ステージⅠの卵巣がん「詳細な解説と治療の選択肢」

卵巣がんとは

卵巣がんとは、卵巣に発生する悪性腫瘍のことであり、良性・悪性・境界悪性の3つに分類されます。
また、卵巣がんは発生する部位よって、”上皮性腫瘍”、”胚細胞性腫瘍”、”性索間質性腫瘍”に分類されます。
日本人女性に発生する卵巣がんの約90%は、上皮性腫瘍となります。
卵巣がんの罹患者数は、40代から徐々に増え始め、60代後半をピークにその後は徐々に減っていく傾向にあります。

卵巣がんの検査・診断

卵巣がんの検査は、超音波検査、CT、MRI、腫瘍マーカー検査、細胞診・組織診などを用いて行われます。
これらの検査によって、がんの大きさや進行度、がんの位置が調べられます。
卵巣がんの診断は、術前に行われるCTやMRIなどの画像検査と腫瘍マーカー検査などの結果を基に、良性、悪性、境界悪性を推定します。
その後、手術による腹腔内の直接観察と病理検査を行い、進行度の確定診断がされます。

卵巣がんのステージⅠ期

卵巣がんの進行度(ステージ)は、手術によってがん広がりを確認して決定される「手術進行期分類」が用いられます。
進行度によって、ステージⅠ~Ⅳに大きく分類されます。
ステージⅠは、卵巣あるいは卵管内に限局している状態で、以下のようにA~Cに分けられます。

●ⅠA期
腫瘍が片側の卵巣に限局し、皮膜へ浸潤していない。腹水にがん細胞がない。
●ⅠB期
腫瘍が両側の卵巣に限局し、皮膜へ浸潤していない。腹水にがん細胞がない。
●ⅠC期
がんが片側または両側の卵巣に限局しているが、以下のいずれかが認められるもの。
・ⅠC1期
手術操作によって皮膜が破綻している。
・ⅠC2期
皮膜が破綻しているか、皮膜へ浸潤している。
・ⅠC3期
腹水または腹腔洗浄細胞診に悪性細胞が認められる。

卵巣がんステージⅠの治療法

卵巣がんの治療は、初回治療で手術を行い、その後に化学療法など複数の治療法が併用されます。
進行期、組織型、グレード(異型度)、年齢、健康状態などを考慮して治療法が選択されます。

初回治療

初回治療の手術では、基本的に両側の卵巣と卵管、子宮を摘出し、さらに大網の切除を行います。
また、がんの完全切除が目指せない場合でも、手術を行って病変部の組織を採取し、病理診断によってがんの進行度や組織型を確定させます。

術後治療

初回治療の病理診断によって、進行期や組織型、悪性度などの結果を基に術後の治療法が決定されます。
ステージⅠA・ⅠBで低異型度の場合、経過観察を行います。
ステージⅠA・ⅠBで高悪性度の場合、または明細胞がんでステージⅠCの場合は、術後に化学療法(抗がん剤)を行います。

卵巣がんステージⅠの生存率

卵巣がんステージⅠの5年生存率は、ⅠA期93.0%、ⅠB期85.8%、ⅠC期87.7%と2020年に日本産科婦人科学会が公表しています。
また、卵巣がんは予後が悪いがんのタイプですが、早期発見・治療を行えた場合は、再発率が低い傾向にあります。
ステージⅠ期では、がんが卵巣内に留まっているため、再発率は低いと考えられます。
しかし、再発の可能性はあるため、定期的な経過観察は必要となります。

光免疫療法とステージⅠの卵巣がん

ステージⅠの卵巣がんの治療選択肢は、手術と化学療法が主なものとなります。
光免疫療法は、がん細胞に選択的に集積させた後、特定の光を照射する事によって、がん細胞を攻撃します。
がん細胞を選択的に攻撃するため、正常細胞への影響が少なく、副作用が低減できる利点があります。
この治療法は、ステージⅠの卵巣がんに対しても有効な可能性があります。
卵巣がんの治療についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。

まとめ

卵巣がんのステージⅠは、がん細胞が卵巣内に留まっている状態であり、生存率は約90%と高い数値です。
一般的な治療の流れは、初回治療で手術を行い、術前に化学療法となります。
光免疫療法は、ステージⅠの卵巣がんに対しても有効な治療法となる可能性があります。
標準治療と組み合わせることで相乗効果を期待できるため、現在卵巣がんの治療でお悩みの方はご検討ください。

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