光免疫療法というがん治療の選択肢
現在のご状況に応じたご相談を承っております。
光感受性物質と光照射による反応を利用した治療
当院の光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、病変部に光を照射することで生じる光化学反応を利用し、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。
病変の位置や深さ、これまでの治療内容、全身状態などによって、治療の検討内容は異なります。当院では画像や検査資料を確認し、患者様の現在のご状況に応じて適応を個別に判断しています。
このようなご相談を承っています
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再発・転移があり、現在の治療とあわせて別の選択肢も検討したい
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手術・薬物療法・放射線治療など、標準治療との組み合わせを相談したい
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副作用や体力面に不安があり、今後の治療方針を整理したい
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ご高齢や持病、全身状態を踏まえて治療の可能性を相談したい
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緩和ケアを含む説明を受け、ほかの選択肢についても情報を得たい
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患者様ご本人に代わり、ご家族や身近な方から相談したい
光免疫療法は、すべての患者様に適応となる治療ではありません。現在受けている治療や治療スケジュールも確認しながら、患者様のご状況に応じて検討します。
嗅神経芽細胞腫(きゅうしんけいがさいぼうしゅ)は、鼻の奥の上方にある嗅上皮から発生する希少ながんです。治療の基本は手術による切除と術後の放射線治療ですが、病変の広がりや転移の有無により方針は変わります。診断時には、鼻の中だけにあるのか、目や脳に近い場所まで及んでいるのかを調べ、治療後の機能も含めて治療計画を立てます。
鼻づまりや鼻血だけでこの病気と判断することはできません。一方、症状が続く場合には、鼻炎と思い込んで受診を先延ばしにせず、耳鼻咽喉科で原因を調べてください。
嗅神経芽細胞腫は、鼻のどこにできる病気か
発生するのは、においを感じる働きに関わる「嗅上皮」のある領域です。鼻の中の最も上の部分は、頭蓋底と呼ばれる頭の骨の底に接しています。そのため、鼻の病気であっても、治療には脳に近い場所の手術や、周囲の重要な組織を守るための専門的な判断が必要になることがあります。
国立がん研究センターは、比較的ゆっくり発育する腫瘍と説明しています。ただし、ゆっくり育つことと、周囲に広がらないことは別です。症状の軽さだけで病気の範囲を判断せず、検査結果に沿って治療の時期や方法を決めます。
鼻づまり・鼻血・においの変化をどう受け止めるか
初期には目立った症状がない場合もあります。鼻づまりや鼻血をきっかけに見つかることがあり、病変が大きくなると、においを感じにくい、頭痛がある、目を動かしにくいといった変化が現れることもあります。
これらは他の鼻や副鼻腔の病気でも起こる症状です。受診時には「いつから始まったか」「どちら側が詰まるか」「鼻血を繰り返すか」「においや見え方に変化があるか」を伝えると、症状の経過を共有しやすくなります。急に視力が低下した場合や、鼻血が大量に出る、圧迫しても止まらない場合は、直ちに医療機関へ連絡し、速やかに受診してください。
診断では「腫瘍の種類」と「広がり」を分けて調べる
確定診断には組織を調べる病理検査が必要
鼻の中を内視鏡で観察し、腫瘍から採取した組織を病理検査で調べます。画像は病変の場所や大きさを把握するために役立ちますが、画像だけで嗅神経芽細胞腫と確定するわけではありません。
希少ながんでは、病名の確認そのものが治療選択に関わります。別の医療機関に意見を求める場合は、画像のほか、病理診断の報告書を用意すると診断の根拠を伝えられます。必要に応じて、主治医を通じて病理標本の確認について相談する方法もあります。
画像検査は手術や放射線治療の計画につながる
CTなどの画像検査で、鼻や副鼻腔の病変がどこまで及んでいるかを調べます。周囲の組織との関係に応じてMRIなども用いられます。診察では、頭蓋底や目の周囲への広がり、リンパ節や離れた臓器への転移の有無について、検査結果の説明を受けてください。
「大きさは何センチか」に加えて、「どの組織に接しているか」「どこまで切除する計画か」が分かると、提案された治療の理由を理解しやすくなります。
手術と放射線治療を組み合わせる理由
治療では、腫瘍を取り切ることと、治療後の生活に必要な機能を守ることの両方を考えます。頭頸部外科・耳鼻咽喉科、脳神経外科、放射線治療科など、病変に応じた専門診療科の連携が関わる領域です。
手術方法は病変の範囲によって異なる
早期の病変では、鼻内内視鏡を用いた手術が行われる場合があります。一方、鼻の最上部や頭蓋底の病変では、開頭を伴う手術が必要になることもあります。「鼻のがんなので鼻からの手術だけで済む」とは限りません。
説明を受ける際には、切除する範囲だけでなく、においを感じる機能や見え方などへの影響、入院後の生活で必要な支援も質問しておくと、治療の準備が具体的になります。
術後の照射は再発リスクを下げる目的で行う
嗅神経芽細胞腫では、手術に術後放射線治療を組み合わせることが基本です。切除後に放射線治療を勧められた場合でも、それだけで手術が失敗したという意味にはなりません。周囲へ入り込む性質を踏まえて、再発の危険を下げる目的があります。
放射線の照射範囲や方法を決める際は、腫瘍への治療と、近くにある目や神経などへの影響を併せて考えます。治療回数、通院期間、治療中に起こり得る症状を事前に聞き、仕事や通院の調整につなげてください。
切除が難しい場合や、再発・転移がある場合
切除不能の病変や遠隔転移がある場合は、薬物療法が治療の中心になります。国立がん研究センターは、シスプラチンを含む抗がん剤治療などを紹介していますが、すべての患者様に共通する一定の薬物療法が確立しているわけではありません。
薬物療法の後に、手術や放射線治療を組み合わせる場合もあります。再発時には、再発した場所、以前の切除範囲や放射線の照射内容、全身状態を踏まえて方針を考えます。治療の目的が「病変を取り切ること」なのか、「増大を抑えること」なのか、「症状を和らげること」なのかも共有しておきましょう。
当院へのご相談で、先にお伝えいただきたいこと
当院では、再発・転移がある場合や、現在の治療と併せて他の選択肢を整理したい場合など、光免疫療法についてのご相談を受け付けています。嗅神経芽細胞腫についてご相談いただく際は、診断された時期、これまでの手術・照射・薬物療法の経過と、「今の病変に対してできることを知りたい」「治療の負担を含めて相談したい」など、ご相談の目的をお聞かせください。
画像や検査結果がお手元になくても、ご相談いただけます。資料をお持ちの場合は、最近のCT・MRI、病理診断の報告書、手術や放射線治療の記録が参考になります。具体的な治療の可否を判断するために追加の資料が必要な場合は、ご相談の際にご案内します。
光免疫療法を相談する場合の考え方
当院で案内している光免疫療法は、光に反応する薬剤と病変への光照射を用いる自由診療です。鼻の奥の病変では、位置や深さ、周囲の目・神経・脳との関係、光を届ける方法が検討の要点になります。嗅神経芽細胞腫に対する効果や安全性については臨床的な検証が必要であり、診断名だけで治療できるとは判断できません。現在の治療計画も踏まえて、目的や費用、予想される負担をご相談ください。
治療後、何年も通院を続けるのはなぜか
嗅神経芽細胞腫は、治療から10年以上経過して再発することもあるため、長期の経過観察が必要です。「5年たったから通院を終える」と自己判断せず、担当医と検査や受診の計画を共有してください。
再び鼻血や鼻づまりが出たとき、においや目の動きに変化を感じたときは、次の診察まで待ってよいかを相談します。症状が再発によるものか、治療後の変化や別の病気によるものかは、診察で見極める必要があります。気になる変化の始まった時期を記録しておくと役立ちます。
予後は、病変の範囲や切除の状況などによって異なります。希少ながんの治療成績を読む際も、初回治療か再発後か、どのような患者様を対象にした数値かを見て、ご自身の見通しは担当医に確認してください。
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参考文献
- 国立がん研究センター 希少がんセンター「嗅神経芽細胞腫」
- 国立がん研究センター がん情報サービス「嗅神経芽細胞腫」
- 国立がん研究センター 希少がんリーフレット「嗅神経芽細胞腫」
- 国立がん研究センター 希少がんセンター「外科手術:頭頸部腫瘍の手術」
- 国立がん研究センター 希少がんセンター「放射線治療」
- 国立長寿医療研究センター「目がかすむ(かすみ目):早めの受診が必要なサイン」
- 国立病院機構 岩国医療センター「耳鼻いんこう科」

【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。



