胃がんとは
What is lung cancer?
胃がんは胃の壁の最も内側にある胃液や粘液を分泌する粘膜から発生します。
(胃の壁の一番内側を覆う粘膜の細胞が何らかの原因でがん細胞となり、それらがカオスに増えていくことで発生します。)最初は細胞単位で発生するので、サイズが小さければ発見できません。
また、がんは年月をかけて横に大きくなるとともに縦に深く拡がっていきます。
まず初めに、粘膜内(M)は横に拡がりをみせて、他の臓器に転移することはありませんが、放置していると横方向だけではなく胃壁の外側に向かって粘膜下層(SM)、漿膜下層(SS)、筋層(MP)、漿膜(SE)から大腸や膵臓など他の臓器に順に深く浸潤していきます。
更に、胃がんでは、がん細胞がリンパ液や血液の流れにのって、離れた臓器にとどまり増加していく転移が起こることがあります。
また、漿膜(しょうまく)の外側を越えて、お腹の中にがん細胞が散らばる腹膜播種が起こることがあります。
胃がんの中には、胃の壁を硬く厚くさせながら広がっていくタイプのがんがあり、これを主にスキルス胃がんと称して言います。早期のスキルス胃がんは内視鏡検査で見つけることが困難である事から、症状が現れた時にはステージが進行している事が多く、治りにくいがんです。
胃がんは、胃壁の粘膜の細胞が癌化し生じる悪性腫瘍で、日本では大腸がんや肺がんに次いで、死亡数の多い癌の一つです。
男性の割合が女性の2倍多く、男女とも60代が発症のピークと言われています。
胃がんはステージが進行してしまうと胃壁の中に入り外側にある漿膜や更にその外側へ組織を侵していきます。
その深達度の度合いにより、早期癌と進行癌に分類されます。
早期ステージの胃がんはリンパ節への転移の有無やその大きさに関係なく、粘膜内またはその下にある粘膜下層までに停滞するものと定義されています。
またそれ以上に達しているものを進行性のステージと言えますが、日本は世界的にみても手術の技術が高く、有効な抗がん剤の開発も近年相まり、胃がんの治癒率は飛躍的に向上していますので、決して末期がん=進行がんとは言えません。
胃がんの原因
Causes of stomach cancer
胃がん要因は、ピロリ菌感染をはじめ、食塩の過剰摂取、喫煙に大別できます。
ここでは、胃がんの危険因子について解説していきます。
(1)ピロリ菌感染
まず胃がんの発がん因子において、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染が一番の原因として挙げられます。
ピロリ菌が胃粘膜に感染すると、毒素を出させることで胃粘膜に慢性的な炎症を起こします。
この慢性胃炎が持続すると、胃の粘膜は少しずつダメージを受けて、やがて萎縮性胃炎(がんが非常に発生しやすくなっている状態)という状態になります。
(2)食塩の過剰摂取
食塩以外にも、いくらやたらこといった塩蔵品を高頻度で摂取することで胃粘膜にダメージを与え、慢性的な炎症が起こりやすくなり、胃がんの発がんリスクを高めることにつながります。
(3)喫煙 喫煙
喫煙・喫煙によって、特に胃がんの場合は、分化型腺がんのリスクが高まるといわれています。
喫煙は、胃粘膜を萎縮させて慢性萎縮性胃炎を起こすことがあるといわれ、この慢性萎縮性胃炎が進行することで胃がんになる可能性があるといわれてます。
(4)EBウイルス
EB(エプスタイン・バール)ウイルスは、ヘルペスウイルスの一種で胃がん発症における危険因子の一つとされています。
日本の胃がんのうち、約1割を占めており、若年男性に多くみおられる傾向にあります。
胃がんの症状
Symptoms of stomach cancer
胃がんの初期にみられる症状と進行期にみられる症状、更に転移の際等にみられる症状について解説していきます。
(1)初期の症状
腎がんは、他臓器のがんと同様に、発症が早期の段階では、無症状また自覚症状が殆どないことが多いです。
しかし、腎がんは上部消化管造影検査や内視鏡検査による検診の普及に伴って、無症状でも早期胃がんとして初期段階で発見されることも増えてきています。
また、上腹部や心窩部の痛み、腹部への不快感が初期症状としてみられることもあります。
(2)進行期の症状
腎がんが進行している際には、胃腸の症状としては、みぞおち(胃)の痛みや不快感、胸やけに吐き気、消化不良がみられます。
更に、出血で生じる黒い便(血便)、吐血や下血もみられます。
しかし、これらは胃がんだけ認められる症状ではなく、胃潰瘍や胃炎の場合にもみられる症状なので、症状だけで断定はできません。
また、食欲不審や体重低下もみられます。
(3)転移時の症状
胃がんの転移は、主に肺や肝臓等に転移することが多いです。
その際には、体重減少や腹水による腹部の膨満感、腹部腫瘤の触知がみられます。
上記の症状が一つでもみられる場合は勿論、各症状が長期間続いていると感じる場合には、早期に医療機関を受診するようにしてください。
肺がん情報記事監修者
Article supervisor
当該胃がんに関するページは院長 小林賢次監修にて作成しております。
氏名:小林賢次
経歴
- 1991年3月 京都大学法学部卒業
- 2000年3月 富山医科薬科大学医学部医学科卒業
- 2000年5月 同愛記念病院 臨床検査科
- 2002年5月 NTT東日本関東病院病理診断部
- 2011年6月 新八重洲クリニック 院長
- 2019年1月~ 東京がんクリニック開院
出身大学
- 京都大学法学部卒業
- 富山医科薬科大学医学部医学科卒業
当院へのご相談の流れ
ご予約
当院は完全予約制となっておりますので、胃がんに関するお悩みで初めてご来院される場合は、お電話またはメールにて予約をお願いします。
メールでのご予約の際は、予約状況を確認した後、担当者よりお返事をさせて頂きます。
※出来るだけ早めのご予約を頂けますとスムーズに日程調整が可能です。
ご来院
当日は、予約時間の5分前を目安にご来院をお願い致します。
当院の場所が分からない場合には、お電話頂ければスタッフがご案内させて頂きます。
また、診療情報提供書や血液検査データなどをお持ちの方は、持参して頂くようお願いします。
受付
初診時には、問診票を記入して頂きます。
胃がんに関するお悩みや治療状況など、できるだけ詳細にご記入をお願いします。
例
・消化不良、食欲不振
・胸やけ
・軽度の悪心
・腹痛など
など
インフォームドコンセント
問診票を参考にしながら、医師と医療スタッフが患者様のお悩みや現在の状況をお伺いします。
個室でのカウンセリングとなりますので、安心して何でもご相談ください。
また、当院で行っている胃がんの治療法もメリット・デメリットを含めて説明致しますので、ご不明な点などありましたらご質問ください。
当クリニックの説明だけでは不安を感じる場合には、他の病院・クリニックに意見を求める「セカンドオピニオン」もご検討頂けます。
同意書の記入
当院での治療内容や効果、リスクなどをご理解して頂いた上で、当院で胃がん治療を受けられる場合には、同意書にご記入をして頂きます。
また、治療に必要な費用についても明瞭にご説明させて頂きます。
▶がん治療における保険診療または自由診療とは?に関してはこちらを御参考ください。
今後の胃がん治療計画について
当院では、一人ひとりの症状に合わせて、患者様に最も効果の期待できる治療法・日程にて胃がん治療を行っていきます。
そのため、患者様の生活スタイルに沿ったご来院スケジュールなどをご提案しますので、無理なく治療を継続して頂けます。
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【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。