40代における乳がんの罹患状況
乳がんは女性に最も多く見られるがんであり、特に40代後半からその発症率が急増します。国立がん研究センターの統計によると、40~44歳では人口10万人あたり約115人、45~49歳では約160人が新たに乳がんと診断されています。
40代の乳がんにおける生存率
乳がんの生存率は、診断時のステージに大きく依存します。40代の患者様における全体の5年相対生存率は、Stage Iでは95%以上とされる一方、Stage IVでは30%前後まで低下します。これは全国がんセンター協議会の最新統計(2012–2014年診断例)に基づくものです。
ステージ | 5年相対生存率 |
---|---|
ステージI | 約99% |
ステージII | 約95% |
ステージIII | 約80% |
ステージIV | 約30% |
乳がんの生存率に影響を与える因子
- ホルモン受容体(ER/PgR)の陽性・陰性
- HER2陽性の有無
- がんの増殖能(Ki-67など)
- 遺伝的要因(BRCA1/2変異など)
- 適切な治療の選択と実施(手術、化学療法、ホルモン療法、分子標的治療)
40代ならではの留意点
40代は働き盛り・育児中など社会的役割が多い世代です。治療による休職や妊孕性(妊娠の可能性)への影響も考慮しなければなりません。治療選択の際は、医師との相談だけでなく、心理的・社会的支援の活用も重要です。
まとめ
40代における乳がんは、早期発見・適切な治療により高い生存率が期待されますが、進行度やがんのタイプにより大きな差があります。定期検診の受診と、医療機関での早期対応が、生存率の向上につながります。
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【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。