光免疫療法は、光に反応する薬剤を点滴で投与し、がん細胞に集まった薬剤へ近赤外線を照射することで、がん細胞へのアプローチを目指す治療法です。
薬剤ががん細胞に集まりやすい性質を利用し、照射によって活性酸素を発生させることで、がん細胞を内側から攻撃することを目的としています。
東京がんクリニックでは、以下のようなお悩みをお持ちの方からのご相談も承っております。
- 再発・転移があり、治療の選択肢を探している方
- 標準治療との併用を検討されている方
- 抗がん剤治療の休薬中に相談先を探している方
- ご高齢などの理由で治療方針にお悩みの方
- 緩和ケアを勧められ、他の可能性も検討したい方
- ステージに関わらず、今後の治療について相談したい方
がん治療の選択肢の一つとして、光免疫療法についてもご相談ください。
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膵臓がんの「末期」という言葉を聞くと、これからどのような症状が現れるのか、治療やケアでできることは残っているのかと不安になる患者様やご家族は少なくありません。しかし、末期は医学的に一つの固定されたステージを示す言葉ではなく、症状の種類や進み方にも個人差があります。この記事では、進行した膵臓がんで起こり得る体調変化、早めに医療者へ伝えたい症状、緩和ケアと療養の考え方を解説します。
膵臓がんの末期症状は一定ではない

膵臓がんが進行したときの症状は、がんの位置と大きさ、転移先、胆管や消化管の狭さ、肝機能、栄養状態、それまでの治療などによって異なります。「末期なら必ずこの順番で症状が出る」とは限りません。症状の原因を確認すると、薬の調整やステント治療、栄養支援などによって負担を軽くできる場合があるため、変化を我慢せず医療チームへ伝えることが大切です。病気の基本は膵臓がんの全体像をまとめた解説で確認できます。
「末期」とステージ4は完全に同じ意味ではない
ステージ4は、膵臓から離れた臓器への転移がある状態を示す医学的な病期分類です。一方、末期は、日常的にはがんが進行し、体力が低下している状況などを幅広く示す表現として使われます。ステージ4でも薬物療法を続けながら生活できる方がいる一方で、同じステージでも臓器機能や体力によって治療方針は変わります。ステージ別の考え方は膵臓がんステージ4の解説でも確認できます。
症状の原因はがんの進行だけとは限らない
だるさ、食欲不振、吐き気、眠気などは、がんそのもだけでなく、抗がん剤や痛み止めの副作用、感染症、脱水、貧血、便秘、高血糖や低血糖、電解質の乱れなどで生じることがあります。新しい症状をすべて「末期だから仕方がない」と受け止めず、発症した時期、強さ、食事や水分摂取、排便、使っている薬を記録して相談しましょう。原因を整理したうえで、患者様の負担と希望に合わせた対応が検討されます。
膵臓がんの末期に起こり得る体調変化

進行した膵臓がんでは、腹部や背中の痛み、食欲不振、体重減少、強いだるさ、黄疸、お腹の張り、吐き気などが起こることがあります。肝転移、腹膜播種、肺や骨への転移などがあると、転移先に応じた症状が加わることもあります。転移先ごとの特徴は膵臓がんの転移に関する解説でも紹介しています。どの症状がどの程度出るかは一人ひとり異なるため、未来の症状をすべて予測して心配するより、現在困っている変化を優先して伝えることが重要です。
腹痛・背部痛と強いだるさ
膵臓の周囲には神経が多く、がんが周囲へ広がると上腹部や背中に痛みを感じることがあります。痛みは強さだけでなく、重い、焼ける、締め付けるなど感じ方もさまざまです。痛み止めは強さと性質に合わせて調整し、必要に応じて医療用麻薬、神経ブロック、症状緩和を目的とした放射線治療などが検討されます。強いだるさには、痛み、不眠、貧血、栄養不良、薬の影響などが重なることがあり、原因ごとの対応を考えます。
食欲不振・体重減少・消化不良
食欲不振は、がんに伴う代謝の変化、痛み、吐き気、便秘、不安、薬の副作用などが重なって起こることがあります。また、膵臓から出る消化酵素が不足すると、脂肪を消化しにくくなり、下痢、脂っぽい便、体重減少につながることがあります。無理にたくさん食べることだけを目標にせず、食べられる量や時間帯に合わせた食事、吐き気や便秘の治療、膵消化酵素薬、栄養補助食品などを医師や管理栄養士と相談します。
黄疸、腹水、吐き気や腸閉塞
胆管が狭くなると、皮膚や目の白い部分が黄色くなる、尿が濃くなる、便の色が白っぽくなる、かゆみが出るなどの黄疸症状が現れることがあります。胆管ステントや胆道ドレナージによって胆汁の流れを改善する治療が検討されます。腹膜播種や栄養状態の低下などで腹水がたまると、お腹の張り、食事のとりにくさ、息苦しさが生じることがあります。強い腹痛、繰り返す嘔吐、排便やおならの停止は腸閉塞の可能性もあるため、早めの連絡が必要です。
早めに医療機関へ連絡したい変化
38度前後の発熱や悪寒、急に強くなった腹痛、水分を取れないほどの嘔吐、息苦しさ、意識がぼんやりする、転倒した、急に尿量が減ったなどの変化がある場合は、かかりつけの医療機関へ早めに連絡してください。胆管ステントを留置している方の発熱、黄疸の悪化、上腹部痛は胆管炎の可能性があります。抗がん剤治療中は白血球が減少して感染が重くなることもあるため、あらかじめ「どの症状で、どこへ連絡するか」を確認しておきましょう。
膵臓がんの末期に行う治療と緩和ケア

進行した膵臓がんでも、全身状態や臓器機能が保たれている場合は、がんの進行を抑える目的で薬物療法が検討されます。一方、薬物療法による負担が利益を上回ると考えられる場合は、症状を和らげて体力を保つケアに重心を置くことがあります。治療の目的は途中で変わることがあり、「今の治療で何を目指すのか」「どのような変化があれば見直すのか」を主治医と共有することが大切です。
治療の継続は効果と身体への負担で判断する
薬物療法を続けるかどうかは、CTなどの画像検査、腫瘍マーカーの推移、症状、血液検査、日常生活の状態を組み合わせて検討します。食事や水分が取れない、ほとんどベッドで過ごす、強い副作用から回復しにくいといった場合は、休薬、減量、薬の変更、症状緩和中心への移行が話し合われます。治療を休むことや緩和ケアを中心にすることは、患者様を見放すことではありません。
緩和ケアは痛み以外のつらさも対象にする
緩和ケアは、痛みだけでなく、吐き気、息苦しさ、だるさ、不眠、不安、気持ちの落ち込み、経済的な心配、ご家族の負担なども対象とします。医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなどが協力し、患者様が大切にしたい時間や生活に合わせて支援します。緩和ケアは診断時から治療と並行でき、外来、入院、自宅などさまざまな場で受けられます。
自宅療養と入院の希望は早めに話し合う
自宅で過ごしたい場合は、訪問診療、訪問看護、訪問薬剤管理、ケアマネジャーなどと連携します。夜間や休日の連絡先、急な症状変化があったときの対応、入院が必要になったときの受け入れ先を確認しておくと安心につながります。患者様とご家族の希望がいつも完全に同じとは限らないため、症状が強くなる前から、どこでどのように過ごしたいかを少しずつ話し合いましょう。希望は体調や生活状況に合わせて変更できます。
当院に寄せられる膵臓がんの末期症状に関するご相談

当院には、肝転移や腹膜播種があり、肝機能の低下や腸閉塞、食欲不振、強いだるさなどで抗がん剤を受けることが難しいと説明された患者様やご家族から、「緩和ケア以外に何を検討できるか」「本人の負担を増やさずにできることを整理したい」といったご相談が寄せられることがあります。抗がん剤の副作用が強く、治療を中断した後の方針に不安を感じて相談される方もいます。
「何もできない」という不安を整理する
積極的な抗がん剤治療が難しいと説明されると、ご家族が「このまま何もしなくてよいのか」と自責の念を抱くことがあります。しかし、痛みや吐き気の調整、黄疸や腹水への対応、食事と排便の支援、眠眠の確保、不安のケア、療養場所の調整など、つらさを減らすためにできることはあります。治療を増やすことだけでなく、患者様が今どの症状に最も困っているか、どのように過ごしたいかを確認することが出発点になります。
ご相談時に確認している資料と日常生活の状態
ご相談時には、CTやMRIなどの画像データと読影レポート、病理検査、血液検査、腫瘍マーカーの推移、転移の場所、手術や抗がん剤の治療歴、副作用と回復状況、主治医から説明されている方針を確認します。同時に、食事や水分の量、歩行や入浴への介助の必要性、眠眠、排便と排尿、痛み止めの使用回数、発熱の有無なども重要な情報です。ご家族だけで支えることが難しい場合は、訪問看護や介護サービスなどの支援状況も整理します。
標準治療と緩和ケアの方針を尊重する
当院へのご相談は、主治医が提案する標準治療や緩和ケアを否定するものではありません。新たな治療を検討するときは、血液検査や全身状態から身体への負担を見積もり、現在受けている治療との関係、科学的根拠、費用、通院の負担を確認する必要があります。体調が急速に変化しているときは、治療法を探すことより症状緩和を優先するほうが患者様の利益につながる場合もあります。主治医と情報を共有し、患者様の希望と安全性を踏まえて検討します。相談先の整理には膵臓がんの相談先に関する解説も参考になります。
膵臓がんの末期症状についての記事のポイント
- 末期症状の種類と進み方には個人差がある
- 末期とステージ4は完全に同じ意味ではない
- 腹痛、黄疸、食欲不振、腹水などへの対応がある
- 発熱、強い腹痛、嘔吐、息苦しさは早めに連絡する
- 緩和ケアは診断時から治療と並行して受けられる
- 治療の目的と療養場所の希望は早めに話し合う
膵臓がんの末期に起こり得る症状は一定ではなく、がんの広がり、臓器機能、栄養状態、治療の影響などで異なります。症状の原因を確認し、痛み止め、胆管ステント、栄養支援、訪問診療などを組み合わせることで、負担を軽くできる場合があります。「末期だから何もできない」と決めつけず、困っている症状と大切にしたい生活を医療チームに伝え、今必要な治療とケアを整理しましょう。

【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。



