光免疫療法というがん治療の選択肢
現在のご状況に応じたご相談を承っております。
光感受性物質と光照射による反応を利用した治療
当院の光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、病変部に光を照射することで生じる光化学反応を利用し、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。
病変の位置や深さ、これまでの治療内容、全身状態などによって、治療の検討内容は異なります。当院では画像や検査資料を確認し、患者様の現在のご状況に応じて適応を個別に判断しています。
このようなご相談を承っています
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再発・転移があり、現在の治療とあわせて別の選択肢も検討したい
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手術・薬物療法・放射線治療など、標準治療との組み合わせを相談したい
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副作用や体力面に不安があり、今後の治療方針を整理したい
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ご高齢や持病、全身状態を踏まえて治療の可能性を相談したい
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緩和ケアを含む説明を受け、ほかの選択肢についても情報を得たい
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患者様ご本人に代わり、ご家族や身近な方から相談したい
光免疫療法は、すべての患者様に適応となる治療ではありません。現在受けている治療や治療スケジュールも確認しながら、患者様のご状況に応じて検討します。
トリプルネガティブ乳がんは、エストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PgR)、HER2の3つが陰性と判定される乳がんです。これはがんの性質を示す分類であり、「末期」「治療がない」という意味ではありません。化学療法を軸に、病期や検査結果に応じて免疫チェックポイント阻害薬、PARP阻害薬、抗体薬物複合体などを使う場合があります。
診断後は、まず遠隔転移の有無と、治癒を目指して手術を組み込む段階なのかを把握しましょう。同じトリプルネガティブ乳がんでも、手術前、手術後、再発・転移後では、薬を使う理由も、必要な検査も変わります。
3つが「陰性」でも、治療の標的が何もないわけではない
乳がんでは、採取した組織を調べて、女性ホルモンの影響を受けて増える性質があるか、HER2というタンパク質の過剰な発現などがあるかを判定します。トリプルネガティブ乳がんでは、ホルモン療法や、HER2陽性乳がんに対して使う従来の抗HER2療法を基本にすることはできません。
ただし、HER2陰性は、HER2が全く存在しないことと同義ではありません。陰性の中にもHER2低発現という状態があり、再発・転移後の薬の選択に関係します。また、BRCA1・BRCA2遺伝子やPD-L1など、別の検査結果が薬物療法を選ぶ手がかりになることもあります。「陰性だから分子標的薬や免疫療法は全て使えない」と受け止める必要はありません。
一方、「新しい薬なら誰にでも使える」ともいえません。病理結果に加え、これまでに使った薬、再発までの期間、臓器の働き、副作用の経過などを合わせて判断します。
手術前に薬を使うのは、治療を先延ばしにするためではない
乳房や周囲のリンパ節に病変があり、根治を目指す場合は、手術・薬物療法・必要に応じた放射線治療を組み合わせます。腫瘍の大きさやリンパ節転移などから、手術より先に薬物療法を提案されることがあります。小さながんなどでは手術を先に行う場合もあり、全員が同じ順番ではありません。
| 治療の段階 | その段階で分かること・目指すこと |
|---|---|
| 手術前の薬物療法 | がんを小さくすることを目指し、治療への反応を観察します。条件によっては乳房温存の可能性を広げます。 |
| 手術と切除した組織の検査 | 乳房やリンパ節の病変を切除し、薬物療法後に浸潤がんがどの程度残っているかなどを調べます。 |
| 手術後の追加治療 | 術前治療の内容や病理結果、再発リスクなどを踏まえ、薬物療法や放射線治療で再発の危険を下げることを目指します。 |
再発リスクが高いトリプルネガティブ乳がんでは、ペムブロリズマブという免疫チェックポイント阻害薬を抗がん薬と併用する術前治療や、その後の術後投与を行う場合があります。適応や継続の可否は個別に判断され、早期乳がんの全てに必要な治療ではありません。
画像で小さくなったことと、病理学的完全奏効は違う
術前治療後に画像で病変が見えなくなっても、組織の中にがんが残っていることがあります。手術で切除した乳房やリンパ節に浸潤がんが認められない状態を、病理学的完全奏効(pCR)と呼びます。画像の結果だけで手術が不要になったと判断することはできません。
がんが残っていた場合も、「ここまでの治療は無意味だった」という意味ではありません。残った病変の量や治療への反応は、次の治療を組み立てる情報になります。反対に、pCRが得られた場合も将来の再発がゼロと保証されるわけではなく、予定された追加治療と経過観察について説明を受けましょう。
再発・転移後は、検査結果と治療歴を組み合わせて薬を選ぶ
遠隔転移がある場合は、薬物療法で全身のがんを抑え、症状を和らげながら生活を保つことが治療の中心になります。乳房や周囲のリンパ節だけに再発した場合と、離れた臓器に転移した場合では方針が異なるため、「再発」という言葉だけで判断しないことが必要です。
PD-L1:免疫チェックポイント阻害薬を考える材料
再発・転移したトリプルネガティブ乳がんでは、がん組織のPD-L1の検査結果を基に、免疫チェックポイント阻害薬と抗がん薬の併用を考える場合があります。使える薬や検査の判定基準、前の治療内容などによって条件が異なります。術前・術後に使う場合と再発時では適応条件が異なるため、一方の説明をそのまま当てはめず、現在の段階での適応を尋ねてください。
BRCA1・BRCA2:PARP阻害薬につながることがある検査
生まれつき持つBRCA1・BRCA2遺伝子に病的バリアントがある場合、条件に応じてオラパリブというPARP阻害薬が候補になります。この薬は、がん細胞のDNA修復の仕組みを利用した治療です。再発・転移後だけでなく、再発リスクが高いHER2陰性乳がんの術後治療として検討される場合もあります。
抗体薬物複合体:これまでの治療とHER2の詳しい評価が関わる
抗体薬物複合体(ADC)は、抗体に抗がん薬を結び付けた薬です。治療歴などの条件を満たす場合、サシツズマブ ゴビテカンなどが選択肢になります。また、HER2低発現の再発・転移乳がんでは、条件に応じてトラスツズマブ デルクステカンが候補になることがあります。最初の診断名だけで使える薬を決めず、HER2の詳しい判定結果も含めて相談しましょう。
生存率・再発率の数字を、自分の見通しとして読む前に
トリプルネガティブ乳がんには、増殖が速く、再発に注意を要するものがあります。ただし、この分類だけで余命や治る見込みは決まりません。がんの広がり、リンパ節転移、術前治療への反応、現在受けられる治療などが関係します。
記事や研究の数字を見るときは、対象が早期乳がんなのか遠隔転移のある乳がんなのか、治療を受けた時期、何年後の何を調べた数字なのかを確かめてください。「全生存率」と「無再発生存率」は異なる指標です。古い集団の数字や条件の違う数字を、そのまま患者様個人の予測に置き換えることはできません。
また、トリプルネガティブ乳がんと診断されても、必ず遺伝性というわけではありません。BRCAの遺伝学的検査は、ご自身の治療に加え、ご家族の健康にも関わる情報を含みます。検査の対象となるか、結果が治療や家族への説明にどう関わるかは、遺伝カウンセリングも利用して相談できます。特定の生活習慣だけを原因として、ご自身を責める必要はありません。
治療を続けるために、副作用を我慢しすぎない
抗がん薬では吐き気、しびれ、血球減少など、免疫チェックポイント阻害薬では甲状腺や肺などへの免疫反応による副作用が問題になることがあります。症状を抑える薬、投与量や日程の調整、治療の変更などを相談できるため、食事や歩行、睡眠への影響を具体的に伝えてください。
治療中の発熱、新しく出た咳・息切れ、強い下痢などは、次の予約日まで待たずに治療先へ連絡しましょう。連絡が必要な体温や夜間の窓口は、治療開始時に聞いておくと安心です。強い呼吸困難や意識の異常がある場合は救急対応が必要です。
当院へのご相談では、治療のどの段階かをお知らせください
当院では、光免疫療法についてのご相談を受け付けています。トリプルネガティブという診断への不安、現在の治療の負担、再発後に別の選択肢も知りたいというご希望など、何について相談したいかをお伝えください。手術前・手術後・再発後のどの段階なのか、主治医からどのような治療計画を示されているかもお聞かせください。
資料をお持ちの場合は、病理結果、最近の画像、使った薬の名前と時期、BRCAやPD-L1など実施済みの検査結果が参考になります。画像や検査結果がお手元になくてもご相談いただけます。まずは分かる範囲でご説明いただき、詳しい治療判断に追加の資料が必要な場合は、相談の際にご案内します。
光免疫療法は、光に反応する薬剤と照射を用いる治療です。当院で行う方法は自由診療であり、トリプルネガティブ乳がんに対する有効性・安全性には、さらに臨床的な検証が必要です。診断名だけで治療の可否は決まらないため、病変の位置や光を届ける方法、期待できる効果と副作用、費用などを含めてご相談ください。
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参考文献
- 国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん 治療」
- 国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん 検査」
- 国立病院機構 名古屋医療センター「腫瘍内科―乳がん」
- 国立がん研究センター中央病院「遺伝性乳がん卵巣がんについて」
- 国立がん研究センター がん情報サービス「感染しやすい・白血球減少」
参考文献確認日:2026年10月24日

【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。



