光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、がん細胞に集まった薬剤へ近赤外線を照射することで、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。
薬剤ががん細胞に集まりやすい性質を利用し、照射によって活性酸素を発生させることで、がん細胞を内側から攻撃することを目的としています。
東京がんクリニックでは、以下のようなお悩みをお持ちの方からのご相談も承っております。
- 再発・転移があり、治療の選択肢を探している方
- 標準治療との併用を検討されている方
- 抗がん剤治療の休薬中に相談先を探している方
- ご高齢などの理由で治療方針にお悩みの方
- 緩和ケアを勧められ、他の可能性も検討したい方
- ステージに関わらず、今後の治療について相談したい方
がん治療の選択肢の一つとして、光免疫療法についてもご相談ください。
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胃がんは年齢が上がるほど見つかる割合が高くなる

胃がんは中高年以降に多いが若い世代にも起こる
胃がんはどの年齢でも起こり得ますが、全国がん登録の年齢階級別罹患率では、年齢が上がるにつれて診断される割合が高くなる傾向があります。特に中高年以降で増えるため、胃がんは高齢者の病気という印象を持たれやすい一方、40歳未満で診断される方もいます。若いから胃がんではない、高齢だから症状は年齢のせいだと自己判断するのは適切ではありません。年齢はリスクを考える一つの要素であり、症状や家族歴、ピロリ菌感染歴なども含めて判断します。胃がんの基本的な特徴は胃がんの基本情報でも解説しています。
2023年には日本で10万例を超える胃がんが診断された
国立がん研究センターのがん統計によると、日本で2023年に新たに診断された胃がんは104,864例で、男性71,135例、女性33,729例でした。人口10万人あたりの罹患率は男女計84.3例です。ただし、これは全年齢を合わせた粗罹患率であり、個人がその確率で胃がんになることを意味しません。人口構成や性別によって数値は変わるため、統計は自分の診断や将来を直接予測する数字ではなく、集団全体の傾向を知るために使います。
男性は女性より胃がんの罹患率が高い
2023年の胃がんの人口10万人あたりの罹患率は、男性117.6例、女性52.8例で、男性のほうが高い傾向があります。喫煙、食習慣、ピロリ菌感染などの分布の違いが関係すると考えられますが、性別だけで発症の有無を判断することはできません。女性にも胃がんは起こり、若い女性でみられるタイプもあります。男性だから必ずなる、女性だから安心ということではなく、それぞれのリスクと体調変化に目を向けることが大切です。
罹患数と年齢別罹患率は区別して見る
罹患数はある期間に診断された人の数、年齢別罹患率はその年齢層の人口に対して診断された割合です。高齢者の人口が多ければ罹患数も増えるため、年代間を比べるときは年齢別罹患率を見る必要があります。また、胃がんの年齢調整罹患率は長期的には減少傾向ですが、患者数が少ない病気になったわけではありません。統計の年度、男女別、罹患数か罹患率かを確認して読みましょう。
年代別に考えたい胃がんの特徴とリスク

20~30歳代の胃がんは少ないがゼロではない
20~30歳代では胃がんの罹患率は中高年より低いものの、発症する方はいます。若年者では、遺伝性びまん性胃がんなど遺伝的要因が関係する場合があり、びまん型の胃がんがみられることもあります。ただし、若い胃がんのすべてが遺伝するわけではありません。近親者に若年発症の胃がんや特定のがんが多い場合は、家族歴を医師へ伝え、遺伝カウンセリングが必要か相談します。年齢だけを理由に症状を放置しないことが重要です。
40~50歳代では検診対象年齢と症状の有無を確認する
胃がんの罹患率は中年期から徐々に高くなります。国が推奨する胃がん検診は、原則として50歳以上を対象に、胃部X線検査または胃内視鏡検査を2年に1回行います。自治体によって実施方法が異なり、当分の間、胃部X線検査を40歳以上に年1回実施できる扱いもあります。対象年齢や費用は居住地や健康保険組合へ確認してください。検診は症状のない人が対象であり、気になる症状がある場合は検診日を待たず診療を受けます。
60歳代以降は持病や体力も含めて検査・治療を考える
60歳代以降では胃がんが見つかる割合が高くなります。同時に、心臓病、肺疾患、糖尿病、腎機能低下などの持病が増える年代でもあります。検査や治療を選ぶ際は、暦年齢だけでなく、日常生活の自立度、栄養状態、認知機能、服用薬、家族や地域の支援を確認します。高齢であることだけを理由に標準治療をあきらめる必要はありませんが、期待できる効果と負担を個別に比べることが重要です。
ピロリ菌感染と胃粘膜の変化は長い時間をかけて影響する
胃がんの多くにはヘリコバクター・ピロリ感染が関係します。感染が続くと慢性胃炎や胃粘膜の萎縮が進み、時間の経過とともに胃がんのリスクが高くなります。除菌治療は胃がんのリスクを下げますが、除菌後もリスクがゼロになるわけではありません。除菌歴がある方も、医師から勧められた経過観察を続けます。ピロリ菌以外のリスクを含む詳しい説明は胃がんの原因とリスク要因で確認できます。
年齢にかかわらず受診したい胃がんの症状

胃の痛み・不快感・食欲低下が続く場合は相談する
胃がんの初期には症状がないことも多く、症状だけで胃がんかどうかを判断することはできません。みぞおちの痛みや不快感、胸やけ、吐き気、食欲低下などは胃炎や胃潰瘍でも起こりますが、続く場合や悪化する場合は医療機関へ相談してください。市販薬で一時的に改善しても、繰り返す場合は原因の確認が必要です。症状が始まった時期、食事との関係、服用している薬を記録すると診察に役立ちます。
体重減少・食べ物のつかえ・貧血は放置しない
意図しない体重減少、少量で満腹になる、食べ物がつかえる、疲れやすい、息切れ、めまいなどがある場合は受診してください。胃からの少量の出血が続くと、便の色の変化に気付かないまま貧血になることがあります。吐血や黒い便、突然の強い腹痛、繰り返す嘔吐がある場合は、早急な対応が必要です。高齢者では症状がはっきりしないこともあるため、家族が食事量や活動量の変化に気付いた場合も共有しましょう。
若い人でも症状が続けば年齢を理由に検査を避けない
若い年代では胃がんが少ないため、症状の多くは良性の病気によるものです。しかし、確率が低いことと発症しないことは同じではありません。症状が続く、治療しても改善しない、家族歴がある、貧血や体重減少を伴う場合は、必要な検査について医師と相談します。胃がんの早期にみられる可能性がある変化と受診の目安は胃がんの初期症状で詳しく説明しています。
検診と症状がある人の診療は目的が異なる
胃がん検診は、症状のない人から胃がんの可能性がある人を見つけるためのものです。胃の痛み、食欲不振、食事のつかえなどがある人は、検診ではなく医療機関を受診し、症状に応じた診断のための検査を受けます。検診で異常なしと判定されても、その後に症状が現れた場合は受診が必要です。また、検診で要精密検査となった場合は、症状がなくても必ず精密検査を受けてください。
胃がん検診と検査を年齢に合わせて考える

50歳以上は国が推奨する胃がん検診を定期的に受ける
国は50歳以上の症状がない人に対し、胃部X線検査または胃内視鏡検査による胃がん検診を2年に1回受けることを推奨しています。検診には早期発見によって胃がん死亡を減らす利益がある一方、偽陰性、偽陽性、過剰診断、内視鏡の出血や穿孔、バリウム検査の誤嚥などの不利益もあります。必要以上に短い間隔で受ければよいわけではありません。自治体の案内と自分の健康状態を確認し、適切な方法と間隔を選びます。
胃内視鏡検査と胃部X線検査にはそれぞれ特徴がある
胃内視鏡検査は胃の内側を直接観察し、疑わしい部分があれば組織を採取できる検査です。胃部X線検査はバリウムと発泡剤を使って胃の形や粘膜を撮影します。検査を受けられない条件や注意点は、持病、服薬、過去の手術などによって異なります。検診で異常が見つかった場合は、内視鏡検査や生検などの精密検査を行い、がんかどうかを確定します。
腫瘍マーカーやPETは一般的な胃がん検診ではない
血液の腫瘍マーカーだけで早期胃がんを見つけたり、胃がんがないと保証したりすることはできません。PETやCTも、症状のない一般集団に対する胃がん検診として死亡を減らす効果と不利益のバランスが確立した検査ではありません。高額な検査や多くの検査を組み合わせれば必ず安心できるわけではないため、国が推奨する検診と、診断後の検査を区別しましょう。胃がんが疑われたときの検査は胃がんの検査で解説しています。
胃がんになりやすい年齢と受診の目安のまとめ
- 胃がんは年齢が上がるほど診断される割合が高くなります
- 若い世代の胃がんは少ないものの発症しないわけではありません
- 年齢に加えてピロリ菌感染歴や家族歴なども確認します
- 国が推奨する胃がん検診は原則50歳以上、2年に1回です
- 症状がある場合は検診を待たず医療機関を受診します
- 内視鏡と生検は胃がんを確定するための重要な検査です
胃がんは中高年以降に多く、年齢が上がるほど診断される割合が高くなる傾向があります。ただし、若い世代でも発症することがあり、年齢だけで胃がんの可能性を判断することはできません。ピロリ菌感染歴、喫煙、食習慣、家族歴などもリスクに関係します。症状のない50歳以上の方は、自治体などが実施する胃がん検診を適切な間隔で受けましょう。胃の痛みや不快感、食欲低下、体重減少、食べ物のつかえ、黒い便などがある場合は、検診ではなく医療機関で診断のための検査を受けることが大切です。

【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。



