非浸潤性乳管がんとは
非浸潤性乳管がん(Ductal Carcinoma In Situ、以下DCIS)は、乳管内に存在するがん細胞が周囲の組織に浸潤していない状態を指します。
このがんは、乳がんの早期形態の一つであり、適切な治療を行えば良好な予後が期待できます。
DCISは、乳腺の内側を覆う細胞層に発生し、乳管の内部に留まる特性があります。
このタイプのがんは、しばしば無症候性であり、マンモグラフィーなどの画像検査によって偶然発見されることが多いです。
原因とリスクファクター
非浸潤性乳管がんの正確な原因は未だ完全には解明されていません。
しかし、年齢の増加、家族歴、遺伝的要因、ホルモン療法の使用などがリスクを高めるとされています。
特に、BRCA1やBRCA2といった遺伝子の変異は乳がんのリスクを高めることが知られています。
肥満や運動不足、アルコールの過度な摂取も、乳がんのリスクを高める要因として挙げられます。
症状と診断
多くの非浸潤性乳管がんは症状を伴わないため、定期的なマンモグラフィー検診が重要です。
症状が現れる場合は、乳房のしこり、皮膚の引きつれ、乳頭からの分泌物などが挙げられます。
診断にはマンモグラフィーのほか、超音波検査、MRI、生検などが用いられます。
生検による組織の採取と病理学的検査により、がん細胞の存在と性質が確認されます。
治療法
非浸潤性乳管がんの治療は、がんの広がりや患者様の健康状態によって異なります。
治療法には、外科手術、放射線療法、ホルモン療法などがあります。
手術では、乳房温存療法や乳房切除術が選択されることがあります。
ホルモン療法は、ホルモン受容体陽性の患者様に対して行われることが一般的です。
放射線療法は、乳房温存療法を行った後に追加されることが多く、局所再発のリスクを低減します。
光免疫療法の概要
光免疫療法は、がん細胞に選択的に集積させた後、特定の光を照射する事によって、がん細胞を攻撃します。
がん細胞を選択的に攻撃するため、正常細胞への影響が少なく、副作用が低減できる利点があります。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。
【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。