膀胱について
About the bladder
膀胱とは、袋状の臓器であり、腎臓で作られた尿を一時的に貯めておきます。成人では、300ml以上の尿を貯めておくことが可能であり、尿道を通って体外へ排泄します。膀胱の内側は「尿路上皮」という粘膜で覆われており、外側は脂肪と筋肉の壁で作られています。
膀胱がんとは
What is bladder cancer?
膀胱がんの9割以上は、「尿路上皮がん」であり尿路上皮ががん化したものです。
その他には、「腺がん」・「扁平上皮がん」などもあります。
膀胱がんは、尿管付近の側面や裏側に発生しやすいとされており、がんが進行することで、周りの臓器に拡大・転移することもあります。
また、腎盂や尿管のがんも同時に発生することも多いため、合わせて腎盂や尿管の検査を行うことがあります。
膀胱がんの原因
Causes of bladder cancer
ここでは、膀胱がんの危険因子について解説していきます。
膀胱がんの発がん因子としては、喫煙が挙げられます。
膀胱がんの症例のうち、男性の2人に1人、女性の3人に一人が喫煙者であるといわれています。
また、職業からくるアニリン、ベンジン、芳香性アミンなどの化学物質の暴露も膀胱がんの発がん因子に挙げられます。
他にも骨盤内放射線治療による膀胱被曝(医原性による発がん)、尿路の慢性炎症が挙げられます。
膀胱がんの症状や注意点
Symptoms and precautions for bladder cancer
膀胱がんの初期にみられる症状と進行期・転移の際にみられる症状について解説していきます。
(1)初期の症状
膀胱がんは、初期の段階でも症状がみられるため、他の臓器がんと比較しても比較的早期に発見しやすいがんといわれています。
主な症状としては血尿で、無症候性肉眼的血尿と顕微鏡的血尿のものがあり、こちらは8割以上、膀胱がんに罹患した際にみられる症状です。
また、血尿と合わせて、頻尿や残尿感に加え、排尿時痛が伴うケースも多くみられます。
(2)進行期・転移の症状
膀胱がんは初期にみられた各症状以外に、進行した際には水腎症のような尿路閉塞の発症がみられ、排尿時痛や排尿困難がみられるようになります。
更に転移した際には、体重減少や疼痛、下腿浮腫がみられるようになります。
当院の膀胱がん治療法について
Our bladder cancer treatment method
膀胱がん情報記事監修者
Article supervisor
当該膀胱がんに関するページは院長 小林賢次監修にて作成しております。
氏名:小林賢次
経歴
- 1991年3月 京都大学法学部卒業
- 2000年3月 富山医科薬科大学医学部医学科卒業
- 2000年5月 同愛記念病院 臨床検査科
- 2002年5月 NTT東日本関東病院病理診断部
- 2011年6月 新八重洲クリニック 院長
- 2019年1月~ 東京がんクリニック開院
出身大学
- 京都大学法学部卒業
- 富山医科薬科大学医学部医学科卒業
当院へのご相談の流れ
Consultation process for our clinic
ご予約
当院は完全予約制を採用しておりますので、膀胱がんに関するお悩みで初めてご来院される場合には、事前にお電話かメールにて予約をお願い致します。
メールでのご予約の際は、予約状況を確認した後、担当者よりお返事をさせて頂きます。
※出来るだけ早めのご予約を頂けますとスムーズに日程調整が可能です。
ご来院
当日は、予約時間の5分前を目安にご来院をお願い致します。
当院の場所が分からない場合には、近くまでご来院頂いた際に、お電話頂ければ当院スタッフがご案内させて頂きます。
また、診療情報提供書や血液検査データなどをお持ちの場合には、持参して頂くようお願いします。
受付
初診時には、問診票を記入して頂きます。
膀胱がんに関するお悩みや治療状況など、些細なことでもご記入ください。
例
・血尿(赤色や茶色の尿)
・頻尿(1日に8回以上)
・排尿時の痛み
・背中や腰の痛み
・下腹部の痛み
など
インフォームドコンセント
問診票を参考にしながら、医師と医療スタッフが患者様のお悩みや現在の状況をお伺いします。
正確な判断を行うためにも、質問には分かる範囲で正しい情報をお答え頂くようお願いします。
また、当院で行っている膀胱がんの治療法についても、メリット・デメリットを含めて説明致しますので、ご不明な点などありましたらご質問ください。
当クリニックの説明だけでは不安を感じる患者様は、他の病院・クリニックに意見を求める「セカンドオピニオン」もご検討頂けます。
同意書の記入
当院での治療内容や効果、リスクなどをご理解して頂いた上で、当院で膀胱がん治療を受診される場合には、同意書にご記入をして頂きます。
また、治療に必要な費用についても事前に明瞭にご説明させて頂きます。
今後の前立腺がん治療計画について
当院では、一人ひとりの症状に合わせて、患者様に最も効果の期待できる治療法・日程にて膀胱がん治療を進めていきます。
患者様の生活スタイルに沿ったご来院スケジュールなどをご提案しますので、生活の質を低下させることなく膀胱がん治療を行うことが可能です。
膀胱がん治療のお問合せはこちら
【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。