末期の直腸がんと光免疫療法の詳細解説
直腸がんの成り立ち
直腸は大腸の末端部分であり、結腸に続く約15~20cmの管状臓器であり、便を一時的に貯蔵し排便を調整する役割を持ちます。
直腸がんは、日本人に多く大腸がん全体の約40~50%を占めます。
年間約5万人が直腸がんと診断され、60代~80代が発症のピークとなります。
また、直腸がんのリスク要因としては、生活習慣や遺伝的要因が絡み合っていると考えられています。
生活習慣に関わるリスク要因として、運動不足、野菜や果物の摂取不足、赤身肉・加工肉摂取、肥満、喫煙、過度な飲酒などが挙げられます。
特に、食生活の欧米化が、直腸がんの増加に深く関与していると考えられています。
この記事では、末期の直腸がんとその治療法における光免疫療法について解説します。
末期の直腸がんの症状と診断
直腸がんは、早期段階では無症状のことが多く、検診で発見されることも少なくありません。
しかし、末期まで進行すると様々な症状が顕著に現れてきます。
代表的な症状としては、血便、便秘・下痢、腹痛、肛門痛、体重減少、倦怠感などが挙げられます。
そして、末期の直腸がん(ステージⅣ)では、がんが直腸を超えて肝臓、肺、骨などの遠隔臓器に転移しているため、それに伴う転移症状も引き起こされます。
肝転移による黄疸や腹痛、肺転移による呼吸困難や咳、骨転移による骨盤痛や病的骨折などが現れます。
また、末期直腸がんの診断は、症状の評価と画像検査などを組み合わせて行われます。
具体的には、直腸指診、肛門直腸鏡検査、便潜血検査、CT検査、MRI検査などの診断方法があります。
診断の結果、治療方針や予後を患者様と共に決定します。
末期の直腸がんの治療の選択肢
末期の直腸がんは、がんが遠隔転移または隣接臓器に高度に浸潤状態となります。
患者様の全身状態、遠隔転移している部位(肝、肺、腹膜、骨など)、組織型などを考慮し、治療の組み合わせが計画されます。
生存期間の延長と症状緩和を主な目標とし、化学療法、免疫療法、分子標的薬、手術、放射線療法、緩和ケアを組み合わせて治療を行います。
化学療法・免疫療法・分子標的薬によって腫瘍の縮小、手術によって症状緩和や限定的な予後の改善、放射線療法が局所症状の緩和、緩和ケアによるQOLの維持といった役割があります。
しかし、ステージⅣの治療後の再発率は約80%と非常に高く、5年生存率も約15~20%と厳しい状況となっています。
新たな治療法「光免疫療法」について
光免疫療法とは、特定の薬剤をがん細胞に集積した後、特定の波長の光を照射することで、がん細胞を破壊する治療法です。
この薬剤は、光を受けると活性酸素を発生させ、これががん細胞を攻撃します。
健常な細胞へのダメージを抑えることができるため、副作用のリスクが低い治療法となります。
また、光免疫療法は、他の治療法との併用が可能であり、相乗効果が期待出来ます。
そのため、末期がん治療中の患者様でも、標準治療を継続しながら光免疫療法を追加で受けて頂くことも可能です。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。
光免疫療法「末期がん治療と緩和ケアの融合」
光免疫療法は、緩和ケアを考えられている末期がん患者様にも適用できる可能性があります。
がんを直接攻撃しながら、痛みや腫れなどの症状を軽減するため、がん治療における緩和ケアの役割も果たします。
光感受性薬剤を用いてがん細胞を標的にし、特定の波長の光を照射することでがんを破壊します。
病巣に直接作用するため、周囲の健康な組織への影響を抑え、治療と緩和ケアの双方の効果を目指します。
末期の直腸がんと光免疫療法に関するまとめ
末期の直腸がん(ステージⅣ)は、再発率が高く、5年生存率は低いという予後が厳しい状況です。
化学療法や免疫療法、手術、放射線療法などを組み合わせることで、生存期間の延長や症状の緩和を目指せますが、根治は困難であり、治療の適用にも限界があります。
光免疫療法は、そのような問題を少しでも解決する治療法の可能性があります。
がんの部位やステージに影響を受け難い、副作用が少ないといった特徴があるため、末期の直腸がん患者様にも効果が期待できます。
また、標準治療と併用可能なため、現在、直腸がん治療中の方でも当院まで一度ご相談ください。

【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。