肺がんの末期症状とは?体調変化と緩和ケアの考え方

光免疫療法というがん治療の選択肢】
がん細胞へのアプローチと免疫の働きに着目した治療法です

光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、がん細胞に集まった薬剤へ近赤外線を照射することで、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。

薬剤ががん細胞に集まりやすい性質を利用し、照射によって活性酸素を発生させることで、がん細胞を内側から攻撃することを目的としています。

東京がんクリニックでは、以下のようなお悩みをお持ちの方からのご相談も承っております。

  • 再発・転移があり、治療の選択肢を探している方
  • 標準治療との併用を検討されている方
  • 抗がん剤治療の休薬中に相談先を探している方
  • ご高齢などの理由で治療方針にお悩みの方
  • 緩和ケアを勧められ、他の可能性も検討したい方
  • ステージに関わらず、今後の治療について相談したい方

がん治療の選択肢の一つとして、光免疫療法についてもご相談ください。

以下のバナーをクリックすると、東京がんクリニックの光免疫療法ページをご覧いただけます。

東京がんクリニックの光免疫療法。薬剤と光で、がん細胞へアプローチ。電話番号0120-833-177。詳しくはこちら。

肺がんが進行すると、息苦しさ、痛み、食欲低下、倦怠感などが現れることがあります。しかし、「末期」という言葉に明確な期間の定義はなく、症状や経過には大きな個人差があります。この記事では、肺がんの基本を踏まえ、末期に起こる可能性がある体調変化、症状を和らげる緩和ケア、本人と家族が確認したいことを解説します。

肺がんの末期とはどのような状態なのか

進行した肺がんでも治療と症状緩和、生活支援を続けるイメージ

末期という言葉に明確な期間の定義はない

一般に末期は、がんが進行し、治癒を目的とする治療が難しくなった状態を指して使われます。ただし、医学的に一律の期間を表す言葉ではありません。病状が進行していても、薬物療法や放射線治療でがんを抑えながら生活できる人もいます。

「末期と言われたから余命は一定」「この症状が出たらあと何日」と判断することはできません。組織型、転移の場所、治療への反応、体力や持病によって経過は異なります。医療者へ、どのような意味で末期という説明があったのかを確認することが大切です。

ステージ4と末期は必ずしも同じ意味ではない

遠隔転移がある肺がんは一般にステージ4ですが、ステージ4が直ちに最期の時期を意味するわけではありません。遺伝子変化に対応する薬や免疫チェックポイント阻害薬などが効果を示し、長期間にわたり病状を抑えられる場合もあります。

肺がんステージ4でも、治療の目標や選択肢は一人ひとり異なります。一方、がん以外の重い病気や体力低下によって積極的な治療が難しいこともあります。ステージだけでなく、現在の体の状態を含めて判断します。

治療が難しくても症状を和らげる治療は続けられる

がんを小さくする治療を行わない、または終了した場合でも、医療がなくなるわけではありません。痛みや息苦しさを和らげる薬、胸水の排液、症状緩和を目的とした放射線治療、栄養・口腔ケアなどを続けられます。

治療の目的を「がんを抑えること」から「苦痛を減らし、本人らしい生活を支えること」へ移す場合があります。治療を断念するという意味ではなく、利益と負担を比較し、その時点で大切な目標へ医療を合わせる判断です。

体調の変化や余命には大きな個人差がある

食事量、活動量、会話、睡眠、呼吸などの変化は、少しずつ進む場合も急に変わる場合もあります。一つの症状だけから余命を正確に予測することはできません。医師も検査結果と日々の変化を基に、幅を持った見通しとして説明します。

将来の見通しを知りたいときは、「数日・数週間・数カ月のどの単位で考える状態か」「今後起こり得る変化」「準備できること」を尋ねると、具体的な話をしやすくなります。

新しい症状をすべて肺がんの進行と決めつけない

息苦しさや意識の変化は、肺がんの進行だけでなく、肺炎、心不全、肺血栓、薬の副作用、脱水、電解質異常、高カルシウム血症などでも起こります。原因によっては治療で改善できるため、新しい症状を「末期だから仕方がない」と我慢しないことが重要です。

肺がんの転移による症状も、転移部位に対する放射線治療や薬で和らぐ場合があります。変化した時期、強さ、発熱や痛みの有無を医療者へ伝えてください。

肺がんの末期に起こることがある症状

進行した肺がんで起こり得る息苦しさ、痛み、食欲低下、せん妄

息苦しさや呼吸困難が強くなることがある

肺の病変、気道の狭窄、胸水、肺炎、貧血、体力低下などにより息苦しさが現れます。酸素の数値が正常でも苦しく感じる場合があり、不安が症状を強めることもあります。上体を起こす、衣服を緩める、顔へ穏やかな風を当てると楽になる人もいます。

咳や痰、血痰が増える場合がある

気道への刺激、感染、胸水、治療による肺障害などで咳や痰が増えることがあります。痰の色、量、血の混じり方、発熱を確認します。大量の喀血、突然の呼吸困難、唇が紫色になるなどの変化は、救急受診を含め直ちに連絡が必要です。

胸水によって息切れや胸の圧迫感が現れる

胸水が増えて肺を圧迫すると、動いたときの息切れ、咳、胸の重さ、横になると苦しいなどの症状が出ます。排液によって改善が期待できますが、再びたまることもあります。排液、胸膜癒着術、留置カテーテルなどから状態に合う方法を検討します。

胸や背中、骨などに痛みが出ることがある

胸膜や胸壁への広がり、骨転移、筋力低下などで痛みが出ることがあります。痛みは本人にしか分からないため、場所、強さ、性質、いつ悪化するか、頓服薬の効果を伝えます。急な強い背中の痛みに麻痺や排尿障害を伴う場合は、脊髄圧迫の可能性があり緊急です。

食欲低下や体重減少、強い倦怠感が現れる

がんによる代謝の変化、薬の副作用、口内炎、便秘、不安などが重なり、食欲や体力が低下します。食べられないことは本人にも家族にもつらい変化ですが、無理に食べさせると吐き気やむせを強めることがあります。食べられる時間に好みのものを少量試します。

吐き気や便秘など消化器症状が起こることがある

薬、活動量や水分量の低下、高カルシウム血症、腸の動きの低下などで吐き気や便秘が起こります。医療用麻薬を使用するときは便秘予防を同時に行うのが一般的です。腹痛、繰り返す嘔吐、便やガスが出ない場合は腸閉塞も考え、連絡します。

脳転移によって頭痛や麻痺、けいれんが起こる場合がある

脳転移では頭痛、吐き気、ふらつき、手足の麻痺、言葉が出にくい、けいれんなどが起こります。脳のむくみを抑える薬や放射線治療などを検討します。新しい麻痺、けいれん、意識障害、激しい頭痛は速やかな受診が必要です。

不安や不眠、気持ちの落ち込みを感じることがある

病状や家族、仕事、経済面への心配から、不安や不眠、落ち込みが生じることがあります。心のつらさも治療の対象です。症状を和らげると不安が軽くなる場合があり、心理士、精神科・心療内科、がん相談支援センターにも相談できます。

せん妄によって会話や行動が普段と変わることがある

せん妄では、時間や場所が分からない、話がかみ合わない、見えないものが見える、昼夜が逆転する、落ち着かないなどの変化が急に現れます。感染、脱水、薬、臓器機能の低下など原因を確認し、安全な環境と必要な治療を整えます。家族の接し方が原因ではありません。

急な呼吸困難や意識の変化は速やかな連絡が必要

突然の息苦しさ、大量の血痰、胸痛、けいれん、新しい麻痺、反応が乏しい、高熱などは緊急性があります。事前に夜間・休日の連絡先、救急車を呼ぶ目安、本人が希望する対応を確認します。判断に迷う場合も医療機関へ連絡してください。

肺がんの末期症状を和らげる緩和ケア

呼吸困難、痛み、食事、口腔環境を整える緩和ケアのイメージ

緩和ケアはがん治療と並行して早い段階から受けられる

緩和ケアは、最期の時期だけに受ける医療ではありません。診断時から、がん治療と並行して体と心、生活上のつらさを和らげます。主治医や看護師に相談し、必要に応じて緩和ケアチーム、薬剤師、心理職、ソーシャルワーカーが支援します。

息苦しさは原因を調べて薬や酸素療法などで対応する

肺炎や胸水など治療できる原因へ対応し、必要に応じて酸素療法、気管支を広げる薬、少量の医療用麻薬などを使います。酸素療法が必要かは酸素飽和度や症状を基に判断します。在宅酸素を自己判断で増減せず、指示を確認します。

胸水による呼吸困難には排液などを検討する

胸水が症状の主な原因なら、胸腔穿刺やドレナージで液体を抜きます。再貯留を減らす胸膜癒着術なども選択肢です。処置による痛み、感染、気胸などのリスクと、期待できる症状改善を比較します。

がんの痛みは医療用麻薬を含む鎮痛薬で和らげる

痛みの強さと種類に応じて、解熱鎮痛薬、医療用麻薬、神経障害性疼痛に対する薬などを組み合わせます。医療用麻薬は、適切に使用すれば依存を過度に心配する必要はありません。眠気、吐き気、便秘などを予防・調整しながら使います。

放射線治療で痛みや圧迫症状を和らげる場合がある

骨転移の痛み、気道や神経の圧迫、脳転移による症状などに、症状緩和を目的とした放射線治療を行うことがあります。通院回数を少なくした照射が可能な場合もあります。効果が現れるまでの期間と副作用を確認します。

食べられないときは本人の負担と希望を優先する

食欲が低下したら、口内炎、吐き気、便秘など改善できる原因を確認します。量よりも食べやすさを優先し、口を湿らせるだけでも楽になることがあります。病状が進んだ時期の点滴や人工栄養は、むくみや痰を増やす場合もあるため、利益と負担を個別に検討します。

せん妄は原因を確認して安全と安心を保つ

静かな環境を整え、眼鏡や補聴器を使い、短く穏やかに声をかけます。無理に言動を訂正したり、強く制止したりすると不安が増すことがあります。転倒や点滴を抜く危険がある場合は、医療者と安全な方法を相談します。

最期が近い時期には眠る時間や呼吸の状態が変わることがある

最期が近づくと、眠る時間が長くなる、飲食量や尿量が減る、手足が冷たくなる、呼吸の間隔や深さが不規則になるなどの変化がみられることがあります。ただし、現れ方や期間はさまざまで、一つの変化から残り時間を断定できません。

本人の反応が少なくても、聞こえている可能性を考えて普段どおり穏やかに声をかけます。家族が不安になったときに連絡できるよう、予想される変化と対応を訪問看護師や医師から事前に説明してもらいます。

症状を我慢せず医療者へ具体的に伝える

症状の場所、強さ、始まった時期、生活への影響、薬を使った後の変化を伝えます。本人が話しにくい場合は、家族の観察も役立ちます。肺がんの初期症状と同じ咳や息切れでも、治療中は別の原因が加わるため再評価が必要です。

肺がんの末期を本人と家族が穏やかに過ごすために

自宅で家族と訪問診療、訪問看護の支援を受ける患者

本人が大切にしたい生活と治療の希望を話し合う

どこで過ごしたいか、何を続けたいか、苦痛が強くなったときにどこまで治療を望むかを、本人が話せるうちから少しずつ共有します。気持ちは変わっても構いません。アドバンス・ケア・プランニングは、一度書類を作って終えるものではなく、繰り返し話し合う過程です。

療養場所は病院・自宅・緩和ケア病棟から検討する

一般病棟、緩和ケア病棟、自宅、介護施設などが選択肢です。症状、医療処置、家族の支援、地域の体制によって適する場所は異なります。緩和ケア病棟には申込手続きや面談が必要な場合があるため、早めに情報を集めます。

在宅療養では訪問診療や訪問看護を利用できる

在宅療養では、訪問診療、訪問看護、薬剤師、ケアマネジャー、ヘルパーなどが連携します。医療用麻薬、酸素、点滴などを自宅で使える場合もあります。急変時の連絡先、入院できる病院、夜間の対応を確認しておきます。

家族だけで介護や判断を抱え込まない

家族にも不安、疲労、睡眠不足、悲しみが生じます。本人を支えるためにも、休む時間や代わりに支援する人が必要です。医療者、がん相談支援センター、地域包括支援センターへ、家族自身のつらさも相談してください。

当院に寄せられる肺がんの末期症状に関するご相談

当院には、「息苦しさや痛みを自宅でどう支えるか」「食べられないときに無理に勧めるべきか」「治療を終えると言われた後も受けられる医療を知りたい」「在宅療養と緩和ケア病棟の選び方を整理したい」といったご相談が寄せられます。

ご相談では余命や最期の時期を断定せず、症状、現在の治療、本人の希望、家族の負担、利用できる支援を整理します。特定の患者の経過や治療結果を一般化することはありません。

ご相談時に確認している症状・治療・生活の情報

診療情報提供書、病理結果、画像報告書、治療歴、服用薬、血液検査結果を確認します。息苦しさや痛みの強さ、食事・水分量、睡眠、排泄、歩行、意識の変化と、本人が大切にしていることも共有します。

在宅療養を希望する場合は、同居家族、介護保険、訪問診療・看護の利用状況、緊急時に希望する対応を確認します。情報がそろっていなくても、まず相談窓口へ連絡できます。

肺がんの末期症状についての記事のポイント

肺がんの末期に、息苦しさ、痛み、食欲低下、倦怠感、せん妄などが起こることがありますが、現れ方には個人差があります。肺炎や薬の副作用など治療可能な原因もあるため、新しい症状を進行だけのせいにしないことが大切です。

緩和ケアは早期から受けられ、がん治療を終了した後も続きます。症状を和らげ、本人の希望する過ごし方を支えるため、医療・介護の多職種へ相談します。

つらい症状や不安は主治医や緩和ケアチームへ相談しよう

症状や見通しへの不安を一人で抱える必要はありません。主治医、看護師、緩和ケアチーム、訪問診療、がん相談支援センターへ相談し、連絡方法と支援体制を整えましょう。

この記事の情報だけで薬を変更したり、治療や水分・栄養を中止したりしないでください。急な呼吸困難や意識の変化がある場合は、あらかじめ決めた連絡先または救急医療へ速やかに相談してください。

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