光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、がん細胞に集まった薬剤へ近赤外線を照射することで、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。
薬剤ががん細胞に集まりやすい性質を利用し、照射によって活性酸素を発生させることで、がん細胞を内側から攻撃することを目的としています。
東京がんクリニックでは、以下のようなお悩みをお持ちの方からのご相談も承っております。
- 再発・転移があり、治療の選択肢を探している方
- 標準治療との併用を検討されている方
- 抗がん剤治療の休薬中に相談先を探している方
- ご高齢などの理由で治療方針にお悩みの方
- 緩和ケアを勧められ、他の可能性も検討したい方
- ステージに関わらず、今後の治療について相談したい方
がん治療の選択肢の一つとして、光免疫療法についてもご相談ください。
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目次
胃がんのステージ3は遠隔転移がなく根治を目指す進行胃がん

ステージ3は胃壁への深さとリンパ節転移の広がりで決まる
胃がんのステージは、胃壁のどこまでがんが達したかを示すT、胃周囲の領域リンパ節転移を示すN、離れた臓器への転移を示すMの組み合わせで決まります。ステージ3は、がんが胃壁の深い部分へ達している、または複数の領域リンパ節へ転移している状態を含みます。一方、肝臓、肺、腹膜などへの遠隔転移は認めません。病期全体の位置づけは胃がんのステージ分類で確認できます。
ステージ3A・3B・3Cでは進行範囲が異なる
ステージ3は3A、3B、3Cに分けられ、一般に後ろの区分ほど胃壁への広がりや転移リンパ節数が増えます。ただし、単純にがんの大きさだけで区分するわけではありません。どの組み合わせが各区分に当たるかは、使用する胃癌取扱い規約の版や、治療前の臨床分類か手術後の病理分類かによって確認が必要です。説明を受ける際は、ステージ名だけでなくT・N・Mの内訳も尋ねましょう。
ステージ3とステージ4の違いは遠隔転移の有無
ステージ3では遠隔転移がなく、切除できると判断されれば手術を中心に治癒を目指します。ステージ4は、肝臓や肺などへの転移、腹膜播種、離れたリンパ節転移などがある状態で、薬物療法が治療の中心となることが一般的です。領域リンパ節へ多数の転移があっても、遠隔転移がなければステージ3に分類される場合があります。両者の違いは胃がんステージ4の特徴でも解説しています。
臨床ステージと手術後の病理ステージは変わることがある
治療前は内視鏡、生検、CTなどから臨床ステージを推定します。手術後は、切除した胃とリンパ節を顕微鏡で詳しく調べ、病理ステージを決めます。画像で見えなかった小さなリンパ節転移が見つかる、想定した深さと異なるなどの理由で、ステージが変わることがあります。術後補助化学療法の選択では病理結果が重要になるため、深達度、転移リンパ節数、切除断端について説明を受けてください。
胃がんステージ3の症状と治療前の検査

症状の有無や強さだけではステージを判断できない
ステージ3では、みぞおちの痛みや不快感、食欲低下、早期満腹感、吐き気、体重減少、貧血などが現れることがあります。腫瘍によって胃の通り道が狭くなると、食べ物がつかえる、嘔吐するといった症状が起こる場合もあります。しかし、症状が乏しい人もおり、症状の強さと進行度は必ずしも一致しません。黒い便、吐血、水分が取れない、繰り返す嘔吐がある場合は、早めに医療機関へ連絡しましょう。
内視鏡と生検で病変の場所や組織型を確認する
胃内視鏡では、病変の場所、広がり、形、潰瘍の有無などを確認し、胃壁への深さを推定します。病変の一部を採取する生検で、胃がんかどうかや組織型を診断します。ただし、生検で調べられるのは病変の一部です。胃壁全体への深さやリンパ節転移の範囲を生検だけで確定することはできません。最終的な病理診断が治療前の推定と異なる可能性も理解しておきましょう。
造影CTで切除可能性と遠隔転移の有無を調べる
造影CTでは、胃周囲のリンパ節、肝臓、肺、腹膜などを確認し、手術で取り切れる可能性を検討します。CTは治療方針を決める重要な検査ですが、小さなリンパ節転移や微細な腹膜播種をすべて見つけられるわけではありません。疑わしい所見があれば、MRI、PET、審査腹腔鏡などを追加する場合があります。追加検査は全員に行うものではなく、病変の場所や画像所見に応じて選ばれます。
栄養状態と手術に耐えられる体力も評価する
治療前には、心臓、肺、肝臓、腎臓の機能、栄養状態、筋力、持病、服用薬を確認します。ステージ3では食事量の低下や体重減少がみられることがあり、低栄養は手術後の回復や薬物療法の継続に影響します。血液検査、心電図、呼吸機能検査などを行い、必要に応じて管理栄養士が食べ方や栄養補助食品を提案します。体重の変化と実際に食べられている量を医療者へ伝えることが大切です。
胃がんステージ3の治療は手術と術後補助化学療法が中心

切除可能なら胃切除とリンパ節郭清で治癒を目指す
遠隔転移がなく切除可能と判断されたステージ3では、胃の一部または全部と周囲のリンパ節を切除する手術が治療の中心です。病変の位置と広がりに応じて、幽門側胃切除、噴門側胃切除、胃全摘などから術式を選びます。周囲臓器へ直接広がっている場合は、がんを取り切るために合併切除を検討することがあります。手術方法は、進行度、病変部位、全身状態、施設の体制を踏まえて決めます。
病理学的ステージ3では術後補助化学療法を検討する
手術で目に見えるがんを取り除いても、画像や肉眼では確認できないがん細胞が残っている可能性があります。術後補助化学療法は、こうした微小ながん細胞を抑え、再発の可能性を下げる目的で行います。使用する薬の組み合わせと期間は、3A・3B・3Cの区分、年齢、臓器機能、術後の回復などから選びます。治療の利益、主な副作用、通院頻度、服薬方法を開始前に確認してください。
一部では手術前に薬物療法を行うことがある
リンパ節転移が広い範囲に疑われる場合や、そのままでは切除が難しい可能性がある場合には、手術前に薬物療法を行うことがあります。これを術前補助化学療法と呼びます。すべてのステージ3に一律で行う治療ではなく、病変の広がり、切除可能性、施設の方針、臨床試験の状況などを踏まえて判断します。治療前には、目的が切除可能性を高めるためか、再発リスクを下げるためかを確認しましょう。
副作用と体重減少に応じて治療を調整する
薬物療法では、吐き気、食欲低下、下痢、口内炎、手足のしびれ、倦怠感、血球減少などが起こることがあります。薬によって注意する症状は異なり、すべての副作用が出るわけではありません。手術後は食事量と体重が減りやすいため、支持療法、栄養支援、休薬、減量を組み合わせて安全な継続を目指します。発熱、水分が取れない、息苦しい、強い下痢など、緊急連絡が必要な症状をあらかじめ確認してください。
胃がんステージ3の生存率と予後の考え方

公表データでは5年ネット・サバイバルが約41%
国立がん研究センターが公表する院内がん登録2014~2015年5年生存率集計では、胃がんステージ3の実測生存率は37.4%、ネット・サバイバルは41.3%です。実測生存率は死因を問わない死亡を含み、ネット・サバイバルは胃がん以外の死因の影響を統計的に調整した指標です。これらは過去に診断された集団の結果であり、現在治療を受ける個人の余命や治療結果をそのまま示す数字ではありません。
予後は3A・3B・3Cや病理所見によって異なる
同じステージ3でも、胃壁への深さ、転移リンパ節数、3A・3B・3Cの区分、切除断端、組織型、脈管侵襲などによって再発リスクは異なります。年齢や持病だけでなく、栄養状態、術後の回復、補助化学療法をどの程度続けられたかも経過に関係します。そのため、平均値だけで判断せず、自分の病理結果を基に担当医から見通しを聞くことが重要です。より早い病期との差は胃がんステージ2の治療と予後で確認できます。
手術後は少なくとも5年間の経過観察を続ける
手術後は、再発の有無、食事量、体重、貧血、後遺症、薬物療法の副作用を確認するため、少なくとも5年間は定期的に通院します。診察、血液検査、腫瘍マーカー、CT、内視鏡などを状況に応じて組み合わせます。腫瘍マーカーだけで再発の有無を判断することはできません。予定外でも、食事が通らない、体重が急に減る、痛みが続く、黒い便が出るなどの変化があれば医療機関へ相談してください。
胃がんステージ3について理解したいことのまとめ
- ステージ3は遠隔転移がなく、手術で治癒を目指せる病期です
- 3A・3B・3Cは胃壁への深さとリンパ節転移の組み合わせで決まります
- 症状の強さだけでステージを判断することはできません
- 切除可能な場合は胃切除とリンパ節郭清が治療の中心です
- 手術後は再発リスクを下げる術後補助化学療法を検討します
- 生存率は集団の統計であり、個人の余命を示す数字ではありません
- 治療後は少なくとも5年間の経過観察が必要です
胃がんのステージ3は、胃壁の深い部分や複数の領域リンパ節へがんが広がっている一方、遠隔転移は認めない病期です。切除可能であれば胃切除とリンパ節郭清を行い、病理結果に基づいて術後補助化学療法を検討します。公表されている5年生存率は治療成績を理解する参考になりますが、診断時期や集計方法が異なり、個人の結果を予測する数字ではありません。治療後は定期通院を続け、再発の確認と栄養・体重管理を行います。早期の病期については胃がんステージ1の特徴も参考にしてください。

【当該記事監修者】院長 小林賢次
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