子宮体がんステージⅣの詳細な概要
子宮体がんは、子宮内膜（子宮の内側を覆う組織）に発生するがんで、子宮がんの中で最も一般的なタイプです。
初期段階では自覚症状が少なく、発見が遅れることが多いため、定期的な婦人科検診が重要となります。
進行すると異常子宮出血、骨盤痛、下腹部痛などの症状が現れることがあります。
ステージⅣは、がんが子宮を超えて広がり、隣接臓器や遠隔臓器に浸潤・転移した状態を指します。
ステージⅣAとⅣBの違いと特徴
子宮体がんステージⅣは、ⅣAとⅣBに細分化され、以下のような違いや特徴があります。
●ステージⅣA:がんが膀胱や直腸の粘膜に浸潤している状態。子宮周辺の臓器に広がっていますが、遠隔転移はまだ確認されていません。この段階では局所的な進行が顕著であり、治療は複雑で手術の適応が限られる場合があります。
●ステージⅣB: がんが肺、肝臓、骨、遠隔リンパ節など、子宮から離れた臓器に転移している状態です。全身に広がっているため、治療はより困難で、複数の治療法の組み合わせが必要となります。予後は一般的に厳しく、患者様の全身状態や転移の程度により異なります。
光免疫療法の詳細
光免疫療法は、がん細胞に選択的に集積する光感受性物質を投与し、特定の波長の光を照射することでがん細胞を破壊する治療法です。
この治療法は、正常細胞への影響を最小限に抑えつつ、がん細胞を標的とする点で注目されています。
光免疫療法の特徴には、以下のようなものが挙げられます。
●選択的破壊: 光増感剤ががん細胞に集まり、特定の光を照射することでがん細胞を特異的に破壊します。
●低侵襲性: 手術や広範な放射線治療に比べ、身体への負担が少ない。
●免疫活性化: がん細胞の破壊後に免疫系が活性化し、残存するがん細胞への攻撃が期待される場合があります。
●繰り返し治療の可能性: 耐性ができにくいため、複数回の治療が可能な場合があります。
以下より当院の光免疫療法の詳細をご確認頂けます。
子宮体がんステージⅣの治療の展望
子宮体がんステージⅣの治療は、がんの進行度、転移の範囲、患者様の全身状態に応じて決定されます。
主な治療法には以下のようなものがあります。
●手術: 可能な場合は腫瘍減量手術が行われますが、ステージⅣでは完全切除が難しい場合が多く、症状緩和を目的とした手術が検討されることもあります。
●化学療法: カルボプラチンやパクリタキセルなどのプラチナ製剤やタキサン系薬剤が標準的に使用されます。分子標的薬（例：レンバチニブ）や免疫チェックポイント阻害薬も特定の症例で適用されます。
●放射線療法: 骨盤内の腫瘍や転移部位の症状緩和を目的に使用されることがあります。
●緩和ケア: 疼痛管理、栄養サポート、腹水管理など、生活の質（QOL）を維持するための治療が重要です。
子宮体がんのステージとその特徴・治療方法
| ステージ | 特徴 | 主な治療方法 |
|---|---|---|
| Ⅰ | がんは子宮内膜に限定され、子宮筋層への深い浸潤がない。 | 手術（子宮摘出術、両側付属器摘出術）、放射線療法、化学療法、光免疫療法 |
| Ⅱ | がんが子宮筋層に浸潤しているが、子宮外には広がっていない。 | 手術、放射線療法、化学療法、光免疫療法 |
| Ⅲ | がんが子宮外に広がり、骨盤内の臓器やリンパ節に影響を及ぼしている。 | 手術、放射線療法、化学療法、光免疫療法 |
| ⅣA | がんが膀胱や直腸の粘膜に浸潤している。 | 手術（可能な場合）、放射線療法、化学療法、緩和ケア、光免疫療法 |
| ⅣB | がんが肺、肝臓、遠隔リンパ節などの遠隔臓器に転移している。 | 放射線療法、化学療法、緩和ケア、光免疫療法 |
まとめ
子宮体がんステージⅣは、がんが子宮外に広がり、隣接臓器（ⅣA）や遠隔臓器（ⅣB）に浸潤・転移した状態で、治療による完治は困難です。
標準治療として手術、化学療法、放射線療法、緩和ケアが選択されますが、効果は患者様の状態やがんの進行度に依存します。
光免疫療法は、正常細胞への影響を抑えつつがん細胞を標的とする有望な治療法として注目されています。
しかし、子宮体がんへの適用は専門医に相談する必要があります。
当院の光免疫療法は標準治療と併用可能なため、子宮体がん治療中の方でもお気軽にご相談ください。
関西(大阪)で「子宮体がんステージ4」のがん治療をお考えの方はこちらから光免疫療法の詳細をご確認頂けます。
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【当該記事監修者】院長 小林賢次
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