末期の卵巣がんの詳細な解説
卵巣がんは、痛みがほとんどなく進行が比較的早いため、”サイレントキャンサー”とも呼ばれる早期発見が困難ながんです。
卵巣がんの発見時には、Ⅰ期、Ⅱ期の症例が約50%であり、進行がんのⅢ期、Ⅳ期は残りの約半数を占めます。
末期がんとは、ステージⅣの中でも更にがんが進行し、治癒を目指す治療が難しい状態のことです。
がん細胞が複数の部位に拡がり、根治的な手術や他の治療が効果を示さない場合、末期がんと診断されます。
この記事では、末期の卵巣がんの症状や診断方法、卵巣がんに対する光免疫療法の可能性などを解説します。
末期の卵巣がんの症状とその原因
卵巣がんは、末期まで進行しても特有の症状が現れることが無く、膀胱の圧迫による頻尿や腹部の圧迫感を感じる程度の場合が多いです。
しかし、腹膜にがん細胞が拡がって腹膜播種が起きた場合、腹水の貯留が発生し、それによって食欲不振、体重減少、息切れ、痛みといった症状が出ることもあります。
また、他の部位に遠隔転移が起きた場合には、転移先の臓器でそれぞれ症状が現れます。
卵巣がんは、肺や肝臓、骨に転移しやすいですが、肺に転移した場合は胸水や呼吸困難、骨に転移した場合は骨折などの症状が出やすくなります。
卵巣がん末期の診断方法
卵巣は、他の臓器と比較して腫瘍が発生しやすいため、良性の腫瘍と悪性腫瘍の卵巣がんの鑑別が困難です。
そのため、画像診断や血液検査といった様々な検査の結果を基に総合的に判断されます。
画像診断では、超音波検査、MRI、CTなどを行い、がんの大きさや広がりの範囲、転移の有無などを確認します。
血液検査での腫瘍マーカーの値は、がんの進行度や効果的な治療法の判定に使用されます。
また、卵巣がんは、初回手術でがんを摘出した際の病理診断によって確定診断が行われます。
それによって、がんの進行状況やリンパ節・他の臓器への転移などの把握が可能となります。
卵巣がん末期の治療
卵巣がんが末期まで進行している場合、手術によって全ての腫瘍を摘出するのは不可能となります。
そのため、手術で可能な限り腫瘍を取り除き、残った腫瘍に対しては化学療法によって進行を抑制するというのが基本の治療となります。
卵巣がんは、抗がん剤が比較的効きやすいがんのため、健康状態や年齢によって手術が適用できない患者様には、化学療法を中心として治療を行います。
光免疫療法の詳細
光免疫療法は、特定の薬剤と光を組み合わせてがん細胞を攻撃する治療法です。
この治療法は、薬剤を体内に投与した後、特定の波長の光を照射することで、がん細胞を破壊することができます。
光免疫療法は、他の治療法と組み合わせて使用されることもあります。
手術や放射線治療、化学療法との併用も可能であり、相乗効果も期待できます。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。
光免疫療法「末期がん治療と緩和ケアの融合」
光免疫療法は、緩和ケアを考えられている末期がん患者様にも適応できる可能性がある治療法です。
この療法は、がんを直接攻撃しながら、痛みや腫れなどの症状を軽減することで緩和ケアや支持療法の役割も果たします。
光感受性薬剤を用いてがん細胞を標的にし、特定の波長の光を照射することでがんを破壊します。
病巣に直接作用するため、周囲の健康な組織への影響を抑え、治療と緩和ケアの双方の効果を目指します。
症状緩和と治療の二重の作用
光免疫療法の利点は、がんを攻撃しつつ、慢性的な痛みや他の不快な症状を軽減する点です。
このアプローチにより、患者様は治療中も快適で活動的な生活を目指す事が出来ます。
さらに、ご家族との貴重な時間をより良いものにし、生活の質(QOL)を大きく向上させます。
治療の選択とその考慮点
末期の卵巣がんの治療は、がんの進行度や組織型、患者様の全体的な健康状態、年齢などに応じて慎重に選択されます。
手術や化学療法が基本の治療となりますが、光免疫療法も一つの選択肢となる可能性があります。
治療の選択は、治療効果や副作用、症状の緩和なども考慮し、医師としっかり相談する必要があります。
末期の卵巣がんについてのまとめ
末期がんは、ステージⅣの中でも進行しており、治癒を目指す治療が難しい状態を指します。
卵巣がんは、末期まで進行しても特有の症状が少なく、発見時には進行している原因となっている。
画像診断や血液検査によって卵巣がんと判定され、初回治療の手術によって病理診断を行い、ステージや組織型などが確定される。
主な治療法は手術と化学療法ですが、末期の卵巣がんでは根治的な治療は困難であり、また副作用のリスクも考慮する必要がある。
光免疫療法は、末期の卵巣がんに対しても適用できる可能性があり、緩和ケアの役割も期待できる治療法である。
治療の選択については、医師とのコミュニケーションが重要であり、治療後のフォローアップも必須となります。
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【当該記事監修者】院長 小林賢次
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