絨毛がんとは
絨毛がんは妊娠したときに胎盤を作る絨毛細胞が悪性化して増殖や転移をする悪性腫瘍です。
絨毛がんも侵入奇胎と同様、子宮の筋肉内に腫瘍を形成しますが、増殖のスピードが侵入奇胎よりも早く、子宮に発生するがんの中では最も悪性のがんです。
胞状奇胎後の患者さんの1~2%に発生しますが、胞状奇胎以外の妊娠後にも、非常に稀ですが発生することがあります。更に、胞状奇胎から絨毛がんへの発展は胞状奇胎の治療と奇胎晩出後管理の徹底により発生頻度は減少傾向にあります。
また、これらの妊娠終了後から絨毛がん発症までの期間は数ヶ月から数年以上と個人差があります。
絨毛がん細胞は血管に侵入して血行性転移を非常に起こしやすくなっています。
特に絨毛に移りやすいとされており、他に女性の性器にも転移し、放置していれば死に至るケースもあります。
絨毛がんの主な原因と症状
絨毛がんの主な原因
絨毛がんになる原因は、詳しいことは分かっておりませんが、妊娠(正常分娩、流産、死産、異所性妊娠等)関連のことがトリガーになっていると考えられています。
絨毛がんの主な症状
胎盤を作る細胞が、「がん化する原因」は不明ですが、絨毛がんの主な症状としては不正性器出血です。
正常分娩後や流産後に不正性器出血が持続しやすいとされています。
また、流産や胞状奇胎、分娩後の不正出血が見られる場合は絨毛がんの危険があり、注意する必要があります。
絨毛がんは完治率が高い
絨毛がんは絨毛や肝臓等に転移を起こしやすく、悪性度の高いがんですが、化学療法(抗がん薬治療等)が非常に良く効くので、正確な診断と適切な治療を受ければ、殆どが治癒できる病気です。
寛解、治癒率は9割を超えています。
治療効果の判定には、CT検査等の画像検査の以外に、HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というマーカー)が低下しているかどうかも重要な指標となります。
抗がん剤の副作用に関してはこちらを御参考ください。
(妊娠すると、絨毛から絨毛性ゴナドトロピンというホルモン(通称HCG)が分泌されますが、絨毛がんの場合にも多くのHCGが含まれた尿が排泄されるので、この量の測定が治療の指標につながります。)
当院での絨毛がんの治療法について
絨毛がん情報記事監修者
Article supervisor
当該絨毛がんに関するページは院長 小林賢次監修にて作成しております。
氏名:小林賢次
経歴
- 1991年3月 京都大学法学部卒業
- 2000年3月 富山医科薬科大学医学部医学科卒業
- 2000年5月 同愛記念病院 臨床検査科
- 2002年5月 NTT東日本関東病院病理診断部
- 2011年6月 新八重洲クリニック 院長
- 2019年1月~ 東京がんクリニック開院
出身大学
- 京都大学法学部卒業
- 富山医科薬科大学医学部医学科卒業
当院へのご相談の流れ
Consultation process for our clinic
ご予約
絨毛がんでお悩みの方はまずはお電話・メールにて予約をお願い致します。
メールでお問い合わせ頂いた際は担当者より、お返事させて頂きますが、お急ぎの方はお電話にてご予約の程お願い致します。
ご来院
当院は完全予約制となっております。患者様ごとにお時間を調整し、治療に当たって頂いておりまりますので、ご予約の5分前にはご来院をお願い致します。
また、診療情報提供書や血液検査データなどをお持ちの方は、持参して頂くようお願いします。
受付
始めてご来院頂いた際には、問診票をご記入いただきます。
現在の状況やどのようなお悩みでもご記入頂ければと思います。
インフォームドコンセント
問診票を元に医師、医療スタッフにて、インフォームドコンセントを行い、更に現在の詳細や、最適な治療方法などをご説明させていただきます。
当院の説明だけでは納得できない場合には、他の病院・クリニックに意見を求める「セカンドオピニオン」もご検討ください。
同意書の記入
当院で絨毛がんに関しての治療方法ややそれに伴うリスクの程度に関してご納得頂けましたら、同意書にサインをしていただきます。
ご料金や治療方法の疑問点に関しては何度でもご質問下さい。
今後の絨毛がん治療計画について
絨毛がんの今後の治療計画を立案し、患者様に無理のない治療行程を組ませていただきます。
治療を進める上でご要望などございましたら、ご相談下さい。
絨毛がん治療のお問合せはこちら
【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。