目次
咽頭がんとは

咽頭とは鼻の奥から食道に至るまでの食物や空気の通り道のことで上・中・下の3つの部位に分けられています。
そして咽頭がんは、咽頭に発生するがんで、それぞれ『上咽頭がん』、『中咽頭がん』、『下咽頭がん』に分かれていて、がんが発生する位置や性質が異なっています。
治療の面でも、その性質の差があらわれており、上咽頭がんは放射線治療が主体となるのに対して、中咽頭がんと下咽頭がんは早期では、経口腔的内視鏡切除や化学療法を併用した放射線治療が選択されることが多く、進行がんでは化学放射線治療または遊離皮弁を用いた再建手術を行われています。
咽頭の周りには多くのリンパ節があるため、頸部(首)のリンパ節に転移しやすいという特徴があります。
咽頭がんにおける進行度は第Ⅰ期〜Ⅳ期の4段階に分けられており、通常第Ⅰ・Ⅱ期を早期がん、第Ⅲ・Ⅳ期を進行がんと呼びます。
病期は咽頭の腫瘍の大きさ(T)、頚部リンパ節転移(N)の大きさや数、肺や骨などの遠隔転移(M)の有無によって決定されます。
咽頭がんの原因

咽頭がんになる原因は、3つの部位によってそれぞれ異なっています。
まず、上咽頭がんでは、EBウイルス(エプスタインバールウイルス)が関係しているとされていますが、日本においてはあまり影響を受けていません。
上咽頭がんは中国南部や東南アジアで発生率が高く、食文化が原因だと考えられています。
次に、中咽頭がんについては、昔はお酒やタバコによるものが多かったけれど、近年では、子宮頸がんの原因としても有名なHPV(ヒトパピローマウイルス)が関連しているとされ、その数も増えています。この感染においても、子宮頸がん同様に背景には、性行為による接触からくるところが原因となっています。
最後に、下咽頭がんは、それぞれのがんによって原因が異なりますが、梨状陥凹がん、咽頭後壁がんといった男性に多いとされるがんにおいては、喫煙やアルコール摂取が原因だと考えられます。
また、女性に多くみられる輪状後部がんは、詳しいことは分かっていませんが、慢性の鉄欠乏性貧血が原因であると考えられています。
咽頭がんの症状

咽頭がんの症状は、部位によって大きく異なります。
咽頭がんは、いずれも初期のうちは自覚症状がみられないことがあります。
上咽頭がんの症状は以下の通りです
- 中耳炎、耳鳴り等
- 鼻づまり、血の混じった鼻汁
- 首の腫れ
- 頭痛、声の涸れ等
中咽頭がんの症状は以下の通りです
- 喉が沁みる、喉の違和感等
- 咽頭痛、飲み込むときの痛み
- 喉の腫れ
咽頭がんの症状は以下の通りです
- 頸部腫瘤
- 咽頭への違和感等
- 嚥下困難
当院での咽頭がんの治療法について
咽頭がん情報記事監修者
当該咽頭がんに関するページは院長 小林賢次監修にて作成しております。

氏名:小林賢次
経歴
- 1991年3月 京都大学法学部卒業
- 2000年3月 富山医科薬科大学医学部医学科卒業
- 2000年5月 同愛記念病院 臨床検査科
- 2002年5月 NTT東日本関東病院病理診断部
- 2011年6月 新八重洲クリニック 院長
- 2019年1月~ 東京がんクリニック開院
出身大学
- 京都大学法学部卒業
- 富山医科薬科大学医学部医学科卒業
当院へのご相談の流れ

ご予約
当院は完全予約制のため、咽頭がんに関するお悩みで初めてご来院される患者様は、事前にお電話かメールにて予約をお願い致します。
※出来るだけ早めのご予約を頂けますとスムーズに日程調整が可能です。
メールでのご予約の際は、予約状況を確認した後、担当者よりお返事をさせて頂きます。

ご来院
当日は、予約時間の5分前を目安にご来院をお願い致します。
当院の場所が分かり難い場合には、お電話頂ければ当院スタッフが分かりやすくご案内させて頂きます。
また、診療情報提供書や血液検査データなどの資料をお持ちの場合には、持参して頂くようお願いします。

受付
初診時には、問診票を記入して頂きます。
咽頭がんに関するお悩みや過去現在の治療状況など、些細なことでもご記入ください。
●上咽頭がんの症状例
・中耳炎、耳鳴り等
・鼻づまり、血の混じった鼻汁
●中咽頭がんの症状状例
・喉が沁みる、喉の違和感等
・咽頭痛、飲み込むときの痛み
●咽頭がんの症状状例
・頸部腫瘤
・咽頭への違和感等
など

インフォームドコンセント
問診票を参考にしながら、医師と医療スタッフが患者様のお悩みや現在の状況をお伺いします。
正確な判断を行うためにも、質問には分かる範囲で正しい情報をお答え頂くようお願いします。
また、当院で行っている咽頭がんの治療法についても、メリット・デメリットを含めて分かりやすく説明致しますので、ご不明な点などありましたらご質問ください。
当クリニックの説明だけでは不安を感じる患者様は、「セカンドオピニオン」もご検討ください。

同意書の記入
当院での治療内容や効果、リスクなどをご理解して頂いた上で、当院で咽頭がん治療を受診される場合には、同意書にご記入をして頂きます。
また、治療に必要な費用についても事前に明瞭にご提示させて頂きます。

今後の前立腺がん治療計画について
当院では、一人ひとりの症状に合わせて、患者様に最も効果の期待できる治療法・日程にて咽頭がん治療を進めていきます。
患者様の生活スタイルに沿ったご来院スケジュールをご提案しますので、QOL(生活の質)を低下させることなく咽頭がん治療を行うことが可能です。
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【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。