胆管がんステージⅣの詳細と光免疫療法について
胆管がんの概要
胆管がんは、胆汁を運ぶ胆管の上皮細胞から発生する悪性腫瘍です。
胆管は肝臓で作られた胆汁を十二指腸に運ぶ管であり、肝内胆管(肝臓内)と肝外胆管(肝臓外)に分けられます。
発生部位によって、肝内胆管がん、肝門部胆管がん、遠位胆管がんに分類されます。
日本での罹患者数は、胆道がん全体で約2万2千人、その内の胆管がんは約1万4千人とされています。
また、胆管がんの原因は解明されていませんが、胆管の持続的な炎症(原発性硬化性胆管炎など)、発がん性物質への長期曝露、肝臓の慢性疾患、遺伝的要因、生活習慣(肥満、喫煙)などがリスク因子と考えられています。
そして、初期段階では無症状のことが多いため、早期発見が難しいがんといえます。
この記事では、胆管がんステージⅣに関する情報と当院が提供している光免疫療法について解説します。
胆管がんステージⅣの特徴
胆管がんステージⅣは、腫瘍が胆管の局所的な領域を超えて広がり、遠隔転移を伴う末期状態です。
胆管がんの診断時には、約半数がステージⅣに達しているとされており、初期段階で発見するのが難しいといえます。
ステージⅣまで進行すると症状は非常に重く、胆管閉塞による黄疸、右上腹部や背中の持続する痛み、著しい体重減少や食欲不振、全身の倦怠感、発熱などが現れます。
さらに、腹水貯留による腹部膨満、肺転移による呼吸困難、骨転移による骨痛など、転移部位に応じた特有の症状も現れてきます。
胆管がんステージⅣの治療法
ステージⅣの段階では、根治を目指すのが難しくなるため、治療の主な目的は症状の緩和(QOLの維持)と生存期間の延長となります。
化学療法によるがんの進行の抑制、放射線療法による局所症状(痛み、黄疸)の緩和が主な治療となります。
手術は限定的に適用されることはありますが、極めて稀となります。
また、ステージⅣでは支持療法(緩和ケア)によるQOL維持と全身状態のサポートも非常に重要となります。
その他にも、分子標的治療薬や免疫療法も新しい治療として、研究が進められています。
胆管がんの治療の限界や課題
胆管がんステージⅣにおける治療では、手術による切除が難しいため根治が不可能な場合が多く、化学療法は効果が限定的かつ副作用が強い、放射線療法は局所症状の緩和のみ、支持療法は進行の悪化を防げないといった、限界や課題が存在します。
また、日本では高齢者による発症が多いため化学療法の適用が難しいことも多く、全身状態や合併症を考慮した個別対応が求められます。
そのため、胆管がんの早期発見や支持療法(緩和ケア)の強化が重要といえます。
胆管がんステージⅣの予後
胆管がんステージⅣの5年生存率は、約5~10%と非常に厳しい状況となります。
予後の厳しさの背景には、胆管がんの初期段階での発見の難しさがあります。
また、黄疸や胆管炎などの感染症が合併すると、全身状態が急速に悪化し、生存期間が短くなります。
化学療法による延命効果も限定的であり、生存期間を数ヵ月延ばすのが現実的といえます。
転移の進行や全身状態の悪化が避けられず、現在の標準治療ではがんを根絶できないのが課題となります。
光免疫療法の可能性
胆管がんのステージⅣには、標準治療による限界や課題がありますが、光免疫療法によってそれらを少しでも解決できるかもしれません。
光免疫療法とは、特定の薬剤を体内に投与した後、レーザー光を照射することで、がん細胞を破壊する新たな治療法です。
この治療法は、他の標準治療と組み合わせることも可能であり、それによる相乗効果も期待できます。
そして、がん細胞に選択的に作用するため、健康な細胞への影響が少ないという特徴があります。
また、がんの部位やステージによる影響を受け難いといった特徴もありますので、胆管がんステージⅣの患者様にも適用できる可能性があります。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。
まとめ
胆管がんは、初期段階では無症状のことが多く、診断時には約半数がステージⅣとなります。
ステージⅣまで進行すると、治療の目的は生存期間の延長やQOLの維持が主となります。
化学療法や放射線療法、支持療法(緩和ケア)などを組み合わせて治療を行いますが、課題や限界があることも事実です。
光免疫療法は、胆管がんステージⅣにおいても、有効な治療法の一つとなる可能性があります。
身体への負担や副作用が少ない治療法のため、高齢者の方や体力が衰弱している方でも適用が可能な場合があります。
標準治療以外の治療も検討されている方は、当院まで一度ご相談ください。
光免疫療法のような治療法の導入により、患者様の治療の選択肢が増えることを期待しています。

【当該記事監修者】院長 小林賢次
がん治療をご検討されている、患者様またその近親者の方々へがん情報を掲載しております。ご参考頂けますと幸いです。