乳がんのホルモン療法「詳細な解説と光免疫療法との関連」

CANCER TREATMENT

光免疫療法というがん治療の選択肢

現在のご状況に応じたご相談を承っております。

TREATMENT OVERVIEW 治療概要

光感受性物質と光照射による反応を利用した治療

当院の光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、病変部に光を照射することで生じる光化学反応を利用し、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。

病変の位置や深さ、これまでの治療内容、全身状態などによって、治療の検討内容は異なります。当院では画像や検査資料を確認し、患者様の現在のご状況に応じて適応を個別に判断しています。

CONSULTATION CASES

このようなご相談を承っています

  • 再発・転移があり、現在の治療とあわせて別の選択肢も検討したい

  • 手術・薬物療法・放射線治療など、標準治療との組み合わせを相談したい

  • 副作用や体力面に不安があり、今後の治療方針を整理したい

  • ご高齢や持病、全身状態を踏まえて治療の可能性を相談したい

  • 緩和ケアを含む説明を受け、ほかの選択肢についても情報を得たい

  • 患者様ご本人に代わり、ご家族や身近な方から相談したい

治療の適応について

光免疫療法は、すべての患者様に適応となる治療ではありません。現在受けている治療や治療スケジュールも確認しながら、患者様のご状況に応じて検討します。

MORE INFORMATION

光免疫療法について詳しく見る

治療の特徴や流れ、適応の考え方、副作用についてご案内しています。

東京がんクリニックの光免疫療法について詳しく見る

乳がんのホルモン療法についての詳細解説

ホルモン療法の背景

乳がんには、エストロゲン(女性ホルモン)の影響を受けてがん細胞が増殖・分裂するものがあり、乳がん全体の約6~7割を占めています。
ホルモン療法とは、エストロゲンの働きを抑えることで、がん細胞の増殖を阻害する治療法です。
ホルモン療法の対象となる乳がんは、少なくともエストロゲン受容体かプロゲステロン受容体のどちらか一方があるホルモン受容体陽性の乳がんとなります。

ホルモン療法のメカニズム

ホルモン療法とは、エストロゲンの影響を受けて増殖するタイプの乳がんに対して、エストロゲンの産生を抑えたり、エストロゲンが受容体と結合するのを阻害することで、がん細胞の増殖・分裂を抑制する治療法となります。
患者様の病状によって、術前、術後、転移発見時のどのタイミングでホルモン療法を行うか検討されます。
また、エストロゲンは閉経前後によって体内での作られ方が異なるため、閉経前後で使用する薬剤も異なります。

ホルモン療法の種類と特徴

乳がんのホルモン療法には、いくつかの異なる薬剤や方法が存在します。

薬剤名 説明
アロマターゼ阻害薬 アロマターゼとは、アンドロゲンという男性ホルモンをエストロゲンに変換する酵素です。アロマターゼの働きを阻害してエストロゲンの産生を阻害します。閉経後のみ使用します。
抗エストロゲン薬 抗エストロゲン薬には、閉経の有無を問わないものと、閉経後のみ使用できるものがあります。
閉経に関わらず使用できるものは、エストロゲン受容体を塞ぐことでエストロゲンの結合を阻害します。
閉経後のみ使用するものは、エストロゲン受容体を分解する薬剤です。
LH-RHアゴニスト製剤 LH-RHアゴニスト製剤は、閉経前に使用します。下垂体ホルモンというエストロゲン産生を行うものの働きを抑制することで、エストロゲン産生を抑えます。
CDK4/6阻害薬 がん細胞が無制限に増殖する原因となるCDK4・CDK6という酵素の活動を抑制する薬剤です閉経前後のどちらでも使用します。

これらの薬剤は、ホルモン療法を行うタイミングや閉経前後によって組み合わて使用されます。

ホルモン療法の効果

ホルモン療法は、行うタイミングによって効果や目的が異なります。

●術前ホルモン療法
閉経後の乳がんにおいて、腫瘍が大きく、そのままでは手術によって切除が困難な場合に腫瘍を縮小して切除しやすくします。
これによって、乳房温存術の適用が可能になったり、手術後の乳房の変形を少なくし見た目を美しく保ちやすくなります。
術前ホルモン療法には、アロマターゼ阻害薬の使用が推奨されます。

●術後ホルモン療法
手術後で乳房を切除しても、小さな転移がんが再び増殖してしまう可能性があるため、術後ホルモン療法によって再発・転移を抑制します。
閉経前はLH-RHアゴニスト製剤、閉経後はアロマターゼ阻害薬、閉経を問わず抗エストロゲン薬の使用が推奨されます。
また、化学療法と併用することもあります。

●転移したがんへのホルモン療法
遠隔転移によって全身にがんが広がり、痛みや浮腫み、倦怠感といった症状が悪化します。
ホルモン療法によって、そのような症状を和らげることを目的とします。
閉経前は、LH-RHアゴニスト製剤+抗エストロゲン薬(またはアロマターゼ阻害薬)
閉経後は、抗エストロゲン薬±CDK4/6阻害薬、またはアロマターゼ阻害薬±CDK4/6阻害薬
の使用が推奨されます。

ホルモン療法の副作用

ホルモン受容体陽性の乳がんに対して有効なホルモン療法ですが、副作用のリスクも認識しておく必要があります。

●ホットフラッシュ
ほてりやのぼせといった、更年期でもみられる症状です。半数以上の患者様に現れるといわれますが、徐々に軽減していきます。

●生殖器の症状
性器出血、おりものの増加、膣の乾燥が起こることがあります。

●体重増加
エストロゲンが低下することにより、コレステロールが溜まりやすくなります。また運動不足やストレスによって体重増加をすることがあります。

●関節・骨の症状
アロマターゼ阻害薬により、関節のこわばりや痛みなどの症状が起きることがあります。
また、エストロゲンの減少によって骨のカルシウムも減少し、骨粗鬆症という病気になることがあります。

●血栓
抗エストロゲン薬によって血液が固まりやすくなり、肺動脈塞栓症を引き起こすこともあります。

光免疫療法との関連

乳がんのホルモン療法を行っている患者様には、光免疫療法という選択肢も存在します。
光免疫療法は、特定の光を利用してがん細胞を攻撃する治療法であり、ホルモン療法と併用することで、相乗効果が期待できる可能性があります。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。

まとめ

乳がんのホルモン療法は、ホルモン受容体陽性の乳がん患者様にとって有効な治療法です。
複数の薬剤や治療の目的があり、患者様の病状や閉経の有無などに応じて薬剤の組み合わせが選択されます。
副作用のリスクもあるため、治療の選択や進行には専門医との相談が不可欠です。

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