光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、がん細胞に集まった薬剤へ近赤外線を照射することで、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。
薬剤ががん細胞に集まりやすい性質を利用し、照射によって活性酸素を発生させることで、がん細胞を内側から攻撃することを目的としています。
東京がんクリニックでは、以下のようなお悩みをお持ちの方からのご相談も承っております。
- 再発・転移があり、治療の選択肢を探している方
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肺がんの初期症状として咳や痰、血痰などが知られていますが、早期には自覚症状がないことも少なくありません。また、これらは風邪や気管支炎などでも起こるため、症状だけで肺がんかどうかを判断することはできません。この記事では、肺がんの基礎知識を踏まえ、注意したいサイン、受診の目安、検査の流れを解説します。
肺がんの初期症状にみられる特徴

早期の肺がんは症状が現れないことも多い
肺の内部には痛みを感じる神経が少なく、小さな肺がんが肺の末梢にできても、すぐには症状が現れない場合があります。そのため、健康診断や肺がん検診、別の病気を調べるために行った胸部X線検査やCT検査で偶然見つかることがあります。
「症状がないから肺がんではない」とは言い切れません。一方で、症状があるからといって肺がんとは限りません。喫煙歴や年齢だけで自己判断せず、検診の対象者は定期的に検診を受け、気になる症状があれば医療機関へ相談することが大切です。
肺がんだけに特有の初期症状はない
咳、痰、発熱、胸の痛み、息切れなどは肺がんでみられることがありますが、肺炎、気管支炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、心臓の病気などでも起こります。症状の種類だけでは原因を特定できないため、続いている期間や悪化の仕方、ほかの症状の有無を含めた診察が必要です。
肺がんの危険因子として喫煙がよく知られていますが、喫煙経験のない人にも発症します。受動喫煙や職業上の有害物質への曝露、既往歴などが関係する場合もあります。詳しくは肺がんの原因とリスクも参考にしてください。
肺がんができた場所によって症状の出方が異なる
太い気管支の近くにがんができると、比較的早い段階から咳や血痰が現れることがあります。気管支が狭くなることで、その先の肺に肺炎を繰り返す場合もあります。肺の末梢にできたがんは症状が出にくい一方、胸膜に近い部分まで影響すると胸や背中の痛みにつながることがあります。
症状の現れ方には、がんの位置や大きさ、広がり、本人の体調による個人差があります。症状の強さと病気の進行度が必ずしも一致するわけではありません。
肺がんの初期症状で注意したいサイン

長引く咳や以前と変わった咳
風邪をひいた後の咳はしばらく残ることもありますが、2週間以上続く咳、徐々に強くなる咳、これまでとは性質が違う咳は受診を考える目安です。特に、治療を受けても改善しない場合や、夜間の睡眠や日常生活に影響している場合は医師に伝えましょう。
喫煙に伴う慢性的な咳がある人も、「いつもの咳」と決めつけないことが重要です。回数が増えた、痰が増えた、息切れを伴うなどの変化を確認します。
痰や血痰が続く
痰の量が増えた、色が変わった、痰に血が混じるといった変化は、気道の炎症や出血によって起こります。血痰は肺がん以外にも気管支炎、肺炎、気管支拡張症などでみられますが、少量でも繰り返す場合は早めに受診してください。
大量の血を吐く、出血が止まらない、強い息苦しさや意識の変化を伴う場合は緊急性があります。ためらわず救急要請を含めた対応を検討してください。
胸の痛みや圧迫感がある
深呼吸や咳で強くなる胸の痛み、同じ場所に続く違和感や圧迫感がみられることがあります。ただし、胸痛には心臓や血管の病気など緊急の対応を要する原因もあります。突然の強い痛み、冷や汗、吐き気、強い息苦しさを伴う場合は、速やかに救急医療へ相談してください。
動いたときに息切れや息苦しさを感じる
気管支が狭くなったり、肺の周囲に胸水がたまったりすると、息切れや息苦しさが現れることがあります。「以前は平気だった階段で息が上がる」「少し歩くだけで休みたくなる」など、普段との違いに注意します。安静にしていても苦しい、会話が難しい、唇が紫色になる場合は緊急の受診が必要です。
声のかすれや繰り返す肺炎がある
声帯の動きに関係する神経へ影響すると、声がかすれることがあります。また、腫瘍によって気管支の空気の通りが妨げられると、同じ場所に肺炎を繰り返す場合があります。声のかすれが長引くときや、肺炎が治りにくいときは、耳鼻咽喉科や呼吸器内科などで原因を調べます。
発熱やだるさ、体重減少が続く
原因のはっきりしない微熱、食欲低下、だるさ、意図しない体重減少が続くこともあります。これらは多くの病気で起こる非特異的な症状です。体重が減った期間や程度、発熱の時間帯などを記録しておくと診察時の手がかりになります。
肩や背中の痛みなど離れた場所に症状が出ることもある
肺の上部にできたがんが周囲の神経へ影響すると、肩から腕にかけて痛みやしびれが出ることがあります。骨や脳などへの転移により、背中や腰の痛み、頭痛、手足の動かしにくさなどが現れる場合もあります。これらは必ずしも初期症状ではなく、進行した段階でみられる可能性がある症状です。
急な手足のまひ、言葉が出にくい、けいれん、意識障害がある場合は救急要請が必要です。肩や背中の痛みだけで肺がんと考えることはできませんが、長引く場合や呼吸器症状を伴う場合は医療機関へ相談してください。
肺がんの初期症状が気になるときの受診と検査

当院に寄せられる肺がんの症状に関するご相談
当院には、咳や息切れが長引いている、痰に血が混じった、肺炎を繰り返している、健康診断の胸部X線検査で異常を指摘されたといったご相談が寄せられます。薬を服用しても症状が改善しないことへの不安や、ご家族から受診を勧められたことをきっかけに相談される方もいます。
こうした症状や経過だけで肺がんと診断することはできません。まず標準的な診察と必要な検査につなげ、肺がん以外の病気も含めて原因を確認することが重要です。
ご相談時に確認している症状や検査資料
ご相談では、症状が始まった時期、悪化または改善の経過、血痰の回数、発熱や体重変化の有無を確認します。喫煙歴、受動喫煙、粉じんや石綿などへの職業上の曝露、呼吸器疾患の既往、家族歴も診療の参考になります。
すでに検査を受けている場合は、胸部X線やCTの画像データ、画像診断報告書、紹介状、血液検査結果、病理検査報告書、お薬手帳などをご用意ください。資料がそろっていなくても相談はできますが、診断や治療方針の判断には医療機関での検査が必要です。
咳が2週間以上続く場合は医療機関へ相談する
咳が2週間以上続くことは、肺がんを意味するものではありません。しかし、日本肺癌学会は受診を考えるサインの一つとして長引く咳を挙げています。呼吸器内科やかかりつけ医へ、いつから続いているか、痰や発熱、息苦しさを伴うかを伝えましょう。
血痰や強い息苦しさがある場合は早めに受診する
血痰がみられた場合は量が少なくても放置せず、早めに医療機関へ相談します。強い息苦しさ、胸の激痛、大量の喀血、意識の変化などがあるときは通常の外来を待たず、救急相談や救急要請を検討してください。
胸部X線検査やCT検査で肺の状態を確認する
診察では症状や聴診所見などを確認し、必要に応じて胸部X線検査を行います。胸部CT検査は、X線検査では分かりにくい小さな病変や、病変の位置・形・広がりを詳しく確認するために用いられます。検査の選択は症状、年齢、既往歴などに応じて医師が判断します。
検査の内容については肺がんの検査と診断でも詳しく解説しています。
画像検査だけで肺がんを確定できるとは限らない
画像で肺がんが疑われても、炎症や良性腫瘍との区別が難しい場合があります。確定診断には、気管支鏡検査、CTガイド下生検、喀痰細胞診などで細胞や組織を採取し、病理検査を行うことがあります。病変の場所や全身状態によって適した方法は異なります。
また、検査で異常が見つからなくても症状が続く場合は、再診や追加検査が必要になることがあります。受診後も症状の変化を記録し、悪化したときは予定を待たず医療機関へ連絡してください。
肺がんの初期症状を見逃さないためにできること

症状がある場合は肺がん検診を待たずに受診する
肺がん検診は症状のない人を対象に、早期発見を目指すものです。咳、血痰、胸痛、声のかすれ、息切れなどが続いている場合は、次の検診日を待たずに医療機関を受診してください。症状がある人の検査は、検診ではなく保険診療として行われるのが一般的です。
症状がない場合も対象年齢になったら検診を受ける
日本の対策型肺がん検診では、原則として40歳以上を対象に年1回の胸部X線検査が行われ、一定の条件に該当する人には喀痰細胞診が併用されます。実施方法は自治体や加入する健康保険によって異なるため、最新の案内を確認してください。検診には見逃しや過剰診断などの限界もあるため、利益と不利益を理解して受けることが大切です。
症状の期間や変化を記録して医師に伝える
受診前に、症状が始まった日、咳や血痰の回数、発熱、体重、息切れが起こる動作、服薬後の変化を簡単に記録しておきましょう。血痰は可能であれば色や量を医師に説明します。喫煙本数と年数、過去の検診結果、治療中の病気や薬もまとめておくと診察が進みやすくなります。
肺がんの初期症状についての記事のポイント
- 早期の肺がんは症状がないこともあり、症状だけでは判断できません。
- 長引く咳、血痰、胸痛、息切れ、声のかすれなどは受診を考えるサインです。
- 咳が2週間以上続く場合や血痰がある場合は医療機関へ相談しましょう。
- 症状があるときは肺がん検診を待たず、診察と必要な検査を受けます。
- 画像で疑われても、確定診断には細胞や組織の病理検査が必要な場合があります。
肺がんの初期症状が気になるときは自己判断せず相談しよう
肺がんの初期症状は、日常的な呼吸器の病気と見分けにくいものです。症状の原因を自分で決めつけたり、反対に「大したことはない」と長く様子を見たりせず、気になる変化が続く場合は医療機関へ相談してください。早めの受診は、肺がんだけでなく肺炎や喘息など別の病気を見つけ、適切な治療につなげるためにも重要です。

【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。



