早めに確認すると安心です。喫煙歴が長い人や呼吸器の持病がある人は、咳や息切れの変化を見逃さないことが大切です。ただし、症状がない早期肺がんもあるため、対象となる人は自治体や職場の肺がん検診について確認しましょう。
60代・70代の肺がん
60代・70代では肺がんの患者さんが増え、同じ年代でも体力や持病の状態に大きな差が生じます。治療前には、心臓病、糖尿病、腎機能、肺機能、服用中の薬などを確認します。手術を検討する場合は、切除後に残る肺機能や術後合併症の危険を評価します。薬物療法では、腎機能や肝機能、副作用への対応力を踏まえて薬剤や投与量を決めます。年齢の数字だけで標準治療を諦めるのではなく、期待できる効果と体への負担を主治医と比較することが重要です。
80代以上の肺がん
80代以上でも、体の状態が保たれていれば、手術、放射線治療、薬物療法などを検討できる場合があります。一方で、心肺機能の低下、複数の持病、認知機能、転倒、低栄養、多剤服用、家族による支援の状況が治療の継続に影響しやすくなります。がんを小さくすることだけでなく、自宅で過ごす時間を保つ、息苦しさや痛みを減らす、通院回数を抑えるといった目標も大切です。本人が何を優先したいかを確認し、家族、医師、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカーなどと共有します。
同じ年齢でも体の状態には個人差がある
暦の上の年齢が同じでも、日常生活を自立して送れる人と、介助が必要な人では治療の負担が異なります。医療現場では、日常生活の活動性を示すパフォーマンスステータス、臓器機能、栄養状態、認知機能、服薬状況、社会的支援などを確認します。高齢者総合機能評価を使い、通常の診察だけでは見つけにくい問題を整理する場合もあります。治療を受けられるかどうかは、年齢の上限を一律に決めるのではなく、一人ひとりの状態から判断します。
肺がんの検査と治療では年齢をどう考えるのか

肺がんの検査は年齢だけで省略しない
肺がんが疑われる場合は、胸部X線やCTで病変を確認し、気管支鏡検査、針生検、胸水検査などで組織や細胞を採取します。さらに、PET検査や頭部MRIなどで広がりを調べることがあります。高齢者では検査による出血、肺炎、気胸、鎮静薬の影響などを考慮しますが、年齢だけで必要な検査を省くとは限りません。検査結果が治療方針を変えるか、検査の負担が利益に見合うかを検討します。各検査の目的や流れについては、肺がんの検査方法も参考にしてください。
手術は年齢より肺機能と全身状態を重視する
早期の非小細胞肺がんでは、手術が治癒を目指す主な治療の一つです。高齢であっても、心肺機能や全身状態が保たれていれば手術を検討できます。術前には呼吸機能検査、心電図、血液検査などを行い、切除後に必要な呼吸機能が残るかを予測します。標準的な肺葉切除が難しい場合には、病変の条件に応じて縮小手術や定位放射線治療を検討することがあります。治療法ごとに再発を抑える効果と合併症の危険が異なるため、単に負担が軽そうという理由だけで選ばず、根拠と目的を確認します。
薬物療法は臓器機能や遺伝子検査の結果で選ぶ
進行した非小細胞肺がんでは、遺伝子変化、PD-L1、組織型、全身状態などに応じて、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬、細胞障害性抗がん薬を選びます。小細胞肺がんでは、病期や体の状態に応じた薬物療法が中心になります。高齢者では腎機能低下や多剤服用により、副作用や薬の相互作用が起こりやすい場合があります。そのため、薬剤の種類、組み合わせ、投与量を調整することがあります。減量や単剤治療は「治療を弱くする」という単純な意味ではなく、安全に続けるための選択となる場合があります。
放射線治療は通院回数や副作用も考える
放射線治療は、手術が難しい早期肺がんへの定位放射線治療、局所進行肺がんへの化学放射線療法、転移による痛みや症状を和らげる治療などに用いられます。体を切らずに行えますが、肺臓炎、食道炎、疲労などが起こる可能性があります。高齢者では通院手段や介護者の負担も治療継続に関係します。照射回数、通院期間、期待できる効果、副作用が出た場合の連絡方法を確認しましょう。
年齢だけで肺がん治療を諦める必要はない
高齢という理由だけで、肺がん治療の対象から一律に外れるわけではありません。反対に、若く体力があっても、病状や臓器機能によって受けにくい治療があります。重要なのは、治療で何を目指すのか、どの程度の効果が期待できるのか、生活にどのような負担が生じるのかを具体的に比較することです。治療全体の選択肢を確認したい方は、肺がん治療の考え方もあわせて確認してください。
肺がんと年齢について診察で確認したいこと

治療の目的と選択肢を確認する
診察では、「治癒を目指す治療か」「再発や進行を抑える治療か」「症状を和らげる治療か」を確認します。同じステージでも、肺がんの種類や体の状態によって提案される治療は異なります。選択肢が複数ある場合は、期待できる効果、副作用、入院や通院の期間、治療を行わない場合の見通しを聞きましょう。説明を一度で理解することが難しければ、家族の同席、説明内容のメモ、がん相談支援センターの利用も役立ちます。
持病と服用中の薬を正確に伝える
心臓病、脳血管疾患、糖尿病、腎臓病、間質性肺炎などは、治療選択や副作用に影響する場合があります。処方薬だけでなく、市販薬、サプリメント、健康食品も含めた一覧を医療者へ伝えてください。複数の医療機関に通っている場合は、お薬手帳を共有すると重複や相互作用を確認しやすくなります。自己判断で薬を中止すると持病が悪化する可能性があるため、休薬が必要かどうかは医師や薬剤師へ相談します。
生活で優先したいことを伝える
治療方針は医学的な情報だけでなく、本人の価値観も踏まえて決めます。「できるだけ長く自宅で過ごしたい」「仕事を続けたい」「家族行事に参加したい」「強い副作用は避けたい」など、希望を具体的に伝えましょう。希望は治療中に変わっても構いません。体調や生活環境が変化したときは、治療の目的と方法を改めて相談できます。症状を和らげる緩和ケアは、年齢や病期にかかわらず、診断時からがん治療と並行して利用できます。
家族だけで治療方針を決めない
高齢の患者さんでは、家族が本人への負担を心配し、治療を控えたいと考えることがあります。一方、本人は治療を希望している場合もあります。認知機能や理解力に配慮しながら、できる限り本人が説明を受け、意思を表明できるよう支援することが大切です。本人、家族、医療者の意見が異なるときは、結論を急がず、何を心配しているのかを整理します。必要に応じて、看護師、医療ソーシャルワーカー、がん相談支援センターへ相談してください。
早めに医療機関へ連絡したい症状
息苦しさが急に強くなった、会話が続かないほど苦しい、大量の血を吐いた、強い胸痛がある、意識がぼんやりするといった場合は、年齢にかかわらず緊急の対応が必要です。治療中に高熱が出た、水分を取れない、激しい下痢や嘔吐が続く場合も、医療機関から示された連絡先へ早めに相談します。高齢者では症状が典型的に現れないこともあるため、「普段と明らかに違う」という家族の気づきも伝えましょう。
肺がんと年齢に関する記事のポイント
- 肺がんは年齢が高くなるほど増える傾向があります
- 若い人や喫煙経験がない人にも肺がんは起こります
- 症状の出方は年齢より病変の場所や広がりで変わります
- 治療方針は年齢だけでなく全身状態や希望も踏まえます
- 高齢者でも体の状態に応じて標準治療を検討できます
- 持病や服用薬、生活で優先したいことを医療者へ伝えます
肺がんは高齢になるほど増える傾向がありますが、若い世代にも発症し、年齢だけで症状や治療法が決まるわけではありません。検査や治療では、肺がんの種類とステージに加え、肺機能、持病、日常生活の状態、本人の希望を総合して判断します。高齢だから治療できない、若いから心配ないと自己判断せず、症状が続くときや治療選択に迷うときは、主治医や専門医、がん相談支援センターへ相談しましょう。

【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。



