光免疫療法というがん治療の選択肢
現在のご状況に応じたご相談を承っております。
光感受性物質と光照射による反応を利用した治療
当院の光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、病変部に光を照射することで生じる光化学反応を利用し、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。
病変の位置や深さ、これまでの治療内容、全身状態などによって、治療の検討内容は異なります。当院では画像や検査資料を確認し、患者様の現在のご状況に応じて適応を個別に判断しています。
このようなご相談を承っています
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再発・転移があり、現在の治療とあわせて別の選択肢も検討したい
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手術・薬物療法・放射線治療など、標準治療との組み合わせを相談したい
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副作用や体力面に不安があり、今後の治療方針を整理したい
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ご高齢や持病、全身状態を踏まえて治療の可能性を相談したい
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緩和ケアを含む説明を受け、ほかの選択肢についても情報を得たい
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患者様ご本人に代わり、ご家族や身近な方から相談したい
光免疫療法は、すべての患者様に適応となる治療ではありません。現在受けている治療や治療スケジュールも確認しながら、患者様のご状況に応じて検討します。
40代女性の乳がんでは、国立がん研究センターの院内がん登録による2014~2015年診断例の集計で、5年実測生存率は94.3%、5年ネット・サバイバルは94.8%でした。これは病期の異なる患者様を含む集団の経過であり、ご自身の治る確率や余命をそのまま示す数値ではありません。
診断を受けると、治療だけでなく、仕事、子育て、将来の妊娠など、いくつもの心配が重なることがあります。生存率を確認するときも、平均の数字を知ることと、ご自身に必要な治療や支援を決めることを分けて考えていきましょう。
40代の生存率94.8%は、どのような集計でしょうか
下表は、国立がん研究センターの院内がん登録生存率集計結果閲覧システムで、乳がん、女性、40代、2014~2015年診断例の5年生存率、手術の有無は全体という条件で確認した結果です。全体の対象数は18,203例で、上皮内がんは除かれています。
| 診断時の病期 | 5年実測生存率 | 5年ネット・サバイバル |
|---|---|---|
| 全体 | 94.3% | 94.8% |
| Ⅰ期 | 98.9% | 99.4% |
| Ⅱ期 | 96.3% | 96.8% |
| Ⅲ期 | 86.9% | 87.3% |
| Ⅳ期 | 49.5% | 49.7% |
実測生存率は、乳がん以外の原因による死亡も含めて計算した値です。ネット・サバイバルは、がんだけが死因となる状況を仮定し、他の死因の影響を調整して推定します。「全体」には病期不明なども含まれ、各病期の割合を単純に平均した数字ではありません。
この統計は、集計対象施設で過去に診断された方の経過です。現在の治療を受ける方の将来を確定するものではなく、サブタイプごとの違いも、この表だけでは分かりません。また、「5年」は診断からの集計期間であり、余命が5年という意味ではありません。生存している割合と、再発しない割合も別の指標です。
妊娠の希望は、治療が始まる前に伝えてください
40代で将来の妊娠を希望している場合や、まだ気持ちが決まっていない場合も、そのことを治療開始前に担当医へ伝えてください。抗がん薬によって卵巣の機能が低下することがあり、影響は年齢、卵巣の状態、使う薬などで異なります。治療後に月経が戻っても、妊娠するための力が保たれているとは限りません。
妊孕性温存には、胚(受精卵)や未受精卵子などの凍結保存を検討する方法があります。ただし、全員に実施できるわけではなく、将来の妊娠や出産を保証するものでもありません。がん治療を始める時期との調整が必要になるため、乳がんの担当医と生殖医療の専門家へ早めに相談します。
妊娠を考える時期や避妊が必要な期間は、治療内容によって変わります。自己判断で薬を中断して妊娠を試みたり、妊娠の希望だけを理由に必要な治療を先延ばしにしたりせず、再発リスクとご希望を踏まえた計画を相談してください。
病理検査の結果が、40代の治療選びにも関わります
乳がんの治療は、病気の広がりを示すステージに加え、ホルモン受容体やHER2などの性質を基に選びます。「40代は若いから進行が速い」「早期だから薬はいらない」と、年齢や病期の一つだけで判断することはできません。
遠隔転移のない乳がんでは、手術を軸に、必要に応じて放射線治療や薬物療法を組み合わせます。手術前に薬を使って病変を小さくする場合も、手術後に再発リスクを下げるため薬を使う場合もあります。先に抗がん薬を勧められたことだけで、手術ができない状態や末期がんという意味にはなりません。
閉経前のホルモン療法では、卵巣の働きも考えます
ホルモン受容体陽性の乳がんでは、女性ホルモンの働きを抑えるホルモン療法(内分泌療法)を検討します。閉経前にはタモキシフェンなどを用い、病状に応じて卵巣の機能を抑える薬を組み合わせることがあります。40代でも閉経の状況は一人ひとり異なるため、月経や過去の治療などを確認したうえで薬を選びます。
ほてりや発汗、月経の変化、気分の落ち込みなどが、仕事や睡眠に影響することもあります。症状が続くときや、不正出血があるときは担当医へ伝えてください。長期の服薬が必要な場合もあるため、つらさを我慢し続けるより、続けやすくする対応を相談することが役立ちます。
抗がん薬や抗HER2薬を使う理由を聞いてみましょう
HER2陽性の場合は抗HER2薬を、トリプルネガティブなどの場合は抗がん薬を中心とする治療を検討します。使う薬や組み合わせは、病期、再発リスク、術前治療への反応などによって異なります。自分と同じ40代の方が受けた治療が、そのままご自身にも当てはまるとは限りません。
担当医には「今回の薬で、どのリスクを下げたいのか」「期待する利益と、生活に影響しやすい副作用は何か」を尋ねてみてください。薬を使う目的が分かると、生存率の数字だけでは見えない治療の必要性を理解しやすくなります。
仕事と子育ては、治療予定が分かった段階から支援を組み立てます
診断直後に、仕事を辞める必要があると決めつけないでください。まず、入院期間、通院の回数、副作用が出やすい時期、避けたほうがよい作業などを担当医に確かめます。その情報を基に、職場の休暇制度や勤務時間の調整を相談できます。
家事や子育ても、すべてをご自身で続ける前提にせず、通院日の送迎、食事の準備、お子様の送り迎えなど、手助けが必要になりそうなことを具体的に書き出してみましょう。ご家族や身近な方に頼む内容を分けると、どこに支援が足りないかが見えやすくなります。
がん相談支援センターでは、治療と仕事の両立や、療養生活に関する相談ができます。主治医に診断書を依頼するときも、休暇のためなのか、復職時の配慮を伝えるためなのか、提出する目的を伝えると必要な情報をまとめてもらいやすくなります。
当院への相談では、治療の内容と生活への影響を一緒にお聞かせください
当院へご相談の際は、生存率のどの点が心配なのかに加え、これから受ける治療、すでに受けた治療、続けるうえで困っていることをお伝えください。副作用への不安、通院と仕事の両立、再発・転移後の選択肢など、ご相談の目的を整理するところから始められます。
病理検査の結果や治療計画書をお持ちであれば、ホルモン受容体・HER2の結果、使用する薬、手術や放射線治療の予定が参考になります。画像や検査結果がお手元になくてもご相談いただけます。妊娠の希望がある場合はそのこともお伝えいただき、主治医や生殖医療の専門家との相談を並行して進めてください。
5年生存率を見ても、治療や経過観察の終了時期は決まりません
乳がんでは、病気の性質や再発リスクによって治療後も長く経過をみることがあります。術後の薬の服用期間と、通院で状態を確かめる期間は同じではありません。5年を過ぎたら何を続けるのか、どんな変化があれば予定前に連絡するのかを、担当医に確かめておきましょう。
一方、症状がなく経過が順調な方に、CTなどの検査を頻繁に追加すれば生存期間が延びるとはいえません。必要な診察・検査を受けながら、新しいしこりや続く痛みなどの変化がある場合は、その都度治療先へ伝えます。
再発・転移や治療の負担について、光免疫療法を相談したい方へ
当院では光免疫療法についてのご相談を受け付けています。光に反応する薬剤と病変への光照射を用いる自由診療で、病変の位置や深さ、光を届ける方法、全身状態などに応じて個別に検討します。現在の治療の目的と、別の方法について知りたい理由をお聞かせください。
乳がんに対する当院の方法の有効性・安全性には、さらに臨床的な検証が必要です。期待する目的、効果の根拠、副作用や合併症、費用の説明を受け、標準治療の計画と合わせてご相談いただけます。初期治療や再発予防の治療を自己判断で中断せず、予定している治療も共有してください。
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参考文献
- 国立がん研究センター「院内がん登録生存率集計結果閲覧システム」(2014~2015年診断例・5年生存率・乳がん・女性・40代・手術の有無は全体)
- 国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん 治療」
- 国立がん研究センター中央病院「タモキシフェン(ホルモン)療法」
- 国立がん研究センター がん情報サービス「妊孕性 女性患者とその関係者の方へ」
- 国立がん研究センター がん情報サービス「がんと仕事:働き方を考える」
- 国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん 療養」

【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。



