光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、がん細胞に集まった薬剤へ近赤外線を照射することで、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。
薬剤ががん細胞に集まりやすい性質を利用し、照射によって活性酸素を発生させることで、がん細胞を内側から攻撃することを目的としています。
東京がんクリニックでは、以下のようなお悩みをお持ちの方からのご相談も承っております。
- 再発・転移があり、治療の選択肢を探している方
- 標準治療との併用を検討されている方
- 抗がん剤治療の休薬中に相談先を探している方
- ご高齢などの理由で治療方針にお悩みの方
- 緩和ケアを勧められ、他の可能性も検討したい方
- ステージに関わらず、今後の治療について相談したい方
がん治療の選択肢の一つとして、光免疫療法についてもご相談ください。
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直腸がん手術では、がんを含む直腸と周囲のリンパ節を切除し、根治を目指します。術式は、がんの位置や進行度、肛門括約筋との距離、全身状態、手術後に期待できる排便機能から選びます。肛門を温存できる場合でも一時的ストーマが必要になることがあります。この記事では、直腸がんの治療法を踏まえ、主な術式、合併症、術後生活、当院へ寄せられるご相談を解説します。
直腸がん手術の目的と手術前に確認すること

がんと周囲のリンパ節を切除する
進行直腸がんの手術では、がんだけでなく、がんを含む直腸と直腸間膜、転移の可能性がある領域リンパ節を切除します。目的は十分な切除断端を確保して、目に見えるがんを取り切ることです。がんの位置やリンパ節転移の範囲によっては、骨盤側方のリンパ節郭清や周囲臓器の合併切除を検討します。
がんの位置と進行度から術式を選ぶ
直腸は狭い骨盤内にあり、周囲には膀胱、前立腺、子宮、肛門括約筋、自律神経があります。大腸内視鏡、直腸指診、CT、骨盤MRIなどで、肛門からの距離、壁外への広がり、周囲臓器やリンパ節との関係を確認します。根治性に加えて、排便、排尿、性機能への影響を見通しながら手術を計画します。
手術前に薬物療法や放射線治療を行う場合
局所進行直腸がんでは、骨盤内再発を抑えることや切除可能性を高めることなどを目的に、手術前の抗がん剤治療や放射線治療を検討します。治療後に画像で効果を評価し、手術時期や切除範囲を決めます。病変が小さくなっても、自己判断で手術を省略することはできません。
開腹・腹腔鏡・ロボット支援手術から選ぶ
開腹手術は腹部を切開して行い、腹腔鏡手術は小さな孔からカメラと器具を入れます。ロボット支援手術は、術者が装置を操作して関節機能のある器具を動かします。傷の大きさだけで優劣が決まるものではありません。病状、過去の腹部手術、施設と術者の経験、緊急性などから安全な方法を選び、途中で開腹へ変更する可能性も確認します。
全身状態と手術後の生活を事前に評価する
血液検査、心電図、呼吸機能検査などで、貧血、栄養、心肺・肝臓・腎臓の機能を確認します。服用薬、アレルギー、糖尿病、喫煙、過去の手術歴も合併症に関係します。ストーマの可能性がある場合は、手術前に皮膚・排泄ケア認定看護師などと位置を決め、装具や生活について説明を受けます。
| 手術前の確認項目 | 主な確認内容 | 計画への関わり |
|---|---|---|
| 病変の位置・広がり | 肛門からの距離、周囲臓器、リンパ節 | 術式と切除範囲を決める |
| 全身状態 | 栄養、心肺機能、持病、服用薬 | 手術の安全性を評価する |
| 肛門機能 | 括約筋の状態、現在の排便機能 | 温存後の機能を予測する |
| 本人の希望 | 生活、仕事、機能、ストーマへの考え | 説明と意思決定へ反映する |
直腸がんで行われる主な手術

早期がんでは直腸局所切除術を行うことがある
リンパ節転移の可能性が低い早期がんでは、肛門から器具を入れて病変と周囲だけを切除する局所切除を行う場合があります。身体への負担を抑えられますが、リンパ節は切除しません。切除した組織の病理検査で深い浸潤、脈管侵襲、切除断端などのリスクが見つかった場合は、リンパ節郭清を伴う追加手術を検討します。
前方切除術では直腸をつなぎ直す
前方切除術は、がんを含む直腸を切除し、残った結腸と直腸または肛門側をつなぐ方法です。つなぐ位置により高位・低位前方切除術などと呼ばれます。低い位置でつなぐほど縫合不全や術後の排便障害が問題になりやすく、縫合部を守るため一時的ストーマを造設する場合があります。
括約筋間直腸切除術で肛門を温存する場合
肛門に近い下部直腸がんでも、十分な切除範囲を確保でき、術後に肛門機能を保てると判断した場合は、内肛門括約筋の一部を切除して肛門を温存する括約筋間直腸切除術を検討します。ただし、便失禁や頻回便などが生じる可能性があります。肛門を残せることと、良好な排便機能が残ることは同じではありません。
直腸切断術では永久ストーマを造設する
がんが肛門括約筋へ及ぶ場合や、肛門を残して十分な切除範囲を確保できない場合などは、直腸と肛門を切除する直腸切断術を行い、腹部に永久ストーマを造ります。根治性を優先するために必要な選択です。手術後は肛門から便は出ませんが、ストーマ装具を適切に使うことで入浴、外出、仕事、運動などを続けられます。
ハルトマン手術や一時的ストーマを行う場合
ハルトマン手術は病変を切除し、腸をつなぎ直さずストーマを造る方法です。緊急手術や縫合のリスクが高い場合などに検討します。一時的ストーマは縫合部へ便が流れないようにして、縫合不全による重症化を抑える目的などで造ります。閉鎖時期は治癒、追加治療、全身状態を確認して決め、必ず予定どおり閉鎖できるとは限りません。
自律神経温存とリンパ節郭清を検討する
骨盤内の自律神経は排尿や性機能に関係します。がんが神経へ及んでいなければ、根治性を損なわない範囲で神経を温存します。リンパ節郭清の範囲は、がんの位置、深さ、リンパ節転移の疑いから判断します。術式名だけでなく、どの神経や臓器を残せる見込みかを確認してください。
| 主な術式 | 概要 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 局所切除術 | 早期病変と周囲のみを切除 | 追加手術の可能性 |
| 前方切除術 | 病変を切除し腸をつなぐ | 縫合位置、排便機能、一時的ストーマ |
| 括約筋間直腸切除術 | 括約筋の一部を切除し肛門温存 | 根治性、便失禁、頻回便 |
| 直腸切断術 | 直腸と肛門を切除 | 永久ストーマと生活支援 |
| ハルトマン手術 | 腸をつながずストーマを造設 | 将来の閉鎖可能性 |
直腸がん手術後の合併症と生活への影響

縫合不全・出血・感染症に注意する
腸のつなぎ目から内容物が漏れる縫合不全、出血、創部感染、腹腔内膿瘍などが起こることがあります。状態によって、絶食、抗菌薬、ドレナージ、再手術、ストーマ造設が必要です。手術後は発熱、腹痛、脈拍、排液などを確認します。退院後の発熱、増悪する腹痛、創部の赤みや排液は早めに連絡してください。
腸閉塞や排便障害が起こることがある
手術後の癒着や腸の動きの低下で腸閉塞が起こる場合があります。強い腹痛、腹部膨満、繰り返す嘔吐、便もガスも出ない場合は早急な受診が必要です。直腸を切除した後は便をためる機能が低下し、頻回便、便意の切迫、少量ずつの排便、便漏れなどが生じることがあります。
低位前方切除後症候群へ継続して対応する
肛門に近い位置で腸をつないだ後の排便障害は、低位前方切除後症候群と呼ばれます。食事内容と時間、整腸薬や止痢薬、骨盤底筋訓練、排便記録などを組み合わせて調整します。時間とともに改善する場合がありますが、程度と経過には個人差があります。生活への影響を我慢せず外来で相談します。
排尿機能・性機能へ影響する場合がある
骨盤内の自律神経への影響で、尿が出にくい、残尿がある、男性の勃起・射精障害、女性の性交痛などが起こる場合があります。話しにくい症状ですが、薬、導尿、泌尿器科・婦人科との連携など対応を検討できます。治療前から生じる可能性を確認し、変化があれば医療者へ伝えてください。
ストーマと日常生活に慣れる支援を受ける
ストーマでは装具交換、皮膚の観察、便の処理を覚えます。装具の漏れ、皮膚障害、ストーマの色や形の急な変化があれば相談します。入浴、服装、食事、旅行、仕事、災害時の備えについてストーマ外来で具体的に確認できます。家族が手伝う場合も、本人の自立と負担のバランスを考えます。
食事・運動・仕事復帰は段階的に進める
退院後は一度に多く食べず、よくかみ、便の状態を見ながら食事を戻します。医師の許可に沿って歩行から運動を増やし、重い物を持つ時期を確認します。仕事復帰は、通勤、トイレ、ストーマ管理、疲労を考えて段階的に進めます。体重減少、食事が取れない、排便で外出できない場合は栄養士や看護師へ相談します。
| 術後の課題 | 主な変化・症状 | 相談先・対応 |
|---|---|---|
| 早期合併症 | 発熱、腹痛、出血、感染 | 外科へ早急に連絡 |
| 排便機能 | 頻回便、切迫、便漏れ | 薬、食事、排便訓練 |
| 排尿・性機能 | 排尿困難、勃起・射精障害など | 外科、泌尿器科、婦人科 |
| ストーマ | 漏れ、皮膚障害、管理上の不安 | ストーマ外来、訪問看護 |
| 体力・社会復帰 | 疲労、食事、仕事の調整 | 栄養、リハビリ、職場相談 |
当院に寄せられる直腸がん手術に関するご相談

当院には、肛門を残せるか、永久ストーマを避けられるか、ロボット支援手術を選べるか、手術後の排便機能はどうなるかといったご相談が寄せられます。以下は特定の患者様の結果ではなく、相談時によく確認される論点です。個別の判断には内視鏡、CT・MRI、病理、治療歴、肛門機能、全身状態の確認が必要です。
肛門を残せる可能性を詳しく知りたい
肛門温存はステージだけでなく、がんと括約筋との距離、周囲への広がり、十分な切除断端を確保できるか、術前治療への反応、現在の括約筋機能から判断します。温存できても重い排便障害が予想される場合があります。根治性、排便機能、ストーマ生活を比較し、本人が何を重視するかを含めて検討します。
一時的ストーマと永久ストーマの違いが分からない
一時的ストーマは縫合部を守る目的などで造り、治癒後に閉鎖を検討します。永久ストーマは肛門を切除する場合などに生涯使用します。一時的であっても、追加治療、縫合部の状態、全身状態によって閉鎖できない場合があります。予定する種類、閉鎖の条件と時期、閉鎖手術後の排便変化を確認します。
腹腔鏡やロボット支援手術を選べるのか
傷が小さい方法を希望しても、がんの広がり、癒着、体格、緊急性などから開腹手術が安全な場合があります。ロボット支援手術もすべての施設・患者で行えるわけではありません。それぞれの方法で期待できる利益、合併症、開腹移行の可能性、執刀医と施設の経験を確認します。
手術後の排便回数や便漏れが心配
つなぐ位置が低いほど、頻回便、切迫、便漏れなどが起こりやすくなります。術前の排便機能、放射線治療、切除範囲なども影響します。予想される程度、改善の見込み、薬や食事、骨盤底筋訓練、外出時の工夫を確認します。肛門温存後の生活像まで聞いたうえで術式を検討することが大切です。
提示された術式以外の方法も検討したい
セカンドオピニオンでは、画像上の切除可能性、術前治療の適応、肛門温存、リンパ節郭清、開腹・腹腔鏡・ロボット支援手術の選択を確認できます。診療情報提供書、内視鏡画像、CT・MRI、病理報告書、血液検査、治療経過を準備します。別の術式が必ず安全または適切とは限らず、根拠と不利益も比較します。
| 相談前に整理する情報 | 具体的な確認内容 |
|---|---|
| 病変の位置と広がり | 肛門からの距離、括約筋、周囲臓器、リンパ節 |
| 予定術式 | 切除範囲、吻合位置、神経温存、郭清範囲 |
| ストーマ | 一時的・永久、閉鎖条件、生活支援 |
| 術後機能 | 排便、排尿、性機能への影響 |
| 合併症 | 頻度、予防、発生時の対応 |
| 持参資料 | 紹介状、画像、病理、検査結果、治療歴 |
直腸がん手術について押さえておきたいこと
- 手術ではがんと周囲のリンパ節を切除します
- 術式は病変の位置と広がりから個別に選びます
- 肛門温存と良好な排便機能は同じではありません
- 一時的ストーマでも閉鎖条件の確認が必要です
- 排便・排尿・性機能への影響も術前に確認します
- 退院後の発熱や強い腹痛は早めの連絡が必要です
- 生活上の困りごとは専門外来へ相談できます
直腸がん手術は、がんの位置と広がりに応じて局所切除、前方切除、括約筋間直腸切除、直腸切断などから選びます。肛門温存は根治性、括約筋との距離、術後の排便機能を含めて判断し、一時的または永久ストーマが必要になる場合があります。縫合不全や腸閉塞、排便・排尿・性機能の変化についても術前に確認することが大切です。手術方法だけでなく、治療後にどのような生活を送るかまで医療者と話し合い、必要に応じてセカンドオピニオンを利用してください。

【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。



