喉頭と咽頭について
About the larynx and pharynx
ご存知無い方がほとんどだと思いますが、人間の喉は、”喉頭(こうとう)”と”咽頭(いんとう)”という2つに分かれています。
喉頭は、喉仏の部分にある器官であり、気管と咽頭を繋いでいます。
また、喉頭には声帯が存在し、左右の声帯に囲まれた部分を声門と呼びます。
咽頭は、鼻の奥から食道までの飲食物と空気が通る管の部分です。
約13センチほどの長さであり、粘膜と筋肉で作られています。
喉頭がんとは
What is laryngeal cancer?
喉頭がんは、発生部位により、がんの種類が6つに分類されます。
喉頭に発生したがんであれば、「声門がん」・「声門上部がん」・「声門下部がん」に分かれます。
咽頭に発生したがんであれば、「上咽頭がん」・「中咽頭がん」・「下咽頭がん」に分かれます。
ミュージシャンのつんく♂さんが、喉頭がんを発症し声帯を全摘出したというニュースを覚えている方も多いと思います。
喉頭がんの原因
Causes of laryngeal cancer
ここでは、喉頭がんの危険因子について解説していきます。
喉頭がんの主な発がん要因について、殆どが喫煙で高齢男性に多くみられる傾向にあります。
喉頭がんの主な危険因子は、たばこと酒です。喉頭がんに発がんした人の喫煙者の割合は9割後半台と非常に高い数値となっています。
国立がん研究センターの予防研究グループによる「多目的コホート研究(JPHC研究)」によると、男性において、禁煙者のグループと比較して、喫煙者グループにおける口腔・咽頭がんの発生リスクは2.4倍で、また禁煙者のグループと比較した際の累積喫煙指数が60以上のグループの場合では、発がんリスクが4.3倍という結果が出たそうです。
このことからも口腔、頭頸部のがんにおいて喫煙が発がんリスクを高めることが分かります。
またアルコールの過剰摂取や口腔内が不衛生であることもが声門上の喉頭がんの発生に関連しているとされ、中咽頭がんや口腔がんの発がん要因と同様です。
喉頭がんの症状や注意点
Symptoms and precautions for laryngeal cancer
喉頭がんの症状は、がんの発生部位によって異なります。
ここでは、発生部位ごとに分けて、各がんにおける症状について解説していきます。
(1)声門上がん
声門上がんは、初期症状として咽喉頭への違和感がみられますが、症状が軽度もしくは無症状であることから発見が遅れてしまうケースは少なくありません。
また、進行期には、頸部リンパ節腫脹、嗄声、耳への放散痛、声の隠りがみられるようになります。
(2)声門がん
声門がんについては、発症した初期の段階から嗄声(声のかすれ)がみられるため、比較的早期発見されることが多いです。
また、進行期には、嗄声が強まる(高度嗄声)の他、頸部リンパ節腫脹がみられます。
(3)声門下がん
声門下がんは、声門上がんと同じく、初期症状として咽喉頭への違和感がみられますが、症状が軽度もしくは無症状であることから発見が遅れてしまうケースは少なくありません。
また、進行期には、頸部リンパ節腫脹や嗄声がみられるようになります。
また、上記以外にも、進行がんの場合には、血痰や喘鳴、呼吸困難がみられます。
上記の症状が一つでもみられる場合は勿論、些細だと感じても声の掠れる状態が長期間続いている場合には、早期に医療機関を受診するようにしてください。
当院の喉頭がん治療法について
Our laryngeal cancer treatment method
喉頭がん情報記事監修者
Article supervisor
当該喉頭がんに関するページは院長 小林賢次監修にて作成しております。
氏名:小林賢次
経歴
- 1991年3月 京都大学法学部卒業
- 2000年3月 富山医科薬科大学医学部医学科卒業
- 2000年5月 同愛記念病院 臨床検査科
- 2002年5月 NTT東日本関東病院病理診断部
- 2011年6月 新八重洲クリニック 院長
- 2019年1月~ 東京がんクリニック開院
出身大学
- 京都大学法学部卒業
- 富山医科薬科大学医学部医学科卒業
当院へのご相談の流れ
Consultation process for our clinic
ご予約
当院は完全予約制のため、喉頭がんに関するお悩みで初めてご来院される患者様は、事前にお電話かメールにて予約をお願い致します。
メールでのご予約の際は、予約状況を確認した後、担当者よりお返事をさせて頂きます。
※出来るだけ早めのご予約を頂けますとスムーズに日程調整が可能です。
ご来院
当日は、予約時間の5分前を目安にご来院をお願い致します。
当院の場所が分かり難い場合には、お電話頂ければ当院スタッフが分かりやすくご案内させて頂きます。
また、診療情報提供書や血液検査データなどの資料をお持ちの場合には、持参して頂くようお願いします。
受付
初診時には、問診票を記入して頂きます。
喉頭がんに関するお悩みや過去現在の治療状況など、些細なことでもご記入ください。
喉頭がんの一般的な症状
- 声のかすれ
- 痰に血が混じる
- 喉に違和感や飲食物を飲み込んだ際の痛み
- 息苦しい
咽頭がんの一般的な症状
- 首のしこり
- 鼻づまりや鼻血
- 耳の痛み
- 吐血
- 飲み込むときの違和感や痛み
など
インフォームドコンセント
問診票を参考にしながら、医師と医療スタッフが患者様のお悩みや現在の状況をお伺いします。
正確な判断を行うためにも、質問には分かる範囲で正しい情報をお答え頂くようお願いします。
また、当院で行っている喉頭がんの治療法についても、メリット・デメリットを含めて分かりやすく説明致しますので、ご不明な点などありましたらご質問ください。
当クリニックの説明だけでは不安を感じる患者様は、「セカンドオピニオン」もご検討ください。
同意書の記入
当院での治療内容や効果、リスクなどをご理解して頂いた上で、当院で喉頭がん治療を受診される場合には、同意書にご記入をして頂きます。
また、治療に必要な費用についても事前に明瞭にご提示させて頂きます。
今後の前立腺がん治療計画について
当院では、一人ひとりの症状に合わせて、患者様に最も効果の期待できる治療法・日程にて喉頭がん治療を進めていきます。
患者様の生活スタイルに沿ったご来院スケジュールをご提案しますので、QOL(生活の質)を低下させることなく喉頭がん治療を行うことが可能です。
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【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。