光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、がん細胞に集まった薬剤へ近赤外線を照射することで、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。
薬剤ががん細胞に集まりやすい性質を利用し、照射によって活性酸素を発生させることで、がん細胞を内側から攻撃することを目的としています。
東京がんクリニックでは、以下のようなお悩みをお持ちの方からのご相談も承っております。
- 再発・転移があり、治療の選択肢を探している方
- 標準治療との併用を検討されている方
- 抗がん剤治療の休薬中に相談先を探している方
- ご高齢などの理由で治療方針にお悩みの方
- 緩和ケアを勧められ、他の可能性も検討したい方
- ステージに関わらず、今後の治療について相談したい方
がん治療の選択肢の一つとして、光免疫療法についてもご相談ください。
以下のバナーをクリックすると、東京がんクリニックの光免疫療法ページをご覧いただけます。
胃がんの放射線治療は主に症状を和らげる目的で行う

日本の胃がん治療では手術や薬物療法が中心となる
胃がんの治療では、病期に応じて内視鏡治療、手術、薬物療法を選ぶことが一般的で、放射線治療はすべての患者に行う標準的な治療ではありません。切除可能な胃がんでは手術が中心となり、切除不能・再発胃がんでは薬物療法が中心となります。放射線治療は、がんによる出血や痛みなど、特定の症状を和らげる局所治療として検討されます。治療全体の位置づけは胃がんの治療法で確認できます。
出血を抑えて貧血や輸血の負担を減らすために行う
進行胃がんから出血が続くと、黒い便、吐血、息切れ、動悸、だるさなどが起こり、輸血が必要になる場合があります。内視鏡的止血が難しい、止血しても再び出血する、手術が適さないといった状況で、出血部位へ放射線を当てる止血照射を検討します。胃癌治療ガイドライン第7版では、治癒が難しい出血性進行胃がんに対し、全身状態と見通しを考慮したうえで止血目的の放射線治療が選択肢とされています。
痛みや腫瘍による圧迫症状の緩和に用いることがある
胃の周囲へ広がったがんや転移した病変が痛みを起こしている場合、症状の原因となる場所へ放射線を当てることがあります。骨転移による痛みや、病変が神経や臓器を圧迫して起こる症状も対象となる場合があります。放射線は照射した範囲へ作用するため、全身に広がるがん全体を治療するものではありません。薬物療法、鎮痛薬、内視鏡治療などと役割を分けて組み合わせます。
食事の通りにくさには別の治療も含めて検討する
胃の出口が狭くなり、食事が通らない、嘔吐を繰り返す場合は、放射線治療だけでなく、内視鏡でステントを入れる方法や、別の通り道をつくるバイパス手術などを検討します。症状を早く改善する必要がある場合は、効果が現れるまで時間のかかる治療が適さないこともあります。狭窄の場所、出血の有無、食事と水分が取れる量、全身状態から、最も負担が少なく効果が期待できる方法を選びます。
胃がんの放射線治療を受けるまでの流れ

放射線治療医が目的と照射部位を確認する
まず、放射線治療医が診察し、症状、内視鏡やCTの所見、病理診断、これまでの治療、全身状態を確認します。目的が止血、痛みの緩和、局所の進行抑制のどれに当たるかを整理し、放射線治療によって期待できる利益と副作用を検討します。胃の周囲には肝臓、腎臓、膵臓、小腸などがあるため、照射する病変だけでなく、正常臓器への影響も考えて適応を判断します。
治療計画用CTで体位と照射範囲を決める
放射線治療を行う場合は、治療計画用のCTを撮影します。毎回同じ姿勢を保てるように体位を決め、必要に応じて固定具を作ります。CT画像上で、照射する病変とできるだけ守りたい正常臓器の範囲を設定し、放射線の方向と量を計算します。胃は食事や呼吸で位置や大きさが変わるため、治療前の食事や飲水について指示が出る場合があります。施設の説明に従ってください。
照射回数は治療目的と体の状態によって異なる
放射線治療は、1回で行う場合と、複数回に分けて行う場合があります。胃からの出血を抑える治療でも、症状、全身状態、通院の負担、薬物療法の予定などによって回数と線量を決めます。回数が多いほど必ず効果が高いわけではありません。治療開始前に、何回通うのか、1回にかかる時間、いつ頃から効果が期待できるか、効果が不十分な場合の次の選択肢を確認しましょう。
照射中に痛みや熱を感じる治療ではない
外部照射では、治療台に横になり、装置が体の周囲から放射線を当てます。照射中に放射線そのものによる痛みや熱を感じることはありません。位置合わせを含めた時間は施設や方法によって異なりますが、実際に放射線が出ている時間はその一部です。スタッフは別室に移りますが、カメラとマイクで見守っています。体勢がつらい、不安が強い、せきや吐き気で動きそうな場合は事前に伝えてください。
胃がんの放射線治療で起こり得る副作用

吐き気・食欲低下・だるさなどが起こることがある
胃周辺への放射線治療では、吐き気、食欲低下、だるさ、腹痛、下痢などが起こることがあります。照射する範囲、1回の線量、総線量、薬物療法の併用、本人の体調によって出方は異なります。皮膚に日焼けのような変化が起こる場合もありますが、体の深い場所を狭い範囲で治療する場合は目立たないこともあります。予想される症状と起こりやすい時期を治療前に確認してください。
副作用は薬や食事の調整で軽減できる場合がある
吐き気には制吐薬を使い、食欲低下がある場合は少量ずつ回数を分け、においの少ない食品や食べやすい温度を選びます。下痢、腹痛、胃の不快感にも症状に応じた薬を検討します。水分が取れない、嘔吐を繰り返す、ふらつく、黒い便や吐血が増える場合は、予定の診察を待たず医療機関へ連絡してください。症状を我慢することが放射線治療の効果を高めるわけではありません。
治療後しばらくして起こる副作用にも注意する
放射線治療の副作用には、治療中から直後に起こる早期のものと、数カ月から数年後に起こる晩期のものがあります。腹部への照射では、まれに胃や腸の潰瘍、出血、狭窄、穿孔などが起こる可能性があります。治療後に新たな腹痛、繰り返す嘔吐、黒い便、吐血などが現れた場合は、過去に放射線治療を受けたことも伝えて受診してください。晩期副作用の可能性は照射範囲と線量によって異なります。
薬物療法との時期や副作用の重なりを確認する
放射線治療と薬物療法を近い時期に行うと、吐き気、食欲低下、血球減少などの副作用が重なる場合があります。薬を続けるか一時的に休むかは、治療目的、薬の種類、照射範囲、全身状態を踏まえて決めます。自己判断で抗がん剤を中止したり再開したりせず、放射線治療医と薬物療法の担当医の両方へ確認してください。抗がん剤の目的と副作用は胃がんの抗がん剤治療で解説しています。
胃がんの放射線治療を検討するときの相談ポイント

手術・内視鏡治療・薬物療法との役割を比較する
出血、狭窄、痛みへの対応には複数の方法があり、放射線治療だけが選択肢ではありません。内視鏡的止血、ステント、バイパス手術、胃切除、薬物療法、輸血、鎮痛薬などから、症状を改善できる速さ、効果が続く期間、体への負担を比較します。手術が適する状況や術後の生活については胃がんの手術も参考にし、なぜ放射線治療が勧められるのかを確認しましょう。
治療目標と評価時期を具体的に確認する
「出血を減らして輸血を避けたい」「痛みを軽くして食事や睡眠を保ちたい」など、今回の治療目標を具体的に共有します。効果は、症状、血液検査、輸血の必要性、画像検査などから判断します。放射線治療を行っても必ず症状が改善するとは限りません。いつ効果を評価するか、改善が乏しい場合にどの治療を検討するか、緊急時はどこへ連絡するかを治療開始前に聞いておきます。
自由診療や未確立の併用は標準治療と分けて考える
放射線治療と光免疫療法などの併用を自由診療で提案されることがありますが、胃がんに対する有効性と安全性が標準治療として確立しているとは限りません。検討する場合は、承認された治療か、臨床試験か自由診療か、放射線治療を加える根拠、追加の副作用、標準治療への影響、総費用を確認してください。詳しい注意点は胃がんと光免疫療法で解説しています。
胃がんの放射線治療で確認したいことのまとめ
- 胃がんでは手術や薬物療法が治療の中心です
- 放射線治療は主に出血や痛みなどの症状緩和に用います
- 治療計画用CTで照射範囲と正常臓器への影響を確認します
- 照射中に放射線による痛みや熱を感じることはありません
- 吐き気、食欲低下、だるさ、下痢などが起こる場合があります
- 治療目的、回数、評価時期、次の選択肢を確認します
- 未確立の併用療法は標準治療と分けて検討します
胃がんの放射線治療は、主に進行胃がんの出血、痛み、圧迫症状などを和らげる目的で行います。治療前にCTで照射範囲と正常臓器を確認し、目的と全身状態に応じて回数と線量を決めます。副作用には吐き気、食欲低下、だるさ、腹痛、下痢などがあり、薬や食事の工夫で軽減できる場合があります。手術、内視鏡治療、薬物療法などと効果の速さや負担を比較し、治療目標、評価時期、緊急時の連絡先を医療チームと共有しましょう。

【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。



