光免疫療法というがん治療の選択肢
現在のご状況に応じたご相談を承っております。
光感受性物質と光照射による反応を利用した治療
当院の光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、病変部に光を照射することで生じる光化学反応を利用し、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。
病変の位置や深さ、これまでの治療内容、全身状態などによって、治療の検討内容は異なります。当院では画像や検査資料を確認し、患者様の現在のご状況に応じて適応を個別に判断しています。
このようなご相談を承っています
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再発・転移があり、現在の治療とあわせて別の選択肢も検討したい
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手術・薬物療法・放射線治療など、標準治療との組み合わせを相談したい
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副作用や体力面に不安があり、今後の治療方針を整理したい
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ご高齢や持病、全身状態を踏まえて治療の可能性を相談したい
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緩和ケアを含む説明を受け、ほかの選択肢についても情報を得たい
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患者様ご本人に代わり、ご家族や身近な方から相談したい
光免疫療法は、すべての患者様に適応となる治療ではありません。現在受けている治療や治療スケジュールも確認しながら、患者様のご状況に応じて検討します。
放射線治療は、がん細胞のDNAに損傷を与え、増殖する力を失わせる治療です。手術や薬物療法と並ぶ重要な治療法であり、根治を目指す場合から症状を和らげる場合まで、幅広く使われています。
その一方で、放射線が当たった正常組織の細胞にもDNA損傷が生じます。多くは修復されますが、長い年月を経て、照射部位やその周辺に別のがんが発生することがあります。これを放射線誘発性二次がんと呼びます。ただし、治療後に発生したがんのすべてが放射線によるものとは限りません。
放射線誘発性二次がんとは
再発や転移とは異なる新しいがん
二次がんは、最初に治療したがんの再発や転移ではなく、別の細胞から新たに発生したがんです。がん経験者に二つ目のがんが見つかった場合でも、放射線だけが原因とは限りません。加齢、喫煙、飲酒、遺伝的な体質、使用した抗がん剤、ホルモン、感染症なども関係します。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 局所再発 | 最初のがんと同じ性質のがんが、治療した場所やその周辺に再び現れる |
| 転移 | 最初のがんの細胞が、リンパ節や別の臓器へ移動して増える |
| 二次がん | 最初のがんとは異なる、新しい原発がんが発生する |
| 放射線誘発性二次がん | 照射範囲や潜伏期間などから、過去の放射線治療との関連が考えられる二次がん |
発生までには長い時間がかかります
放射線治療に関連する白血病などの血液がんは、治療から数年後に発生することがあります。固形がんでは、10年以上経過してから見つかることも珍しくありません。ただし、発生までの期間には幅があり、「10年経過すれば必ず起こる」「20年以内なら放射線とは無関係」と一律には判断できません。
放射線誘発性二次がんを診断する際は、最初のがんとは病理学的に異なるか、照射された範囲に発生しているか、治療から一定期間が経過しているかなどを確認します。それでも、個々の患者さんについて放射線だけが原因だと証明するのは難しい場合があります。
二次がんのリスクに影響する要素
二次がんの発生リスクは、放射線を受けたかどうかだけでは決まりません。治療時の年齢、照射した臓器、正常組織が受けた線量と範囲、併用した抗がん剤、喫煙歴、遺伝的な体質などが重なって変化します。
| 影響する要素 | 考え方 |
|---|---|
| 治療時の年齢 | 若い時期に治療を受けた人は、その後の観察期間が長く、成長中の組織も影響を受けやすいため注意が必要 |
| 照射部位 | 放射線が当たった臓器と、その周辺の低線量を受けた組織でリスクが変わる |
| 線量と照射範囲 | 正常組織が受けた線量、照射された体積、治療方法によって影響が異なる |
| 併用治療 | 一部の細胞障害性抗がん薬にも、白血病などの二次がんと関連するものがある |
| 生活習慣 | 喫煙は肺がんなどのリスクに関係し、放射線による影響と重なる可能性がある |
| 遺伝的要因 | 一部の遺伝性腫瘍やDNA修復に関係する体質では、放射線への感受性が異なる場合がある |
治療部位によって注意するがんは異なります
| 治療を受けた状況 | 長期的に確認されることがある部位 | 注意点 |
|---|---|---|
| 胸部・乳房周辺への照射 | 肺、食道、乳房、骨・軟部組織など | 喫煙歴、治療時の年齢、実際の照射範囲によってリスクが異なる |
| 骨盤への照射 | 膀胱、直腸、結腸、骨・軟部組織など | 血尿や血便があっても放射線治療後の変化と決めつけず調べる |
| 頭頸部への照射 | 甲状腺、唾液腺、骨・軟部組織など | しこり、声の変化、飲み込みにくさなどを放置しない |
| 小児期・若年期の放射線治療 | 甲状腺、乳房、中枢神経、骨・軟部組織など | 成人後も治療歴に応じた長期フォローが必要になる |
この表は、放射線を受けた人に記載したがんが必ず発生するという意味ではありません。実際のリスクは、治療計画に記録された照射範囲や線量を確認しなければ判断できません。
放射線治療を避けるべきなのでしょうか
多くの場合、現在の治療効果を優先します
二次がんの可能性だけを理由に、必要な放射線治療を避けることが適切とは限りません。治療しない場合に予想されるがんの進行や再発リスクと、将来の二次がんリスクを比較する必要があります。多くの場合、現在のがんを制御する利益のほうが大きいと判断されて放射線治療が選択されます。
治療前には、放射線治療の目的、ほかの選択肢、正常組織への影響、予想される晩期合併症について説明を受けましょう。過去に別の部位へ放射線治療を受けたことがある場合は、治療施設へ必ず伝えてください。
リスクを抑えるためにできること
正常組織への線量を必要な範囲に抑える
現在の放射線治療では、治療計画用CTなどを使い、腫瘍と正常組織の位置を確認しながら照射範囲を決めます。IMRT(強度変調放射線治療)、定位放射線治療、陽子線治療などが適する場合もあります。
ただし、新しい治療方法なら二次がんを必ず防げるわけではありません。IMRTは高線量が当たる正常組織を減らせる一方、広い範囲へ低線量が及ぶ場合があります。陽子線治療も、すべてのがんで通常の放射線治療より優れているとは限りません。腫瘍の位置、年齢、治療目的を踏まえ、実際の線量分布を比較して選びます。
治療後は自分に合った検診を続ける
二次がんを心配して、症状がないままCT・MRI・PETを繰り返し受ければよいとは限りません。検査には被ばく、造影剤、費用、偶発的な異常が見つかることによる負担もあります。最初のがんの種類、治療時の年齢、照射部位、経過年数に合わせて、必要な診察と検査を選びます。
| できること | 具体的な内容 |
|---|---|
| 治療記録を保管する | 病名、治療年月、放射線の照射部位・線量、使用した抗がん剤を残しておく |
| 推奨される検診を受ける | 年齢や治療歴に応じたがん検診と、主治医が勧める長期フォローを続ける |
| 新しい症状を伝える | しこり、血尿、血便、長引くせき、原因不明の痛みなどを放置しない |
| 禁煙する | 肺がんなどのリスクを減らすため、喫煙中の場合は禁煙支援を利用する |
| 担当医へ治療歴を伝える | 転居や医療機関の変更後も、過去に放射線治療を受けたことを共有する |
特定の食品やサプリメントによって放射線誘発性二次がんを防げることは証明されていません。「抗酸化作用がある」という理由だけでサプリメントを大量に使用せず、治療中は主治医や薬剤師へ相談してください。
当院の光免疫療法を検討する場合
当院では、標準治療だけでは選択肢が限られている方などに、自由診療の光免疫療法をご案内できる場合があります。ICG(インドシアニングリーン)を含むリポソーム製剤を使用し、治療は1クール6回です。
当院の光免疫療法が、将来の放射線誘発性二次がんを予防できることは証明されていません。また、必要な放射線治療を一律に置き換えられる治療でもありません。光を届けられる病変か、どの治療を優先すべきか、放射線治療と併用する場合に日程をどう調整するかを個別に検討します。
放射線治療の記録をお知らせください
過去に放射線治療を受けている場合は、治療した部位、治療時期、照射線量、治療計画書があると判断しやすくなります。ただし、初回相談時に資料がすべてそろっていなくても大丈夫です。CT・MRI・PETなどの追加画像が必要な場合は、当院の提携先で撮影できることもあります。
現在予定されている放射線治療を自己判断で中止せず、放射線治療医と当院の双方へ治療内容をお伝えください。
まとめ
| 確認すること | 要点 |
|---|---|
| 二次がんとは | 最初のがんの再発や転移とは異なる、新しい原発がん |
| リスク | 治療時の年齢、照射部位・線量、抗がん剤、遺伝、喫煙などで変わる |
| 放射線治療の判断 | 将来のリスクだけでなく、現在のがんを制御する利益と比較する |
| 治療後の対応 | むやみに画像検査を増やさず、治療歴に合ったフォローを続ける |
| 当院への相談 | 光免疫療法は二次がんの予防法ではなく、標準治療との関係を個別に検討する |
放射線治療後の二次がんは、知っておきたい晩期合併症の一つです。しかし、発生する人は一部であり、放射線治療によって得られる利益まで否定するものではありません。治療記録を保管し、照射部位と年齢に合った検診を続け、新しい症状があれば早めに相談しましょう。
参考文献・公的情報
- 米国国立がん研究所(NCI)「Second Primary Cancers Among Cancer Survivors」
- Dracham CB, et al. Therapeutic radiation and the potential risk of second malignancies. Cancer. 2016.
- Ng J, Shuryak I. Minimizing second cancer risk following radiotherapy: current perspectives. Cancer Manag Res. 2015.
- Wallis CJD, et al. Second malignancies after radiotherapy for prostate cancer: systematic review and meta-analysis. BMJ. 2016.
- Travis LB, et al. Second malignant neoplasms and cardiovascular disease following radiotherapy. J Natl Cancer Inst. 2012.
- Berrington de Gonzalez A, et al. Radiation induced secondary malignancies: a review article. Radiat Oncol J. 2018.

【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。



