末期の肝臓がんの詳細と治療の選択肢
肝臓がんの背景
肝臓がんは、肝臓の細胞が悪性化して増殖する病気のことです。
原発性肝臓がんは肝細胞や胆管細胞から発生し、転移性肝臓がんは大腸がんや肺がんなど、他のがんがが肝臓に転移したものとなります。
日本では年間3万人以上が罹患し、男性が女性の約2倍多く、60~70歳が発症のピークです。
「沈黙の臓器」とも呼ばれ、初期段階では症状に乏しく、進行期で発見されることが多いのも特徴です。
肝臓がんの原因・リスク要因としては、ウイルス性肝炎(C型肝炎、B型肝炎)や過度な飲酒、肥満や糖尿病、遺伝、肝硬変などが挙げられます。
この記事では、末期の肝臓がんの特徴や治療法、光免疫療法の可能性について解説します。
末期の肝臓がんの特徴と症状
末期の肝臓がん(ステージⅣ)は、がんが肝臓の外に広がり、他の臓器やリンパ節にも転移している状態を指します。
肺や骨への転移が多く、進行スピードが速いため、治療をしないと転移拡大が進んでいきます。
進行するまで自覚症状が少ないため、診断時には約20~30%がステージⅣといわれています。
症状としては、黄疸、腹水、強い腹部の痛み、体重減少、倦怠感、発熱などが現れます。
また、転移症状として、咳や呼吸困難(肺転移)、骨の痛みや骨折(骨転移)などが現れることもあります。
そして、末期の肝臓がん(ステージⅣ)の場合、5年生存率は5~10%と非常に低い数値となります。
末期の肝臓がん治療とその限界
末期の肝臓がんは根治が難しいため、治療の主な目的は、生存期間を延ばしつつ患者様の生活の質(QOL)を保つことになります。
末期の肝臓がんでは、分子標的薬や免疫療法、化学療法によって延命を目指し、局所療法(放射線療法など)と支持療法・緩和ケアで症状を管理されます。
しかし、分子標的薬や免疫療法で進行を抑えることができても、がん細胞が耐性を持ち、数ヶ月~1年で効果が低くなってしまうことや、肝機能低下による治療制限、転移の多発と進行速度の速さなどによって、治療の課題や限界があります。
その他にも、合併症の管理が困難であったり、個別化治療の不足といった課題も挙げられます。
光免疫療法との併用について
末期の肝臓がん治療において、標準治療だけでは限界があるため、光免疫療法と併用するという選択肢もあります。
光免疫療法とは、特定の薬剤と光を組み合わせてがん細胞を攻撃する治療法です。
がん細胞を選択的に攻撃するため、正常細胞への影響が少なく、副作用が低減できる利点があります。
末期の肝臓がんに対しても、光免疫療法は対応可能な場合があり、標準治療と併用も可能です。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。
光免疫療法「末期がん治療と緩和ケアの融合」
光免疫療法は、緩和ケアを考えられている末期がん患者様にも適応できる可能性がある治療法です。
この治療は、がんを直接攻撃しながら、痛みや腫れなどの症状を軽減するため、緩和ケアの役割も果たします。
光感受性薬剤を用いてがん細胞を標的にし、特定の波長の光を照射することでがんを破壊します。
病巣に直接作用するため、周囲の健康な組織への影響を抑え、治療と緩和ケアの双方の効果を目指します。
まとめと今後の展望
肝臓がんは、初期段階では症状が少ないため、初めての診断でステージⅣと発覚するケースも少なくありません。
末期の肝臓がんでは肺や骨への遠隔転移があり、黄疸や腹部の痛み、体重減少といった辛い症状が現れてきます。
治療としては、分子標的薬や免疫療法、化学療法によって延命を目指し、支持療法や緩和ケアによって症状を管理します。
しかし、薬剤耐性や肝機能低下による治療制限といった課題があるため、標準治療だけでは治療の限界もあります。
そのため、標準治療と併用可能な光免疫療法も一つの選択肢となる可能性があります。
光免疫療法は緩和ケアの役割も果たすため、末期の肝臓がんの症状を緩和されたい方もご相談ください。
予後が厳しい末期の肝臓がんですが、適切な治療の組み合わせによって、生存期間の延長や生活の質の改善が望めます。
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【当該記事監修者】院長 小林賢次
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